さて今回は、八犬伝で最も人気のあった「芳流閣の決闘」のお話となります。 滸我(古河)の場面話は、前々話の悪人左母次郎に宝刀「村雨丸」がすり替えられたと知らない犬塚信乃が、父から託された「村雨丸」を元の持ち主の足利成氏に返上しようと、「滸我」(古河)にやって来たところから始まります。
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聖地巡礼...南総里見八犬伝(序の巻)からの続きです。 結城合戦に敗れた里見義実は、たどり着いた三浦の浜から、家臣とともに安房に渡ってきました。そのころ、安房の国の滝田城主の神余光弘(じんよみつひろ)の妾・玉梓(たまずさ)は、家臣の山下定包(やましたさだかね)と密通(不倫)共謀して、邪魔な夫となった滝田城主の神余光弘を殺して、滝田城を乗っ取っていました。里見義実は、殺された滝田城主神余光弘の家臣たちと力を合わせて、悪人山下定包と玉梓を成敗して、滝田城主となり、安房の国の北半分を治めることとなります。里見義実は、玉梓の命乞いに一度は処刑をためらいますが、これまでの悪事の報いと、結局処刑したのです ・・・