杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「地蔵峠越え／上州ソロツー No.4」

2日目 湯ノ丸高原へ

佐久平(長野県)の朝を迎えました。

窓のカーテンを開けると青空が広がっている、昨日とは打って変わって晴天、最高のツーリングになりそうだ。

まずは露天風呂へ、温泉は地球のエネルギーを受け取れるパワースポット、ゆっくり浸かり鋭気をいただきました。

では 午前10時 チェックアウト、

走るは141号線、通勤ラッシュは過ぎ 車は少なく快走、

すると直線道路の先に浅間山の雄姿が、雄大な景色に旅情を感じます。

そして上信越道のガードを潜ると「浅間サンライン」に到達、左折して小諸方面へ向かいます。

この道路は、浅間山の南麓を 鉢巻状に走る景観のいい観光道路です。

高原野菜の畑が続くのどかな風景の中、直線道路がどこまでも続いている。

ここは浅間高原、立ちこめる空気は都会のものとは鮮度が違います。

この先は しばらく山岳道路を走るので、ガソリンを満タンにします。

リッター134円、長野県は千葉より約10円お高いです。

更に走り東御(とうみ)市に入ると 道の駅が見えて来たのでひと休みします。

ここは道の駅・雷電(らいでん)くるみの里、

店舗入口に、ドラえもんと江戸時代の力士・雷電為右衛門の像がお出迎えです。

ここは雷電力士のふるさとであり、また「信濃くるみ」の産地でもあるとか、

その関係で「雷電 くるみの里」と命名したといいます。

館内は地元の野菜を中心に品数豊富、

地元ナンバーの車も多く、町のスーパーといった感じです。

食事処では、焼き魚・餃子・もつ煮・唐揚げなどもあり、一杯やりたくなります。

それは御法度、ではコーヒーでこれからのルートを検討、

東御～地蔵峠～嬬恋村～万座温泉～渋峠と 走ることにしました。

道の駅を出て その先を右折すると、94号線・東御嬬恋線(とうみ つまごいせん)です。

ほぼ直線道路、なだらかな登り坂が続いている。

道路の両側には田んぼと民家が見られる農村地帯、そんな風景の中 バイクをゆっくり走らせます。

しばらく走ると山深くなり、登り勾配の中速コーナーが次々とお出ましだ。

その先は急勾配のヘアピンカーブが連続、

路面は所々荒れているので、2速から4速を駆使して慎重に走ります。

そして峠道を登りきると「地蔵峠」、ここは県境 長野県から群馬県へ入りました。

標高は何んと1732m、天空の万座温泉(1800m)並みの高さになります。

傍らに お地蔵さんが祀られていました。

この険しい街道には、1町(110m)毎に 100体もあるという。

これは江戸時代、旅人の無事を祈って置かれたものらしい、

ここでは6月中旬から、国の天然記念物・レンゲツツジが見ごろを迎えます。

その数 何んと60万株の大群落、辺り一面 紅色に染まるというから これは必見です。

峠の目の前は「湯の丸スキー場」、

冬は日本海気候と太平洋気候が交わり、パウダースノーが楽しめるという。

今年は4月9日で終了、リフトは停止し ホテルなどにも人影がなく そっひりしていました。

地蔵峠の先は下り勾配のコーナーが続きます。

最近補修したらしく真新しい道路、タイヤの食いつきも良好です。

コーナリングを繰り返し一気に下ると、そこは鹿沢高原(かざわこうげん)、

そこにはスキー場を利用した「鹿沢ユリ園」があります。

7月から8月には、ゲレンデが50万本ものユリの花に覆われ見事なものです。

そして406号線・長野街道を越すと、ようやく嬬恋村に到着、

キャベツ畑の先は四阿山(あずまやさん)、青空と冠雪の山 素晴らしい景色です。

ここからは「つまごいパノラマライン」を走り万座温泉を目指します。

つづく