先日、流用できなかった49Eサリアンの負圧ポンプと14Tサリアンの負圧ポンプのOリングの残骸です。
今日、改めてじっくりと49Eと14Tの負圧ポンプを確認。
写真は49Eのモノですが、画面上のグレー色のノズルは燃料パイプにつながりキャブレターへ行きます。
次に下の手前の真鍮のノズルはキャブレターからの負圧を受けるノズル。
奥のノズルはパーツリストではパイプAが繋がり、このパイプAはシリンダーヘッド側面に取り付けられたB.V.Sバルブにつながっています。
B.V.Sバルブとは、エンジンの熱を感知しエンジン始動時に混合気を自動的(機械的)に供給する機能を備えているそうですが、このB.V.Sバルブ、オートチョーク、大気温センサー付きキャブレターの3つでオートチョーク機能を構築しているそうです。
ちなみに、この機能は49Eサリアンについていますが、14T(14U)サリアンにはついていません。(B.V.Sバルブがついていませんでした)
オートチョーク機能は良いのですが、エンジン熱を利用した仕組みなので、部品の入手が困難な車種である事を考えると、普通の負圧ポンプとキャブレターで十分だと思います。
ちなみに、サリアン以外では初期チャンプ、初期ジョグ、パッソル、パッソーラ、トレーシー、ポップギャルなど80年代に登場した車種に採用されている様子。
意外と当時の車種に使っていたようですが、レストア界隈ではかなり不評。
そりゃ、B.V.Sバルブ内のバイメタル等が損傷したら、修理は相当困難になりますしね。
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