杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「酷道・178号線走破／外房ツーリング No.3」

養老渓谷から走るは房総の秘境、県道(178号線)は道巾が狭く難所です。

でも この辺りは補修したのか路面は上々、景色を眺めながら のんびりクルージング、

当然 山の中なので新緑の木漏れ日の中、気持ち良く走れます。

すると 眼下に川の流れが見えて来ました。

ここは「養老の滝」の上流、モミジの隙間から岩を流れる白い水が印象的です。

養老渓谷は千葉県屈指の紅葉の名所、滝とモミジは秋らしい写真が撮れると人気のスポットです。

この先は民家も無く秘境感が増して来ました。

道路は1.5車線で 対向車が来たら譲り合います。

路面はやや荒れているが、全舗装なのでバイクでも楽々走破可能です。

いよいよ 山深くなって来ました。

養老川に沿って蛇行する山岳ロード、谷底へ落ちないよう慎重にコーナリング、

すると、「勝浦ダム」の標識を発見、

首筋と腕が痛くなってきたので、湖畔でひと休みします。

坂道を行くと 高さ29mという巨大な土手が、これはアース式ダムです。

天端(てんば)は 意外に広く走行可能、だがバイクも車も来ていません。

このダムはかんがい用で、勝浦市のほぼ全域の田んぼへ 水を供給しているという。

地元の農家は かなりの恩恵を得ているようです。

下流側は見晴らし良好、

よく見ると 農家と田んぼが見えます。

こんな山奥にポツンと1軒、どんな思いで暮らしているのだろうか?

先祖代々の土地を 守っているのかも知れませんね。

では 湖畔の木陰でコーヒータイム、

とても静かだ、風もなく小鳥のさえずりも聞こえない、まるで時間が止まっているようです。

では ゆっくりしたので出発、

ここは海抜約160m、大したことないように思えるが、千葉県では立派に高原地帯です。

急カーブの山岳ロードを 一気に下ると海が見えて来ました。

ここは安房小湊の町、「外房黒潮ライン」を走っていると、誕生寺の標識が出ていたので ひと休みします。

路地を行くと 大灯籠が聳えている。

これを見るのは初めてのこと、以前からあったかな?

お店の人によると、重篤な母を思い 日蓮上人は一心に祈りを捧げたところ 回復したという。

そんなことから「蘇生願満の大灯籠」として、2年前に建てられたものらしい。

参道には 石灯籠がずらり並んでいる。

その正面に歴史を感じる「仁王門」が見えます。

それは約300年前に建てられたという誕生寺最古の建造物だという。

楼上(上下の屋根の間)の般若の面は、あの左甚五郎作だというから凄い。

さて 、これからどうしよう?

地図を見ると、「外房黒潮ライン」を行くと終点は いすみ市、

そこに「波の伊八」で知られる寺があるので、そこに立ち寄ってから帰ることにしました。

つづく