新しくなったプロフ画面を充実させてウェビ友を作ろう!

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ラスカルさん

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  2013年03月29日

ブレーキ魔改造計画 その1

■車種名
SUZUKI グース250
■Myバイク
迦楼羅号
■難易度
中級
まず初めに、何ゆえ魔改造か?
それは、ブレーキ系を強化したいけれど色々考えた結果、
世間一般的なブレーキカスタムのセオリー的手法とは、
どうやら異なった方向性に行きそうだ・・・。
と云う計画が立ったので、試行錯誤しながらまったりと遊んでみる事にした。

事の始まりはGooseのブレーキ系を強化したいなーと、
旧い資料まで含めて手持ちの雑誌等を参考にしていたところ、
Goose登場当初にSUZUKI自らがサーキット遊び用のR仕様を発表した際の情報で、
ノーマルとは何処が違うのかを詳細に明らかにした記事に、気になる記述を見つけた。

曰く、"キャリパートパッドはCOBRA用。
初期の食いつきと制動力でGoose用に勝るが、
そのままセットするとフロントフォーク・スプリングとの
バランスが崩れてノーズダイブが大きくなり、
利きも過敏という(原文のまま)"

これで気にならない訳が無いッ!
そんな訳で、格安で入手したCOBRA用と、WOLF用のFキャリパーが今ここにッ!!

そう云えばそんな事も書いてあったなぁ、
とGoose購入決定前後に喰い入る様に読んでいた記事を思い出した。

写真は左がCOBRA用で、右がWOLF用。

この時期(90年代初め?-90年代後半?)のSUZUKIは、
こんな感じのTOKICO製キャリパーをよく採用していた。

見た目は一緒。
キャリパーの取り付けボルトピッチも、
APレーシングに代表されるような90mmピッチ。
しかし、中身が違うだけで効きが違う・・・?

COBRA用のディスク側からの眺め。
パッドが金色だ・・・。

件の記事によると、Goose用ノーマルパッドはセミメタル。
COBRA用パッドは焼結、となっていたが、
現在数セット愛用を続けているメタリカも、
どうやら焼結系らしい。

因みにWOLF用は何も無かったが、
COBRA用のパッド裏面にはRKの刻印が。
社名だと思うが、チェーンやパッドを造るRKがわざわざ社名を刻印するくらいだったら、
この時代のハイエンドモデルだったんだろうか?

こちらはWOLF用。
殆どパッドが新品状態だが、こちらは黒い。
メーカー刻印?も無かった。

それにしても、酷くアルミ特有の粉吹きサビが出ている。

左がCOBRA用、右が変わらずWOLF用。

EgフルOHが予想される状況では資金面から燃費悪化問題も解決せず、
実際にブレーキ系の強化試験が行えるのはまだまだ先になりそうだが、
取り敢えず今回はパーツの洗浄と、
保管体制を整えるのだ。

COBRA用。

をを、出てきたぞ、いつの物か判らない劣化したフルードが!
まるでプリンのカラメルソースの様ではないか。

バンジョーボルトが抜けたところ。
"てろり"とした感触のフルードが漏れ出す。

ひぃ!
反対側からモンスターの体液のような物が・・・。

こちらはWOLF用。
意外や意外、外見ではCOBRA用の方が綺麗だったが、
外見サビサビのWOLF用の方が中身は綺麗。

確かに茶色ではあるが、COBRA用のようにカラメルソース化していない。
一度でも交換されていたのか、それとも製造年度の微妙な差から来る物だろうか?

こちらは明らかに製造年代に起因する物だろうが、
COBRA用はキャリパーのダストカバー?の取り付けが、
プラスネジだった。
そしてお約束の様に、前オーナーがネジ頭を壊している(苦笑。
インパクトさん!出番ですよ!

COBRAは登場時期がギリギリ80年代だったはずなので、
このタイプのキャリパーの最初期型なのかもしれない。
それにしても固着する事が少なく無いここのボルトに、
ホイールが邪魔をするのに外し辛いプラスネジを採用するなどは、
旧いと云うべきか・・・?

そして更なるお約束、虫の死骸コンボが発生。

死骸っつーか、蜘蛛の抜け殻なんですがね。
何でこう、虫って奴は使われて無い機械の中を好むんでしょうか?

取り敢えずパッド外しまで完了。

パッドピンはサビまくっていたものの、案外簡単にバラせた。

ここだ・・・ここ。

パッドをバラす前から気付いていたが、
COBRA用キャリパーの外から見て判る最大の差異。
キャリパーピストンが中空じゃない。

普通は軽量化の為もあって、ピストンは凹形状をしているモンなんだが、
コイツは何故か円柱状の物が嵌っている。

COBRA用のパッド回り。

まだまだ十分に使えそうなんだが、
パッドを外す際に気になる事を発見した。
WOLF用に比べて、COBRA用の方がパッドがガタつくのだ。

パッドが、パッドピンで固定されている上下方向以外の横方向に、
カタカタとガタつくんである。
その所為か、キャリパーのダストカバー?裏面に
打痕がハッキリと残っている。

変わってこちらはWOLF側。

横方向、と言うと誤解があるかもしれないので補足すると、
ディスクの回転方向に対してのガタだ。
極端に言うと、パッドピンを軸にしてまるで振り子の様に。

WOLF用のキャリパーではそんな事が無かったので、
念の為に二つのキャリパーに付いているパッドを合わせて比べて見たが、
パッドの大きさは同じだった。
そりゃそうだ。
本来規格品で互換性がある筈のパッドの大きさが違うなら、
品質管理上の問題がある。

つまり、COBRA用キャリパーは、
パッドが嵌る内部の空間が幅広に造られている・・・。
これが同タイプキャリパーの初期型故の改良前の仕様なのか、
それともこれも、性能を求めた結果なのかは今のところ判断が付かない。
しかし外観が同じでもパーツリストで確認すると、
Goose&WOLFとは全くの別系統になるような品番で、
やはり別物と捉えた方が良いのかもしれない・・・。

同じくWOLF用キャリパーピストン近影。

パーツリスト品番を見る処、GooseとWOLFのキャリパーは近縁らしく、
Goose用も同じような眺めである。

因みに三つのキャリパーのパーツリスト上の差異は、
一つには品番が違い(当たり前だが)、
二つには補修用のピストンセットが違う
(WOLFは型番によってはGooseと一緒)。
反面、油圧系統のシールゴムの類は全く一緒で、
これはCOBRA用が良く効くといわれても、
ピストン外径が違うわけでは無いとの事を示している。

するとSUZIKI技術陣が言うところのCOBRA用の方が良く効く秘密は、
キャリパーの内部構造か、謎のピストン部分が怪しい・・・?

件のCOBRA用キャリパーピストンのアップ。

最初、パッドとの間から見ていた時に見えた赤い色は、
サビの色だと思っていたが、どうやら違うらしい・・・。

違う角度からさらに接近。

それにしても、これじゃピストンを内側から掴んで回転させるとか、
ピストンの作動を良くする揉み出しのメンテが出来ないじゃないか。

さてどうしたもんか・・・。
まさか作動性が悪くなったら、いちいちバラす事を求められてるッ?!

もう少し明るく見える写真。

お判りになるだろうか?
金属質と云うよりは、何か赤い色の砥石にも似たような質感。
つくづく謎の多いキャリパーなんだが、本日はこの辺で作業終了。

エンジンの問題が解決してからでないと実装は無理っぽいが、
フォークスプリングとのバランスが合わないからリセッティングが必要、
とまでメーカーに言わしめる実力がいかなる物か?
オイルの粘度調整でダンピングを上げても対応出来ない物なのか?
カラーを突っ込むとかで、プリロードを上げた位では対応出来ない程なのか?

上記の二つでは乗り心地や低加重状態の操縦性を悪化させそうなので、
スプリングレートから変更しなければならないのか?
そもそもメーカーがマイナーチェンジとかで、
ブレンボを純正採用する事があるが、
サスセッティングまで変えたという話は聞かないから、
アレよりも効くのか?
興味は尽きないが、本日はこの辺で・・・。

きれいになったCOBRA用とWOLF用キャリパー。

これで保管の準備は整った。
次なる一手は、共通備品たるシールゴムのセットを入手してOH。
その際に中身の構造が違うのか、検分する日が楽しみだ。

そもそも、ブレンボキャリパーはよく効くというが、
だいたい異径4ポットキャリパーのピストン外径は、
片側34mm&30mmの組み合わせが殆どだから、
何処で効き(或いはコントロール性)の差が出るのか?
その手がかりが理解できるかもしれない。
少なくともこのTOKICO製キャリパーに関して言えば、
見た目が同じなのでキャリパー自体の剛性が違うから、
液圧がロスしない分だけ良く効くという事は無さそうだ・・・。

本日の蛇足。

そう云えば、
ブレーキホースって中がどうなってるか見た事が無かったなー・・・。

そう思ったわしは気まぐれで、
格安で中古入手したキャリパーに付いてた奴を、
強力ハサミで切ってみる事にした。

さくっ・・・。

あっけない、まるでゴムそのものの感触で斬れちゃった。
こんなんで大丈夫なのか・・・?

そう云えばずいぶん昔、
サムライダーなるビデオアニメで刀に乗るサムライダーが、
悪者?のマシンのブレーキホースを日本刀で切り裂いて、
止まれなくなった奴がクラッシュするシーンがあったが・・・。
これなら確かに、チョイとやるだけで斬れるわ。

隣に着けてメインキーをぶっこ抜く事ならやった事があるが、
止まっちゃうと止まれないじゃ結果が違うもんなぁ・・・。
サムライダーマジ極悪(笑。

純正のゴムホースの断面。

一番内側に耐油性があるゴムのホース、
その外側に強化樹脂?っぽい繊維で編まれたスリーブが二重に?、
一番外に保護用と思われる耐油性ゴムホースが・・・。
と云った構造だろうか?

高性能のキャリパー、
なかんずくレーシングパーツ等になると、
液圧をロスしない為にキャリパー剛性を可能な限り向上、
変形を嫌う余りにボディの締結にもチタンボルト、
果てはボディを締結の必要が無いモノブロックの削り出しに、
キャリパーの取り付けボルトにもチタンを使うと云うのから比べると、
必要十分な耐圧能力はあるんだろうけど、なんとも暢気な感じ。

これを見た以上はステンメッシュホースの中身も見たいところだけど、
あっちは金属だし、ハサミじゃ切れないかもなぁ・・・。
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コメント(全2件)

SE-ZIさん
初めましてSE-ZIと申します。
Webikeでグースの日記を書いている数少ないうちの一人です。(現在進行形はラスカルさんと私だけみたいですね)

本日ブレーキに関する日記を投稿したのですが、前日のこの日記を見つけ偶然と思えずコメントさせて頂きました。
同じグースに乗っているので色々と情報交換&ご教授いただければと思います。

またお邪魔させて頂いてもよろしいでしょうか?
それでは、宜しくお願い致します。
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ラスカルさん
初めましてSE-ZIさん。
貴方の日記、いつも拝見させて頂いております。

こちらからご挨拶に伺う事も考えておりましたところ、恐れ入ります。
こちらこそ、よろしく情報の交換やご教授を賜れますと幸いであります。

当方は、要らない部品を外すとか、金属部品をプラで製作するとか、
割としょうもない改造?でも律儀に反応してくれるGooseが大好きな変態バイク乗りです(笑。

甲斐性無しのためにチマチマとカタツムリの如き歩みで遊んでおりますが、
このような自分で宜しければ、よろしくお付き合い頂けますと幸いです。
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