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チバアヒル(令和の馬笑)さん

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聖地巡礼...南総里見八犬伝(発端の巻)

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12km

聖地巡礼...南総里見八犬伝(序の巻)からの続きです。

 

結城合戦に敗れた里見義実は、たどり着いた三浦の浜から、家臣とともに安房に渡ってきました。

そのころ、安房の国の滝田城主の神余光弘(じんよみつひろ)の妾・玉梓(たまずさ)は、家臣の山下定包(やましたさだかね)と密通(不倫)共謀して、邪魔な夫となった滝田城主の神余光弘を殺して、滝田城を乗っ取っていました。

里見義実は、殺された滝田城主神余光弘の家臣たちと力を合わせて、悪人山下定包と玉梓を成敗して、滝田城主となり、安房の国の北半分を治めることとなります。

里見義実は、玉梓の命乞いに一度は処刑をためらいますが、これまでの悪事の報いと、結局処刑したのですが、その際に玉梓は、「里見の子孫を畜生道に落とし、煩悩の犬にしてやる」と呪詛の言葉を残して斬首されます。

この玉梓の怨念が、この後の物語の展開のキーとなります。

A地点 滝田城址

南総里見八犬伝では、この滝田城での出来事がその後の展開に大きく影響していくこととなります。

滝田城は、実際には安房里見氏の支城のひとつであったらしいですが、もちろん物語のような話は一切ありません。曲亭馬琴の創作の場面として使われています。

 

滝田城は山城なので遊歩道があるのですが、以前の台風の影響で歩道が崩れていて、私が訪ねたときは、観光駐車場から遊歩道を歩いての城跡へのアクセスができませんでした。

 

城跡の山頂...と言っても小高い丘...には物語の発端となる「伏姫」「八房」の像があるとのことです。

里見義実が滝田城主となって間もなく、義実は妻をめとり、2人の間に女の子供が生まれ伏姫(ふせひめ)と名付けられます。

義実は、伏姫の遊び相手に狸に育てられたという珍しい犬を譲り受けます。この犬は、8つのブチ模様があるので八房(やつふさ)と名付けられます。

何と八房を育てたタヌキは、悪女玉梓の怨霊を宿していたということが後々解き明かされていくのですが、この段階では八房は怨霊とは無縁のただの可愛いワンちゃんです。

 

B地点

八房を育てたという怨霊の宿った狸と八房の像があります。

時は経ち、里見義実と敵対する安房の国の南半分の領主安西景連(あんざいかげつら)は、里見義実の滝田城を攻めてきて、多勢に無勢で滝田城落城も時間の問題となってきました。

義実は、犬の八房に戯れに「敵将の安西景連の首をとってきたら、伏姫を嫁にやる」と言ったところ、八房は単身、安西景連の陣に行って、本当に安西景連の首をくわえて戻ってきました。

 

里見義実は、戯れで言ったこととはいえ、八房との約束を破るわけにもいかず、伏姫を娶ることを認めます。

八房と夫婦となった伏姫は、滝田城を出て、富山(とみさん)にある洞窟で八房と暮らし始めます。

 

C地点

むつまじく暮らす伏姫と八房の像がJR内房線岩井駅にあります。

D地点

伏姫と八房が暮らした富山(真ん中の電柱のあたり)とその中腹にある洞窟の入り口です。

 

 

玉梓の怨霊が乗り移った狸に育てられた八房も玉梓の怨念に汚されていましたが、伏姫の毎日の読経で穢れが浄化されて行きました。

そんなある日のこと、伏姫は不思議な神童と出会いお告げをつげられます。

「伏姫は八つ子を身ごもっており、その子たちが里見家を安泰にするであろう」

身に覚えのない伏姫は、畜生の子を宿したことを恥じて八房と死ぬことを決意します。

 

里見家の家臣であり、以前は伏姫の許嫁(いいなずけ)であった、金碗大輔(かなまりだいすけ)は、長かった旅から戻ると伏姫と八房がくだんの状況になっていることに驚き、伏姫を救い出そうと伏姫の住む富山の洞窟に向かいました。

 

金碗大輔は、持ってきた鉄砲で八房を撃ち殺しますが、流れ弾が伏姫にも当たってしまいます。

伏姫は、残った力で短刀で自害すると体から白い気が立ち上り、姫の持っていた数珠から8つの玉が飛び散りました。

この八つの玉には、後々解き明かされる仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が浮き出ています。

 

原作では話の展開の中で次第に8つの玉と犬士のことが解き明かされるのですが、原作ににしたがって聖地巡礼のwebi日記にすると仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字と八犬士の関係がわかりづらくなってしまうので、ここで先走ってすこしそのネタバレをします。

玉の文字の意味とそれを持つ犬士の名前です。

仁…最高の徳「仁」…犬江親兵衛…八犬士の要

義…正義………………犬川荘助

礼…礼儀………………犬村大角

智…知恵………………犬坂毛野

忠…忠誠………………犬山道節

信…真実信頼…………犬飼現八

孝…孝行………………犬塚信乃

悌…兄弟愛……………犬田小文吾

物語では、あとあと、いろいろな場所でこの「犬○」の姓を持つ犬士が出会い、自分が里見家や伏姫と縁のあることを知り、里見家のために力を合わせていくという話の流れです。

そして、この地図にある玉の文字の場所が話の展開の中で犬士が出現する場所です。

物語に沿うと分かりずらいし、ややこしくなるのであらかじめ地図で出現場所を示しておきました。

 

さて、伏姫を殺してしまった許嫁の金碗大輔は、出家して「ゝ大法師(ちゅだいほうし)」と名乗り仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を持つ八犬士探しの旅に出ることになります。

…はいもうおわかりですね、金碗大輔の「大」に「ゝ」を打てば『犬』です。(^^;

同じように、「伏姫」も「」と「」の組み合わせ文字で「伏」、曲亭馬琴のネーミングのコダワリがよくわかります。(^.^)

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コメント(全24件)

toshiさん
…そうそうそう言う感じだった!
日記を読んでいるうちに何となく思いだしてきましたd(>_・ )
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
南総里見八犬伝で最初の山場が、玉梓が里見家を呪って絶命するところと、その怨念を宿した八房とともに伏姫が鉄砲に倒れて8つの玉が飛び散るシーンですね。(^^)
  • (0)
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パチ10(忍魂!!!!!! )さん
怨念とは恐ろしい・・・・ この後の展開はどうなんだろ?
八犬士ということで苗字の最初は必ず犬がつくのね(汗)
名前が全然頭に入ってこないけど(大汗)
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
8っの玉で満足せず、ドル箱を山もりしても飽き足らない貪欲さは、きっとパチ玉の怨念に操られているに違いない。
パチの怨念もオソロシイなぁ...(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
  • (0)
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有馬 仙さん
里見八犬伝!
子供の頃NHKの人形劇で見てました。
懐かしいです(^^) 年がバレますね(^^ゞ
  • (2)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
アラ還世代は、子供の頃みんなNHKの新八犬伝を見ていましたね(^^;
  • (0)
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杉さん
内容はほとんど忘れてしまいましたが、奇想天外な時代劇ですね
坂本九さんがこの人形劇のナレーターをしていたようですので、聞いてみたかったです。
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
NHKにも「新八犬伝」の映像アーカイブは何話か奇跡的に残っているだけで、ほとんど残っていないそうで、家庭で録画した映像の提供協力をNHKが募集しています。
  • (0)
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matsuさん
わ,わからん・・・^_^;
皆さん,理解できたの?
点を打てば犬,は確かにそうですが,だから・・・なんなのかなー^_^;
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
登場人物の名前は、言葉遊びみたいなものであまり意味がありません。
歌舞伎や浄瑠璃などの伝統芸能は、儒教的な故事や宗教的価値観、古典文学のストーリーを下敷きに、情念や慈しみの心、因果応報の価値観などを物語したものです。
電気の基本原理が分からないと、回路図を見ても理解できないのと似ています。(^^;
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くれないの?デブっ!(ター坊改め。略称「くれデブ」)さん
正直なところ、私はこの物語はほとんど知りません(^◇^;)
と言うか、私はほとんど本を読まなかったから噛み砕いてストーリーを書いて頂くと本当にありがたいです(^◇^;)
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
南総里見八犬伝の名を知っていても、だいたいの人は、伏姫の数珠の8つの玉が飛び散るところまでしか覚えていません。(^o^)
  • (1)
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おっぺけさん
壮大なストーリーですね。

玉梓の怨念、
怖っ!
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
今も昔も女の怨念は怖いです...((((;´•ω•`)))ブルブル
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きたきつねさん
コンばんわ。煩悩まみれのきたきつねです。今年もヨロシクです。
里見八犬伝はくだんの映画でしかしりませんでしたが、その元となった話はかなり壮大な内容だったんですね。勉強になりました。
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
角川映画の八犬伝は、創作ストーリーだそうで、本来の南総里見八犬伝とは別物だそうです(^^;
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伊勢の旅人・・・ハンターじいさん((笑)さん
薬師丸さん映画で見ました
少しエロチックな場面もありしたが、良かったです
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
角川映画の八犬伝は観たことないのですが、登場人物は原作に沿っているものの、ストーリーは創作だそうです。
  • (0)
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サッシさん
おはようございます。チバアヒルさん^o^
昨日は1月11日で鏡開き、でしたがワンコの日でもありましたネ(笑)
八犬伝の物語の導入は、因果関係の説明から始まり、現代より、神仏が身近にあった、当時の庶民に解りやすい話ですネ。
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
今のようにウイルスや病原菌のことが分かっていない江戸時代以前は、大きな災いは神罰や魑魅魍魎の祟りに違いないとみんなが思っているわけで、まじないや祈祷を本気で信じていた時代ですから、神仏や幽霊という目に見えないものが日常生活と共存していたのでしょうね。(^^;
  • (1)
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たかぴーさん
里見八犬伝になった(^^)
解説がわかりやすい(^^)
  • (1)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
この8つの玉が伏姫の数珠から飛び散るところが、八犬伝の最初の山場です。(^^)
ここから、八犬伝の話が始まると言っても過言ではないです。
  • (0)
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ゴリフさん
今やキョンやイノシシに追いやられてタヌキは減りつつありますが、
この時代の南房の野生動物といったらタヌキ一択だったんでしょうね
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
木更津の「証城寺の狸囃子」の歌があるくらいですから、房総で野生の生き物と言えば昔はタヌキがポピュラーだったのでしょうね。(^^)
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