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ハリーさん

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G-NET全日本ハードエンデューロ最終戦・観戦(三次市)


国内最高峰のHEDレースを観戦してきた。壁のようなヒルクライムを直登するか、それともZを切ってクリアするか。ハイレベルな熱い戦いは見ごたえ十分だった。

2023年ここまで6戦の合計ポイント上位20名だけが出場できる選抜レースだ。4時間の長丁場が午前10時10分に始まった。三次盆地の雲海が背景に広がっている。レース会場はあの山口牧場だ。

荒れた切株と厚い落葉の急斜面にトップライダーも苦労していた。先行ライダーがトライを重ねてベストラインが次第にこなれてくるので、後続ライダーには直登して逆転するチャンスがめぐってくる。待ち受ける激ヒルクライム毎にトップが入れ替わる展開だった。

後半戦の見どころは巨大な岩が連続する沢登りだ。段差の大きな深い沢を時にはライダー同士で助け合いながら進んでいく。目の前で繰り広げられるHEDバトルに観衆の目は釘づけになる。

1位は吉良祐哉選手だ。若きトライアルIASライダーが今年3勝目をあげた。確かなトライアルテクニックがあればこそ、4スト250ccで並みいる2スト300ccを凌駕できるのだろう。俊敏なキャンバーターンやステアケースが印象的だった。

2位は大津崇博選手だ。スピード系ライダーらしいけど迫力のあるヒルクライムや沢登りを見せてくれた。ライダー同士の助け合いでは一番活躍しているようだった。あふれ出るスタミナに感心した。

3位は泉谷之則選手だ。写真の場面では「下りてから直登し直すわ」と言ってマシンを下ろそうとしている。この後に信じられないような直登を見せてくれた。どこまでも登っていきそうなヒルクライムの迫力はNo.1だろう。

藤原慎也選手は最初の難所ヒルクライムをトップで抜けた。そのまま独走するかと思ったけれども、その後で燃料ポンプ継手からガソリン漏れが止まらずに序盤でリタイヤだ。G-NET最終戦の三連覇は成らず。悔しかっただろう。

 

ZERO選手は中盤まで2位につけていた。しかし突然のバッテリー上がりに見舞われてしまう。途方に暮れながらコースにマシンを残して、山道を歩いてパドックまで替バッテリーを取りに行く姿に強さを感じた。1時間近くロスしただろうけど復活して完走6位はさすがだ。

 

田中太一選手は賞典外で参戦してトップでゴールした。1位の吉良選手より30分も早かったらしい。日本人唯一のエルズベルグロデオ完走者の実力を見せつけた。達観した雰囲気が印象的で、ラインをじっと見つめて無駄なくグイっと一発で仕留める走りだった。

原田皓太選手が2023年G-NET年間チャンピオンを決定させるレースだった。ゴール後には手荒い祝福が待ち受けている。年間ポイントリードを守って完走するために、マシンを壊さないように抑えて走ったようだけど、いつもの粘りの走りで完走4位にまとめてきた。

 

原田選手のバックボーンは林道らしい。モトクロスやトライアルのバックボーン無しにハードエンデューロの頂点まで登りつめたのはすごい。岡山県ライダーの星として周囲の期待にきっちり応え続けた1年間は大変だったことだろう。お疲れさまでした。おめでとうございます。

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14年間のG-NETの歴史は本レースで幕を閉じた。来年から新体制で始まる全日本ハードエンデューロが楽しみだ。ブラックバレー広島が存続するといいな。

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