杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「地獄谷／上州･信州ツーリング No.9（改訂版）」

では、先へ行きます。

今日は行楽日和、どの車も景色を見ながらゆっくり走っています。

道路脇に車を止め紅葉見物する人、外に出て写真を撮る人など色々です。

皆さん、秋の一日を満喫しているようでした。

その先は緩やかな下り坂、しかも道路は右へ左へと蛇行している。

では ちょっと走ってみようか、

車体を倒しこみ白線をトレース、路面も良好 ツーリングタイヤでも食いつき抜群です。

そして 景色を眺めながらのんびりクルージング、

すると、谷底へ転げ落ちそうな急こう配の下り坂、しかもヘアピンカーブ次々襲ってくる。

そして 360度ターンすると、巨大なループ橋が迫って来ました。

これは「十二沢橋」、冬季長野オリンピックの開催に向け造られたものらしい。

ぐるり一回転する超高速タイプ、まるでサーキットだ!

左カーブから得意の右カーブへ、景色だけが流れいく。

うーん これはいい! バイクの醍醐味が楽しめました。

ループ橋を過ぎ、緩やかなコーナーの先に温泉街が見えて来ました。

上林、渋、安代、湯田中と、川沿いに温泉街が続いています。

時刻は午後1時半、チェックインまで時間がある。

地図を見ると、近くに「地獄谷 野猿公苑」があるので 行ってみることにしました。

渋温泉の脇から細い山道を行きます。

そこは大木の杉が林立する森の中、日差しも遮られ秘境へ紛れ込んだかのような感じだ。

そして3kmほど走ると、有料駐車場が見えて来ました。

すると、「旦那、今日は少ないから車用へ停めていいですよ、奥のほうが入口に近いです」だと、

親切な係員さんです。

それではと 歩き出すもそこは登山だ、

見上げる歩道をしばらくよじ登ると、旅館が見えて来ました。

それでは 遅い昼食にします。

ご主人に聞くと「蕎麦なら出来ますよ」と言う。

広間でしばし待つと 出来上がりました。

えぇっ? 熱い蕎麦が来た! 今日は暑いので冷たい「ざるそば」のつもりでいたのに、

裏手には、国の天然記念物「渋の地獄谷噴泉」がありました。

音を立てて温泉が吹き上がり、高いときは20mにもなるという。

今日は日差しがあり 虹が見られた、これはラッキー いいことがあるかも。

では「地獄谷野猿公苑」へ行ってみます。

ここはテレビでお馴染みの二ホンザルの公園です。

苑内には温泉が引かれ、猿専用の露天風呂があります。

今日は陽気がいいので、猿たちは風呂の周りで遊んでいました。

冬場には、湯けむりの中 多くの猿が温泉に入るらしい。

外国人にも人気で「スノーモンキー」と 呼ばれているようです。

係員によると、ここに来る猿たちは野生で生活しているという。

日中になると山から降りて来て 温泉に浸かり、またエサをもらい休息しているらしい。

毛づくろいする猿が、あちらこちらにいます。

秋の日差しを浴び、のどかな光景です。

それでは猿たちに見送られ 渋温泉の宿へ向かいます。

つづく