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黒柴ブラさん
BMWのオドメータ(積算計)の動きがかなり前からおかしかったのですが、とうとう動かなくなってしまいました。
速度は正常に表示しているようですが、しょうがないのでメーターをバラして原因究明、対策をします。
まず、作業に入る前に、古いBMWのブログやもう更新されていない掲示板にあたってみましたが、「積算計が壊れた」というのは結構あるのですが、「ヤフオクで中古を購入して入れ替え」とか「汎用のデジタルメーターに替えた」というのばっかりで「こうやって直した」というのが見つかりません。
今回、うちのBMWの初めての整備日記としては地味ですが、積算計不良の原因が分かって、ちまたの多くの同様の不具合も同じ理由で起きているような気がしますので、まあ何かの役に立てばと、とりあえずアップする事にします。
まずメーターを外しますが、これは簡単です。
CSはビキニカウルですが、まずカウルステーを連結しているの左右各1本の10mmボルトを外して、カウルをウインカーステーを支点に前に倒し、作業スペースを確保します。
メーターのスピードケーブルのカプラーを外し、メーターを固定している3本の10mmボルトを緩めステーから引き抜きます。(メーターハーネスを止めている1本のプラスタッピングビスを簡単に外すために、先にステーから抜きます)
ステーから抜かれたメーターは自由に向きを変えられるので都合のいい姿勢にしてタッピングビスを外し、メーターハーネスコネクタを外します。
ハーネスがつっかかってステーからメーターが抜けないという場合は、ハーネスを束ねているチューブが固くなっているからです。(本来十分な長さの余裕があります)
チューブにラバープロテクターとシリコングリスを塗布しておきましょう。
メーター単体にしたら、ビスをどんどん外して2重のふたを外し、インジケータランプ基板のビスも外して基板を横にずらして、スピードメーターを抜き取ります。(写真)
左の写真はスピードメーターを上から見たもので、5個の(5桁の)表示リングと、リングとリングの間の白いカウントアップカムが見えます。
中の写真はスピードメーターを向かって左から見たもので、積算計の駆動スタートが茶色の真鍮製ウォームピニオンであることが分かります。
このピニオンは、表示リングのセンターでもある細い軸に圧入されて(但し表示リングは軸に対しフリー)、同じく軸に圧入されたアルミ製ギヤ(左の写真の一番右のギヤ、ピンボケですが)を回し、カウントアップカムを介して1の桁の表示リングを駆動します。
積算計が動かなかった原因は、この表示リング間のクリアランスが大きく、カウントアップカムが空振りしていたことでした。
最初は、その原因を真鍮ピニオンが軸から抜けて来たと考え、ピニオンを軸に打ち込んで、適正と思われるガタにしました。(メーターを真鍮ピニオンを上にしてバイスの上に置いて軸の反対端がバイスに当たった状態で、ピニオンに小さいソケットレンチのソケットを被せてハンマーで叩いた←なかなか大変な作業)
その後、もう抜けて来ないよう黒ゴム接着剤を塗っています。(写真はそれで汚い)
電動ドライバーに□2.5のビットを付けて(写真右)、スピードワイヤカプラーに突っ込んで動作確認して(左回り、電ドラでネジを締めるのではなく緩める方向)、積算計が動くことを視認。
メーターを組み戻しました。
確認のため、30kmほど(たぶん)実走しましたか、トリップメーターが15kmから先に行きません。(オドメータも止まっています)
またまたバラしてメーターを取り出します。
また表示リング間のクリアランスが大きくなっています。
ここで、ようやく本当の原因が読めました。
本当なら真鍮ピニオンをぶっ叩いてカチこんだ時「こんなに固いのに抜けて来るか?」と気付くべきでした。
原因は、反対側のアルミギヤの圧入がゆるゆるになっていたことでした。
マイナスドライバを入れてこじると簡単に動きます。
今まで、この事に気付かずヤフオクで中古のボロメーターを2万3万で落とした人がどれだけいたことでしょう?(本当にそうか?)
まあともかく、本当の(たぶん)原因が分かったので対策です。
さあどうしましょうか?
スピードメーターをさらにバラすのは止めろとメンテの妖精が言ってます。(スピードの針を動かすところは検定か何か通しているのでは?)
ということで、アルミギヤを軸に固定するのに、針を使って強力接着剤をギヤ軸間にてんこ盛りする事にします。(フレームとギヤの隙間が2~3mm程度しかないところの作業で老眼にはこたえる)
応急処置的な対応ですが、軽負荷な部分でもあるので、意外に恒久対策になっているかもです。
左の写真はギヤと軸間に盛られた接着剤、右の写真は今回使った小道具。(最強の接着剤「JBオートウェルド」に期待)
コメント(全3件)
今度は真鍮ピニオンがスリップしていたので、改めて打ち込んで、JBオートウェルドをガッツリ盛っています。
アルミギヤ、真鍮ピニオンとも接着が必要のようです。