きたきつねさんのSUZUKI Vストローム1050XT ツーリング日記 「’23年9月 北海道ツーリング　帰着編」

朝6時。日の出と共に起床。

昨夜は寝る前に歯磨きしようとテントから出ましたが、広大な漆黒の空一面に広がる銀河の素晴らしさ。このツーリングで一番の星空でした。

遠くの渚に、押し寄せる海霧に潜む如く、釣り客がキャスティングに励んでいます。ロッドを見ると、スズキ狙いかな。

6時半、簡単な朝食を済ませ、他人様の目に触れぬよう早々にテントを撤収。

やっぱり、砂丘の上の野営は寝心地Good!背中の痛みがあまり残っていません。

寝起きの体をほぐしながら、海岸近くを散策。

軟らかな砂の上に、いろんな動物たちの歩いた跡が残っていました。

画像一枚目はタヌキです。梅の花のような、小さめで丸っこい足跡。猫の足跡とちょっと似ています。

二枚目はキツネ。この辺ならホンドギツネです。全体が菱形に見えて大きめの爪が目立ちます。

三枚目は。。。おっと?これは?見たとき、まさかと思いましたがアライグマの足跡のようです。以前に地元の上越でも発見しましたが、前足と後足の形が違う、開いた感じのはっきりした5本指、そして長めの爪痕。

帰宅後にネットで調べましたが、すでにアライグマは日本全土で分布拡大してしまったようです。そして、この場所にまで。

松林のはずれで一晩待機させていた百式。

ここで初めて紹介しますが、キャンプ時に雨や夜露で車体、とくにシートまわりや荷物を濡らさないよう、ハーフカバーを持参していました。このキャンプで助かっています。

今日のように海岸近くで駐めておくと、一晩でかなりの潮風を浴びると考えられ、車体保護の観点からカバーの必要性がでてきます。

車体全てを包み込むフルカバーだと、畳んで収納するのにかさばります。で、このハーフカバーはコンパクトな手のひらサイズになるのでかさばらない。

今後活用場面が増えてくると思います。

出発時の百式。

タンク上のマップと、スマホナビをセットした状態。

アナログとデジタルの組み合わせで、ルートが直感的に理解できる仕組みをとっています。

目的地を自宅にセットしたスマホナビが示す走行距離、ほぼ500キロ。かなりあるな、今日中に帰着できるかなあ。

さあ、最後の旅の、始まりだ!!

国道394号から、小河原湖が見えてきたので湖畔の細い道路を走ります。

ここは海とは砂丘で隔たれた広大な汽水湖。

湖面は穏やかで、水は澄んでます。静かでいいところだ。

開放的な湖の景色を楽しみながら、快適クルージング。

9時。県道8号脇にあった「道の駅 おがわら湖」でコーヒー休憩。

地場ものの農産物が売ってたりします。

その駐車場でカブをトライクに改造した珍しいのが入場。

ナンバーは水色だったからミニカーの分類です。

「珍しいバイクですね」とライダーさんに挨拶。薄いひげにグラサンかけた渋めの同世代おじさん。バイク談義で盛り上がりました。

お昼前、田舎道をのんびり走っていると。

道路脇の建物から、こんがりと肉が焼けた、香ばしいフレーバーが漂ってきました。

ツーリング時はジェットヘルメット被っているので、この匂いがダイレクトに鼻腔をくすぐる。

店の前を通過してすぐ腹がグウと鳴り反応。ああー、だめだ、この匂いに抗えない!!

すぐさまUターンしてお店へ戻ってきました。

お姉さんが手際よく焼いていた焼き鳥のお薦めのを4本、そして焼きそばを購入してお店の中で頂きました。

ガツガツたいらげていたところに、ツーリングライダーのペアが来店。「どーしよっかなあ」と悩んでいたので、ちょうど食べていたここの焼き鳥を「ゼッタイ、旨いから!」と激推し。焼いていたお姉さん、照れてはにかみながらお客さんのレジ対応。東北のお姉さんって素朴でかわいいと思った瞬間。

東北自動車道に上がり、仙台経由で山形道、山形県長井市で国道113号線に降りて、新潟県に戻ってきました。

到着したのはすっかり暗くなった夜8時半。

玄関を開けて「ただいまーー!」と声をかけたところ、末っ娘が小さな声で「うわっっ!」といいました。なんだかビミョーな反応。

かあちゃんも。「なにーー?今頃に帰ってきたのーー・・」とこれまたビミョーな反応。

俺の家庭の立ち位置って。。。

まあ、いいや。とにかく無事に旅を終えることができました。

一連の日記、かなり長文となってしまいました。

気長にお付き合いいただいた皆さま、どうもありがとうです。

おしまい。