杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「万座ハイウェイ／上州ソロツー No.6」

2日目の続き 志賀草津道路へ

つまごいパノラマラインを下り、万座鹿沢口に到着しました。

ここが万座ハイウェイの入口、万座温泉まで約20kmの山岳ロードです。

走り出すと いきなり登り勾配のコーナーが出現、

黒々した新しい舗装路は、ミシュランのツーリングタイヤでもグリップ良好です。

その先はS字コーナーの連続、

これは走りが楽しめそうだ、ギヤダウンしてコーナーの出口を目指します。

そして林の中をしばらくクルージングすると、料金所が見えて来ました。

ここは当然ETCは使えない、手袋を脱ぎ支払いが大変!

ここは森の中 見晴らしは良くないが、コーナリングが楽しめるワインディングロードです。

今日は平日、車はほとんど見かけなく独占状態だ!

景色を眺めながら走っていると、徐々に勾配が増してきました。

緩やかな高速コーナー、車体をバンクさせ 次々とクリアして行きます。

しばらくコーナリングを繰り返すと、嬬恋牧場に到着です。

では道路脇にバイクを止め、しばしのカフェタイムにします。

嬬恋牧場の東側は本白根山、その斜面はスキー場「表万座スノーパーク」、

だが経営不振で数社へ転売されたが、とうとう廃業となってしまった。

1970年代の若者は元気で、スキー人口が急激に増加、

車を買い彼女を乗せスキー場へドライブ、道路は渋滞するほどでした。

当時はバブル景気で給料はうなぎ上り、札びらを切ってバカ騒ぎ そんな昔が思い出されます。

標高が増すと、白樺の群生が見られるようになりました。

気温も下がり肌寒い、辺りは枯れ枝ばかりで 根元には雪が残っています。

しばらく走ると、前方に万座温泉が見えて来ました。

その坂を下ると、そこが万座ハイウェイの終点です。

すると、強烈な硫黄の匂いが立ち込めている。

ここは万座温泉の観光スポット・空吹(からぶき)です。

そこに展望台への木製階段がある、だが朽ちていて立ち入り禁止 これは残念!

では駐車場で見物、噴火口跡から硫化水素と蒸気が噴出しています。

工事中で中へは入れないが、辺りはまるで地獄の様相です。

前方は万座温泉、大型ホテルが建ち並んでいます。

以前 泊まった万座高原ホテルの名物は石庭露天風呂、

八つの風呂が連なった巨大な露天風呂を混浴で楽しめます。

正面の山には、プリンスホテル経営の万座温泉スキー場があります。

さらさらした雪質で滑りやすいと評判らしいが、今年は4月2日に営業終了したようです。

いよいよ、メーンイベントの志賀草津道路を走り 渋峠へ向かいます。

万座温泉から急坂・急カーブの連続、1速から3速で走ると 志賀草津道路との三叉路です。

そこには監視員が立っている、本白根山は「噴火警戒レベル2」なので、万一には通行ゲートと閉鎖するのかも、

今回は左折し白根山の麓を走り渋峠(長野県)方面へ向かいます。

少し走ると正面に白根山が見えて来ました。

雲があるものの見通しが良く、山岳独特の景色が広がっています。

ここは山の尾根、左手には雪の山々が望めます。

右手眼下に見えるは、草津へ向かう志賀草津道路です。

山の斜面をカーブして登る様子がよく分かります。

まるで日光の「いろは坂」のような感じ、人間の知恵と努力は凄いです。

それでは 渋峠を目指して出発、

すれ違うライダーが手を大きく振っています。

昔はピースサイン、今はヤエーというらしい。ライダー同士 交流の一瞬です。

山田峠を越すと 群馬の山々が一望、道路は遥か前方へと続いている。

まさに絶景、通り過ぎるのが勿体ない、バイクをゆっくり走らせました。

この先は渋峠、群馬・長野の県境で標高は2172m、どんな景色が見られるか楽しみです。

その後は名湯・草津温泉で1泊します。

つづく