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ちゃこさん

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XT250X サスペンション換装 @ TGR テクニクスギア TEC-1.1 パフォーマンスリアショック

車種名
YAMAHA XT250X
Myバイク
XT250X モタード・セロー 2006

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XT250Xリアサスのリプレイスに

" TGR テクニクスギア TEC-1.1 パフォーマンスリアショック " セロー250 用

を選択。約10%割引きで購入できました。



最終的に選んだ理由は 色 . …というのも多少ありますが
「プログレッシブスプリングへの興味と好奇心」
これが決定要因となりました。



今回は【TEC-1.1 】実装レポートです。

※交換前の正常に作動していた純正サスペンションを比較対象にしています。









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○ 換装セッティングデータ

まずXT250Xのプリロード調整にはリアサス脱着が必要なので、車体に組付ける前に極力適正な数値を割り出して合わせておきたいところです。
* 取説に記載されている情報
・推奨設定(ライダー体重60~75kg)
・ショック セッティング データ(初期設定値)
* 純正サス使用時のデータ
・1G'&プリロードおよび実走
これらを参考に予測しました。



* [純正]標準プリロード:14mm=自由長:210mm - 取付長:196mm
(プリロードアジャスターピッチ:1回転/2mm)

* 【TEC-1.1】 初期プリロード:14mm=自由長:192mm - 取付長:178mm
(※プリロードアジャスターピッチ:1回転/1.5mm)

これらの数値設定からおそらく
純正のライダー体重はTEC-1.1 と同じ
純正のプリロード値にTEC-1.1 が合わせている
と、予想。



設定体重を下回っているのと、純正標準プリロードでは若干のトラクション不足を感じていたので、【TEC-1.1】 のプリロードを少し緩めて 【13mm】 にセッティングして換装しました。

リバウンドダンピングアジャスターはいつでも調整できますので、とりあえず推奨設定/Streetの【10段戻し】 にしました。

※自由長:【TEC-1.1】 は純正より1mm長いですが、この差は出ないとの判断で省略しています。


作り込みが美しいので…
~届いたらすぐに取付けずに
一晩添い寝をして欲しい~
とあるキャッチコピーを思い出しました。
そして横に置いて就寝zzz

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○ スプリング比較

翌朝、いよいよ車体に組み込みます。
2度目の慣れとオフロード車用ジャッキ導入とで、小1時間でTEC-1.1の実装完了。



TGR TEC-1.1 (左) プログレッシブ
XT250X純正 (右) レート7.04kgf/mm

一見 純正よりもスプリングレートが低そうに見えますが、最大値は純正より高い設計みたいです。

プログレッシブスプリングは細巻きから荒巻へとスプリングレートが大きくなる特性で、初期は小さな荷重で縮み ボトム量に比例して大きな荷重で縮みます。





以前は、スプリングレートを指定して発注制作したオリジナルスプリングを使用していた経験もありますが
プログレッシブスプリングは未体験ですので…コレは食指が動きますw



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○ 動作確認

慣らしに関しては特に取説にもサイトにも書いていませんでしたが、動きは滑らかで低フリクションの好感触です。


期待のプログレッシブスプリング…すぐに違いが分かりました!
スタンドを掛けた状態から車体を直立させるとストロークして、そこに少しの荷重を掛ければもう少し縮みますが、全体重を掛けようとすると縮み辛くなります。


リバウンドダンピングアジャスターを最大から最小まで調整してシートを押してみました。
"リバウンド"と銘打ってありますがサスペンションの構造上、リバウンドだけでなくコンプレッションも変化します。
Streetの【10段戻し】では、フロントフォーク【G-15】と同等の減衰力が発生しています。

※余談ながら、【15~20段戻し】にしてみたところセロー250純正のリバウンドに近い減衰力になりました。
オフローダーがセローのフォークオイルを[G-10]に変更する理由は、おそらくリアサスとのバランスを調整する為でしょう。

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○ 1G'計測

1G':63(~65)mmを狙っての換装セッティングを施して実装値は【62mm】でしたが、ほぼほぼ想定値なのでここからスタートする事に。

あと、これは初期のスプリングレートが低いプログレッシブならではの動きでしょうか?
手の平分ほど少し着座位置をずらすと1G'が変化します。
1)62mm
2)60mm
3)64mm

これはライディングに反映されそうで非常に楽しみです♪

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○ テストラン (ストレート)

ウェイト調整も兼ねてツーリング用品を入れたリアボックスを装備して試走してみました。

すると、いつもツーリング時に積載している重さなのに、なぜか気持ち足付きが良くなっています。

そして走り始めると…極低速時から動的な前後荷重配分が変化しているのが解りました!
純正より1G'が若干少ないのにも関わらず、明らかにフロント荷重が減少していてハンドリングが軽くなっています。
例えば、立体駐車場を登っている時にバイクを傾けると自操舵でハンドルがカクンと切れる、正にそんな感じです。

続いて、幹線道路で敢えてギャップを通過させて緩衝性をチェック。
減衰力の前後バランスは良好でどちらかの路面追従性が気になる事は全くありませんし、少々ハードな突き上げ時にはフロントに硬質感があってもリアにはありません。



これらの変化は、初期ストロークのスプリングレートが低い事が顕著に出ていると感じました。
極低速時でのリア荷重レスポンスが機敏になるのをネックに感じるライダーが居るかも知れませんが、ツーリングペースではシングルレートスプリングよりも緩衝性に優れるメリットを実感できると思います。


白=平路…1G'+加速G
赤=凸路…1G'+加速G+衝撃G
黄=凹路…1G'+加速Gー抜重G

赤時に低レートが衝撃をソフトに伝える。
黄時に低フリクションによりスムーズに路面追従する。
これらによる効果だと思われます。


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○ テストラン (コーナリング)

バンキング収束直前にアクシデント的にスライドしました。
路面コンディションが悪くあまりトラクションを掛けられない状況で、突然のグリップロスト!

しかもツーリングバイアスタイヤのGT601は粘りのある過渡特性を持ち合わせていませんが、リアタイヤが横に流れる事なくTEC-1.1が素早く収束させてくれました。

上手く"足が出てくれた"というやつです。
赤線が追従代=1G'+コーナリングG、これがスムーズにスライドを止めてくれました。


プログレッシブスプリングでのフルトラクションの入り方や動きと感触等を確かめてみるのは、安全に試せるまたの機会に持ち越しとします。


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○ 総評

基本性能優先でプログレッシブスプリング&減衰力調整付で【TEC-1.1】を選んだ訳ですが、セロー純正+約¥13000でこの3点が満足できるレベルですので、正直 高額ではありますが価格に見合う製品だと思います。

全開走行時には【TEC-1.1】がどのように真価を発揮するのか…これがとても楽しみです♪


『セッティング出さなければ高い棒です』という名言がありますし、価格以上に存分に楽しみたいと思います。


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追記)2018.6.7

オマケ @ マニアさん向けコーナー

マニアックコーナーへようこそw
こういうあまり読まれないディープなネタは、ひっそりと小出しにする様に温存しておきましたw
マニアさんからのレスも楽しみにしております^ ^



○ テストラン (コーナリング.2)

画像の様にサスペンション換装前後でタイヤ端の接地が変化しました。

条件は
・プリロード & 1G'は、純正とTEC-1.1とで±1mm
・ともに、穴場擦ポットで標準エア圧、低速、ハングオン走行で揃えました。


・純正の方は、路面と直接摩擦していない茶色い変色部分が帯状に残っています。(路面の凹凸で間接的には端まで接地)
・TEC-1.1の方は、変色部分の帯が消えています。



純正では

https://imp.webike.net/diary/164321/

この通り目的がそれだったので、めっちゃバンクさせていますw

対してTEC-1.1では、本文で書いた通り路面状況が悪かったのでステップ擦るまではバンクさせてません。


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※画像はテストラン時。XT250Xの最大バンク角は約50°以上に達します。


バンクさせてなかったTEC-1.1の方がタイヤ端まで接地した、と言う事ですが…これは一体?



そう、プログレッシブスプリングの特性が出ているのでしょう。

仮に、バンク走行中のリアサスに140kgfの力が加わったとします。
純正ではシングルレート7kgf/mmなので20mm沈んでいたのが

TEC-1.1の初期レート5kgf/mmと仮定すると28mm沈みます。


これによりTEC-1.1の方が大きなトラクションが掛かるので、タイヤ荷重が高くなる=接地面積が増える、と考えられます。

考えられます…と言うのはグリップが不安だったのもあり、差を体感できるほどの感覚を持ってナイのでw
でも、ほぼほぼ正解だと思います。



これは次の日記の" KTM250 次回のお勧めプロセス"にも当てはまると判断しています。
あと、以前書いて『消す消すサギだw』とか言われてしまった"無理せずにアマリングを消す方法は?"の実際の方法でもあります。

https://imp.webike.net/diary/158318/

※フロントは旋回が入るのでちょっと異なります。


如何でしょう?
満足いただけた内容でしたか?それとも、取っておいた割には浅いな!でしたか?


以上。TEC-1.1の実装レポートでした!





追記or更新予定だった
○ テストラン (サーキット)
ですが…ちょっと内容が広がり過ぎて、サスだけの話ではまとまらなくなったので、これは引っ込めます。

サーキット走行の日記にはちょいちょい出すとは思いますが、テクニクスギアの購入を検討している方はこの記事を読んでいただき多少なりともお役に立てればと思います( . . )


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コメント(全22件)

ちり太郎さん
エンジンの慣らしはよく聞きますが、サスの慣らしはあまり聞きませんよね

初めはイニシャルを抜いて、なるべくストロークさせた方がいいとかなんとか

カブのリアサスを交換した時に慣らしのようなことをしたのですが、効果のほどは…安いサスだったので分かりませんでした(ノ∀`)
  • (0)
  • 返信
チバアヒル(令和の馬笑)さん
サスペンション交換が満足できる内容となってよかったですね。(^^)

私は、ツーリングでしか使わないので、高性能サスは猫に小判です。汗
  • (0)
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ちゃこさん
ちり太郎さん@名言の御方

サスを新品に交換したのは初めてなのでちょっと気になりまして。

リッターバイクの新車などで慣らしと聞いた記憶がありますので、もしかしたら重量車用のは必要な設計なのかも知れませんね(^-^)
  • (0)
  • 返信
ちゃこさん
チバアヒルさん
期待通りの製品で良かったです(^o^)

疲労軽減効果を確認出来たので、ツーリングユースでの恩恵はあると思います♪
あとは個人の費用対効果次第ですが^^;
  • (0)
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聖芳さん
さすが高級サスって感じですね!
バネの径を変化させて二段スプリングにして、ダンパー側も二段構造になっているのですかね?

初期は軽く動いて奥で粘る、良いサスの定番の動きですし、この後に慣らしも終わればさらにスムーズに動くと思えば楽しみですね(^^)

タイヤ端の接地跡は踏ん張るようになったから、タイヤをもっと潰せれる様になったんですかね?
  • (1)
  • 返信
すずきあおこさん
着座位置と1G'の関係、「これかー」と衝撃うけました
自分で感じてたことが論理的に立証された感じです(すっきりしました)
この視点で見てる人、いませんよね
もう一度、記事読み返していろいろ参考にさせて頂きます
  • (1)
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ちゃこさん
聖芳さん
バネの巻きピッチと自由長でレートを変えてありますが、ダンパーは伸圧減衰が両方変わるシンプル構造です。

動きが良いので、これ慣らし必要なのかな?って今考えてますw

マニアさん向けの、タイヤとサスの関係性は少々お待ち下さい(._.)
  • (0)
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ちゃこさん
すずきあおこさん
そもそもサスの話題って、サーキット以外でほとんど出ナイですからね(^-^;

実はこの日記…かなり書くのに時間かかったのでwじっくり読んでいただける方がいると嬉しいです♪
  • (0)
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特上ロースカツ丼さん
こんにちは。プログレッシブスプリングって何だろう?と画像を見て理解するまで暫くかかったのは内緒です。シングルレートのノーマルと比較して明らかに変わるものなのですね。XTは着脱の手間がある分、予め考えてセットしなければならないのですから、フレーム脇から手を突っ込んで弄れる自分は贅沢を言ってはいけませんね。その節はありがとうございました。
続編、期待していますよ…特にサーキット編
  • (1)
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ちゃこさん
特上ロースカツ丼さん
こんばんは。和訳すると”進歩的、進むにつれて〜”らしいですが、スプリングにあてはめると”縮むにつれてレートが高くなる”な解釈だと思ってます。
KTM250DUKEのセッティングデータの更新は少々お待ち下さい。
サーキット編は結構お待ち下さいwコレ書き方が難しくって…(^-^;
  • (0)
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6Rさん
ここまでの詳細UPお疲れ様です(;'∀')

私には理解しきれてない部分もありますが本当に勉強になります。

サスで悩んだときの参考にさせてまらいます。

ネットで調べたってこんな情報出てきません(・ω・)

まだマニア向けコーナーがあるのですね。楽しみにしてます!

のんびりUPして下さい(^^)/
  • (1)
  • 返信
ちゃこさん
マサヒロ 6Rさん
1チャプター書いては飽きて…途中で別の記事書いたりと半分放置ぎみでしたw

上手く直せるとも限りませんが、表現等が解り辛いようでしたらご指摘下さい!

マニアさん向けの(1)は近いうちに追記します(^o^)
  • (0)
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キム(first penguin) ヨガの眠り中さん
ちゃこさん、どうも!
リアは分かりませんが、フロントスプリングは500KM走行後には大分印象が変わりました。
その頃に再調整が必要かも知れませんね。
私はKLEにはWPを使ってますが、上手く説明出来ませんが柔らかいのに腰があるといった感じです。
以上、分った振りしたコメントでした。(爆)
  • (1)
  • 返信
ちゃこさん
キムさん
おぉっそうなんですか?!リアの印象変わるとしたら1000km以上してからでしょうか。ある程度走行してから再度1G'を測定してみます(^o^)
このテクニクスギアも同じで、柔らかいのに腰がある感想は共通してますね!
分かってる方からのコメントでしたねw
  • (0)
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TRIPOHさん
新しいサスの第一印象は高評価のようですね!
これからどんどん煮詰めちゃいましょう(^^)

サスは直線走っててもバンバン動いてますから、
慣らしは気にしなくてもいいんじゃないかと。
  • (0)
  • 返信
ちゃこさん
TRIPOHさん
値段補正抜きで優れた性能だと思いますので、セッティングして行きたいと思います(^o^)

そうですね〜って、もう全開走行しちゃったのでw
きっと慣らし不要だと思い込む事にしました(^-^;
  • (0)
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no_photo.jpg
もひっち@冬眠中 _(:3」∠)_さん
添い寝しないで届いたその日に車体に組み付けた私です…。

えーとえーと、ちゃこさんに私のバイクの足回りを診てもらいたいなと思いました!
出来れば限界領域スライドテストも込みでお願いします。( ゚∀゚;)

ZZR1100のフォークスプリングは不等ピッチのプログレッシブレートな物が標準装備です。
アフターパーツのオーリンズのフォークスプリングが単一レートでかなり硬かったです。
ZZRでは結局、フォークはノーマルのスプリングでリアにリプレイス品ってのが良い感じだよね、
ってのが90年台中頃での話しでした。(古い)

サーキットを攻めるよ!なんてなると、フォークスプリングも替える方向になるみたいでしたけど。
  • (1)
  • 返信
ちゃこさん
もひっちさん
このフレーズは某レースチャンバー広告のものですw

実際お会いできればサス談義に花が咲きそうですね^ ^
ただ、人様のバイクで擦ライドとか無理ですよ!代車で擦ポーツくらいしか…
コメントで自分でも解る範囲でしたらお役に立てれば思います。

ZZR1100 純正Fスプリングはプログレッシブですか!
逆輸入のサスペンションってほぼ外人設定なので、もひっちさんの体重ではスプリングレートは上げない方が良さそうですね。

R1000 K3のFスプリングは高過ぎでした。
標準設定ではジャックナイフさせても残スト40mm以上とか…何なの?でした。
ソフトスプリングのリプレイスはなくて、結局は油面20mm下げてもまぁ〜曲がらないバイクでしたね〜(^-^;

基本的には、ちょうどストロークを使い切るセッティング(マッチング?)が正解なのかなと思います。
  • (0)
  • 返信
特上ロースカツ丼さん
たびたびお邪魔します。追記分拝見しました。スプリングレートの数字とかあまり気にしたことがない…と言うかイマイチ理解できてなかったのですが、今回の追記でようやくわかりました
マニアでは無いですが参考になりましたよ
  • (1)
  • 返信
ちゃこさん
特上ロースカツ丼さん
いえいえ。ゼブラゾーンの内側でスポーツ走行を味わっている時点で充分マニアですw
文章化するのが難しかったので解ったという感想は嬉しいです♪
  • (0)
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くれないの?デブっ!(ター坊改め。略称「くれデブ」)さん
ちゃこさん、おはようございます。
科学的な分析と実践!(◎_◎;)
PDCAを繰り返し、極めていく姿はバイク工学とでも呼べると思いますm(__)m
  • (1)
  • 返信
ちゃこさん
くれないの?ター坊さん
おはようございます。
いただいていたコメントに今、半年くらい経った朝8時に気が付きましたスミマセンm(_ _)m
自分にしては高価なパーツでしたので効果を発揮させないと!…って勉強してますw
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