杉さんのツーリング日記 「千体の狐塚／愛知･滋賀旅行 No.5」

磐田の市街地を走り、磐田ICから東名を名古屋方面へ走ります。

交通量は少なく 快適なハイウェイドライブです。

そして車窓から浜名湖の絶景を眺め、しばらく走ると豊川ICに到着しました。

ここから一般道を3kmほどで 駐車場に到着、しかし広い!

参拝者は県下第3位という人気の高さが窺えます。

だが 豊川稲荷の敷地も広大、入口までけっこう歩くので足の悪い人は大変、

通路側は お土産屋さんが建ち並び、昔ながらの雰囲気が楽しめます。

だが 観光客は少なく閑散としている。

これじゃ 商売あがったりです。

豊川稲荷は商売繁盛の神様が奉られているのにね!

やっと 入口が見えて来ました。

まずは道路に面した総門、だが神社というより お寺といった感じです。

売店のおばちゃんによると、豊川稲荷は妙厳寺(みょうごんじ)という曹洞宗のお寺だという。

境内には法堂・宝物館・大黒殿・弘法堂などが幾つもあり かなりの規模です。

正面は本殿、祀られているのは?枳尼眞天(だきに しんてん)だとか、

白い狐に跨っているので、「豊川稲荷」と呼ばれるようになったらしい。

この?枳尼眞天は 元インドの女神様、商売繁昌、開運成就のご利益があると 信仰されているようです。

それではお目当ての霊狐塚へ行ってみます。

本殿から右方向へ歩くと、渡り廊下におみくじがある。

だが凄い数、こんなの見たことない、それほど信仰されているようです。

そこへやって来たお姉さんも結んでいました。

その先は長い参道、

そこには白地に赤の「のぼり」が どこまでも続き圧巻、通称「千本幟」です。

それには本殿に祀られている女神様「豊川・?枳尼眞天」と書かれています。

どうやら 信者から奉納されたものらしい。

けっこうな距離を歩くと、ようやく霊狐塚(れいこづか)が見えて来ました。

赤い前掛けの大キツネ様、何んとも凛々しいお顔をしてらっしゃる、

このキツネの背中に乗って?枳尼眞天(だきに しんてん)はやって来たのかも、

寺の人によると、元は人を食べないと生きていけないという恐ろしい神、

人々は 恐ろしいものにも信仰し救いを求めたのかも、鬼とか天狗とか龍神と同じように、

これが狐塚、しかし凄い数! 石造のキツネの大集団は ほかでは見られない光景です。

信者が祈願成就の御礼に奉納したものらしく、千体ほどあるというから厚い信仰が感じられます。

よく見ると、巻物を咥えているキツネ様もいる。

これは稲荷明神の功徳が書かれた経典らしい。

キツネ様は眷属、人々に幸せを届けるため日夜活動しているようです。

それでは今日の宿がある伊良湖(いらご)へ向かいます。

まずは本殿に戻り 総門へ、かなり歩いたので妻は足が痛いとギブアップ!

仕方がない、ここで待ち合わせして一人で駐車場へ、

そして豊橋から渥美半島を走り 伊良湖岬を目指します。

つづく