前話で、結城の地で八犬士が勢ぞろいしたところまでお話が進みました。 八犬士は、ゝ大法師(ちゅだいほうし)とともに安房に戻ることになりました。八犬士は室町将軍の勅許をえてゝ大法師の家柄である金碗氏の名跡を継ぐこととなり、安房城主となった里見義実に拝謁し、臣下となりました。これで里見家は武勇と権勢を誇る大大名となりました。
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前話からずいぶんと間を置いてしまいましたが、南総里見八犬伝のお話の続きです。(^^) 前話で南総里見八犬伝のストーリーは一区切りとなるようで、続きの話は3年後からはじまります。ここからはこれまでの冒険活劇とはうってかわって、怪奇譚的なストーリーに展開していきます。 5犬士が荒芽山で散り散りになって3年、犬飼現八は、京都で武芸の師範をして3年をすごしたのち、下野の国の庚申山のふもとにやってきました。犬飼現八は、庚申山で化け猫に遭遇し、持っていた矢で片目を射抜き追い払います。するとそこに、赤岩一角の亡霊が現れ、自分はかつて山猫に食われてしまい、里の自分の家に住んでいるのは、山猫が化けた偽物の赤岩一 ・・・