新しくなったプロフ画面を充実させてウェビ友を作ろう!

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NINJA BAKAさん

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クラッチが切れなかった原因は・・・

車種名
KAWASAKI GPZ900R
Myバイク
必勝エンジン

来客用カウンターの所から、向こう側にNINJAが見える風景。

なんともいえません。たまらない。

 

クラッチカバーを締結しているボルトを緩めていきます。

短6本、中4本、長2本この配列でクラッチカバーが固定されています。ボルトネジ部にはパーツクリーナーを拭いて洗浄拭き上げ。ボルトBOXに保管しておきます。

 

ボルトが抜けたクラッチカバーは樹脂ハンマーでコンコン叩いていると『パコッ』とガスケットが外れてきますので落下注意です。

久しぶりにクラッチ部を見ました。8年ぶりかな?

snap-onから、かつて販売されていたガスケット剥ぎ、20数年前に購入したもので、役に立っています。

頭が正三角形のガスケット剥ぎツール、PBの樹脂ハンマー、これら20数年ものです。

カワサキのSSTを用意していたけれど、クラッチ板の交換だけであればこのSSTは要りませんでした。

 

snap-onのカッターナイフ、これカッコイイです。替え刃が収納できて、刃がとても頑丈!しかも刃の形が台形です!

さて、クラッチ切れない現象の原因探しをします。

まずは、オペレーティングプレート中心のホルダー、ここが球状に窪み摩耗することによってクラッチレバーを握っても、プッシュロッドが押せていないのでは?

と考えていましたが、チョビットだけ打刻キズのようにはなっているけれど、それほどひどい摩耗ではありません。ベアリングも特段痛んでいないし。

プッシュロッド先端は若干摩耗しているみたい。

このプッシュロッドは64チタン製です。この材料は引っ張り強度は強いけれど、剛性はありません!しかも摩耗にも強くありません。

ここに64チタン材を選んだのは失敗です。

 

次にクラッチ板、フリクションプレートとスチールプレートを外していきます。

最初のフリクションプレートを外し、その奥のスチールプレートを外し、次のフリクションプレートまでは外れましたが、その次にあるスチールプレートが外れません!

ご覧の通り、10枚弱が塊になって固着していました。

純粋にクラッチ板の張り付きによる、クラッチが切れない現象でした。

じゃあ、何故張り付いたのか。その原因を探るべく、張り付いたプレート達を1枚1枚剥いでいきます。

なかなか強固に張り付いていて、それぞれを確認すると、スチールプレートには赤サビが発生し、フリクションプレートの接触跡も付着しています。

 

????

なぜ赤サビが?と疑問に。

考えることしばし、2週間に1回は暖機してきたので、エンジン始動は問題なくできていました。

が、クラッチを切った実走行をしていないのと、暖機運転の期間停止タイミングが油温30度台で行なっていたと云うこと。

これらが赤サビ発生の原因では?

クランクケース内の空気が若干暖められ、エンジン停止するためそのまま結露しオイルに混入。そのオイルにクラッチ板が接触しサビを発生。クラッチを切る実走行をしないから徐々に張り付きと云う具合に。

あと、スロージェットを#52にしていてスロー系の燃調が濃すぎる状態で乗っていたことによるガソリン希釈。これでオイル性能を劣化させていたことも。

 

これらスチールプレートはオイルストーンでガシガシ研ぎ出し。赤サビと接触跡を一掃。

綺麗な状態にし、オイル漬けにしてから保管しました。

4日間ほど、モチュール300Vのオイル漬けにしていた各クラッチ板を装着。ついでにオペレーティングプレートのベアリングとホルダーも新しく打替え、クラッチスプリング孔はスプリングの擦れ跡があったので、研摩して落としておきました。スチールプレートはオイルストーンで面出ししています。

 

プッシュロッドはマーベラス製の材質は純正仕様、両端部高周波焼入れ、両端部『平平』を装着しました。

そうそう、新しく仕入れたベアリングは中国製で、愛機の新車時からのベアリングは日本製でした。どこも悪くないから洗浄してオイル塗って保管しておきましたよ。もし万が一の時は打替えて使うつもりです。

 

みなさん、お騒がせしました。

コメント(全10件)

チバアヒル(令和の馬笑)さん
ヤッパリバイクはエンジンを掛けるだけでなくて、定期的に走ってやらないといけないんですね(*^^*)...乗ってくれないから、バイクがスネたのかも(笑)
  • (2)
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NINJA BAKAさん
仰る通りだと思います。動かして各部に熱をかけて。そうする方が壊れない!
  • (1)
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toshiさん
原因が判明して何よりです。
オイルにキッチリ熱が入ってない場合は結露やら
ブローバイが悪さをすることってありますよね。(ノ∀`)

前に冬場稀にエンジンを掛けてた私のKZ1300のオイル点検窓に
白くマヨネーズみたいなのが貼り付いているのを見た事も…(´・ω・`)
  • (1)
  • 返信
NINJA BAKAさん
スロージェット番手をデフォルトの#50から#52にしていたことが、燃調濃度を上げていた原因。これにより始動はものすごく簡単でしたが、オイルへのガソリン希釈が著しかった!
今は、#50にして普通通りにエンジン始動します。

クラッチ板を放さない・・・アイドリングだけってのもいけませんねぇ。しかも油温は全然温まっていない状態で機関停止するわけですから、そりゃあ結露してクラッチのスチールプレートをサビさせるわけです!クラッチのある部屋、いつもオイルに満たされているわけではないからなぁ。

チバアヒルさんが仰る通りなんだと思います。
乗って各部に熱を掛けるのが一番いい方法です。
  • (0)
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MTXRさん
こんばんは。

冬期間の「走行せず暖気」は、よくやるのですが、走行は大切なんですね。
それにしても見事な手際と分析、対処。さすがです!
  • (1)
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NINJA BAKAさん
実走行、ものすごく大事ですねぇ。
僕の場合は、昨年全然乗れていないことが1番の原因です。
  • (0)
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こまさん
スペックエンジニアリングさんへ行った時に 通勤に使ってますよって言ったら 驚かれつつも乗るのが最高のメンテと言われたのが これで納得できました。 まぁその分 消耗も早いんですけどね(笑)
  • (1)
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NINJA BAKAさん
通勤にも使われている!
それが、1番いい方法です。
  • (0)
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たかぴーさん
オイル漬けにして完璧に組み上がっても、こんな状態になるんですね〜(^^;
  • (1)
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NINJA BAKAさん
たかぴーさんは、ちゃんと乗って動かしているから大丈夫ですよ!乗らない人がこうなると云う事例です。
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