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くろいろカワサキZさん
2020.11.12(2)
それなりの一枚を撮ることができたが、どうやってここから脱出しようか。奈良では観光客を巻き込んで危機脱出できたが、ここは集落のはずれで海水浴シーズンでもない。だから誰もいない。素直に進入路をバックで引き出そうにも、すでに220kgの車体は砂地にめり込んでいた。自動車が雪に埋もれた時は「揉み出し」というワザがあるのだが、バックギアのないバイクでは到底不可能で、試しにハンドルを左右にこじってみたら案の定一層深くめり込んだ。このまま後ろ向きに引っ張り出す怪力はないので、一か八か前に出してから勢いよく引くことに。まずは車体まわりの整地をおこない、脱出方向の進路を踏み固め、ワンチャン覚悟で思い切りバイクを引きずり出した。途中で動かなくなりそうなのを後ろに押すように体を反転させたりもした。諦めると帰れないので、部活を引退して以来何十年もしたことのないくらい一生懸命したら脱出できた。運動不足と喫煙の影響で肺が取れそうになったが、本当に嬉しかった。家に帰れるのだ。
酸欠と肉離れ気味でカラダがバラけそうなのを耐えながら舞鶴市内に入り、どデカい軍艦やら海保の巡視船やらに感動してR27を高浜方面へ。この日は好天で、昼間は20℃近くまで上がった。原発銀座の国道沿いにある立派な公共施設を鑑賞しながら、周山街道に向かう。福井県内では県16の付け替え工事が進んでいて、巨大なループ橋があったり、高速道路でも敷くのかと言わんばかりのえげつない工事現場が続いていた。峠を越えて名田庄ののどかな風景を楽しみながらR162に合流。ファイヤーブレードとR1の高速ペアにバトルを挑んだがレベルが違いすぎた。この日の周山街道は比較的空いていて、存分にZの動力性能を堪能することができたが、帰宅時にふと後輪のアマリングに気がついた。先程の砂地獄で白染めになったタイヤは、散髪屋で切り揃えを見極めるテンカンフンのごとく使用領域を示していた。写真のとおり左コーナーが攻め足りない。スキーでは左右対称がMUSTなので、苦手項目として克服したい。この日の走行距離は260km。2回給油14.8Lで燃費は17.5km/Lと上々。
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