decopeiさんのKAWASAKI バリオス バイクいじり日記 「これが現実というやつか・・・」

・・・で、結果から言うと、振るとシャラシャラと音がするほど大量の錆が溜まっていました。さらにタンク右側にはパテを盛った箇所が。

出品画像からこのパテのことは気になっており、その時点ではこの小さな四角いもの(画像、ニーグリップ部の下のほう)がパテなのかシールのようなものなのかは不明ながら、もしかすると穴か凹みを塞いだ形跡では?と思っていたのですが、商品説明では特に触れていなかったのでズバリ聞くのも失礼かと考えて「穴や漏れはありませんか?」という質問に留めておいたのが失敗でした。

先週の帰宅時に自宅に届いていたタンクを確認、外観には艶があり、前のタンクと比較してかなり状態は良さそうです。ただ、気になっていた小さな四角いものは残念ながらパテでした。

結構な高さで盛り上がっていて、この時点ではなぜこんな盛り方をしているのか理解できませんが、いずれにせよ修理するため一旦削って地肌を出すことに。

ここで最悪の事実を目の当たりにします。パテを削ると、タンクに空いた大穴を塞いだリベット(?)が現れました。

ヤフオクの闇などと言われますが、幸いにも今までは比較的いい買い物ばかりでした。これが現実というやつか・・・。一度ならず二度までも・・・つくづく学習しない自分に腹が立ちます。と同時にその立った腹を一旦座らせ、くくりました。なんとしてもこのタンクを修理して使うぞ!

この時点で以前のタンクは1円スタートでヤフオクに出品してあったのですが、穴を修理するという前提なら話は変わります。ついでにこちらも修理してスペアにするか、もっと高く売ってこれまでの損失補填に充てるか、いずれにせよ慌てて出品を取り下げました。

それにしても購入したタンクがことごとく錆びて穴が開いているのは偶然ではないはず。私も経験豊富というわけではありませんが、今までリペアしたことのあるタンクは内部だけがこんなに錆びているということはありませんでした。もちろんバリオスは30年も前のバイクであり、タンク単体で売られているという時点で乗られなくなってある程度の時間も経過しているのは承知しています。

色々調べていくと、どうやらエアプレーン型のタンクキャップにヒントがあるようで、今まで私が錆取りや塗装をしたことのあるタンクは古い原付やオフ車といった、給油口がタンクの一番上にあるタイプでした。エアプレーンタイプの給油口もタンクの上面近くではありますが、実際は1段凹んだ場所にあるため、溢れたガソリンや雨水、洗車の際にかかった水を逃がすためのドレン穴が必ず設けられています。逆にタンクキャップが上面から飛び出たオフ車や旧車にドレンはありません。ドレン穴はタンク内を貫通してタンク裏へ突き出たパイプを通り、ゴムホースで車体下へ排出されるようになっていて、そこに錆やゴミが詰まったり、ゴムホースが折れ曲がるなどで塞がってしまうとタンクキャップ周囲の水が給油口からタンク内に入って錆の原因に・・・。なるほど、エアプレーンタイプにはそんな弱点があったんですね。

そうとわかればやるべきことも見えてきます。ドレンパイプの詰まりを取り除く、タンクの外側からハンダづけで錆穴を塞ぐ、タンク内の錆をクリーナーで除去する、ダメージを受けているであろうタンクの内側にシーラーでコーティングする、タンクの凹みをパテ修正する、そうしてやっと塗装ができる・・・まだまだ道は長いですね(笑)。

ドレンパイプをエアーで吹いたところ完全に詰まっており、針金で突いても途中で止まってしまいます。というところで先週は時間切れ。実はタンク以外の外装は未入手だった右側サイドカバーも調達し、先週全てクリア塗装まで終わらせています。そこそこ綺麗に塗れていますが、さらにピカピカに仕上げるためペーパーで研いでコンパウンドで磨く予定。

今は大阪で連休に向けてあれこれ思案中ですが、剣山スーパー林道へも紅葉も見に行きたいし、やっぱり時間が足りません。タンクだけ大阪の社宅に持ち込んで作業するか?