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ハリーさん

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ブラックバレー広島2020（G-NET第2戦）観戦

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2020年10月18日(日)広島県安芸太田町で開催されたブラックバレー広島を観戦した。G-NET全日本ハードエンデューロ選手権の第2戦だ。
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会場のホワイトバレー松原スキー場に到着するとすでに120台のマシンがスタート地点に並んでいた。前日の雨とはうって変わって雲ひとつ無い青空だ。

午前10時に3時間のレースが始まった。第1コーナーの谷地で有力ライダー同士が接触転倒するという波乱の幕開けだった。

【谷地(やち):沢の湿地のこと。】
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最初の難関は「ヤミ金キャンバー」だ。多くの選手が左右の急キャンバーを苦労しながら上る。トップ写真のように直登できるのは一部の選手だけだった。

「土佐犬ヒル」にトライアル選手が挑む。林間の急勾配で止まってしまうと最初からやり直しだ。前を走る選手の転倒によって登坂ラインが変わる。それを物ともしない選手もいたけれど。
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鈴木健二選手がやって来た。ヤマハ所属の「カントク」はセクション間も速いから撮影するのが難しい。ヒルクライム時にはYZ125Xが凄まじく甲高い雄たけびを響き渡らせていた。とにかく音が違う。回し方が違う。

優勝候補の水上泰佑選手がセクション間を走る。250EXC-TPIでさすがの走りだったけど、本人は不本意な結果だったに違いない。スタート直後の接触転倒からの猛追も及ばなかった。
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「バツ2ステア」の攻略方法は2つ。正面直登と右側キャンバー回りだ。ここは直登したいセクションだろう。

助走路が短いのに加えてステア直前の凹みがマシンの勢いを削いでしまうようだ。ベテラン選手も苦労していた。繰り返しチャレンジするガッツに熱くなる。
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「3番坂」は切株や根っこ混じりの凸凹急坂だ。右下から左上へのラインが最も容易だろうか。左下から右上へと豪快に駆け上がる選手もいた。

ブラックバレーに出場する選手たちはリカバリーも巧みで素早い。転倒したマシンに対する立ち位置の取り方、マシンの持ち方、反転方法が勉強になった。みんな慌てずに落ち着いてリカバリーしていた。
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ゼッケン3番のシェルコSE300FACTORYが独走で優勝した山本礼人選手だ。ブラックバレーの難コースを7周した。凄いの一言に尽きる。

セクション攻略ラインに狙いをつける選手の視線は鋭い。上るしかないから。走るしかないから。やるしかないから。
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「おもてなしヒル」後半の林間を選手がマシンを押して上がってくる。観ている間に限ると直登してくる選手はいなかった。セクション前半を観たかったけど近づくルートが分からなかった。

「わいわいヒル」はほぼ助走なしで登坂距離がある。直前の下りからの急カーブで勢いをつけるのは難しそう。頂上手前のステアもいやらしい感じだ。写真はFREERIDE350が一発で上がっていくところだ。
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各セクションの名称からはレース実行委員会の思い入れが伝わってくる。徒歩で全セクション観戦するのは不可能だった。オフブーツを履いたままで林間やゲレンデを歩き回って疲れ果てた。

熱いHEDレース観戦を3時間たっぷり堪能して満足だ。表彰式は観ることなく会場を後にした。セローをトランポまで走らせながら心中は高ぶっていた。「来年は出場したい!あのコースを走りたい!」と。
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    コメント（全4件）

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    ぷっちゃまんさん [2020年10月22日]
    そのコースを走りたい！ 流石です
    歳とると危険がたのしいオフロードがぬるーいコース希望になります。
    見るには最高ですがヒルクライムはエンストでずり落ちるかウィリーで後ろにひっくり返るの二択しか思い浮かびません(*_*)
    去年のシーズンは雪がなかったのでスキー場もいろいろしないといけないんだろーなー!
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    ハリーさん [2020年10月22日]
    ぷっちゃまんさん
    下手なりに血が騒いでしまいました。FREERIDE250Rなら一つ一つのセクションクリアも何とかなるかもと夢想してしまって・・。しかしコース1周となると厳しいでしょう。練習を重ねて体力トレーニングも継続して来年の目標の一つにしたいものです。

    ホワイトバレー松原はビギナーズエンデューロ第3戦の会場でもあります。広島HEDのメッカとも言えるでしょう。このレース当日は人工芝ゲレンデでスノーボーダー達が滑っていました。色々とやらないと管理費が出ないでしょうね。
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    ピロンさん [2020年10月23日]
    オフシーズンになるとホワイトバレーがブラックバレーになるのですね。
    セクションと言うか、各難所の通称が面白いです。
    トライアラーもチラホラ見受けられますね。HEDは一般的にトラ車ＯＫなのでしょうか。
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    ハリーさん [2020年10月24日]
    ピロンさん
    先ほど調べたら冬のスキー場は3年前から営業休止らしいです。今は4月~12月の間だけ人工芝ゲレンデが営業しているみたい。年に2回の大きなエンデューロレース（ブラックバレー広島とビギナーズエンデューロ）と数回の有志走行会でオフローダーが利用しているようです。

    G-NET競技規則には『トライアル車の出場は各大会競技規則に準ずるが、基本的に公式ポイントは付与しない。』とあります。ビギナーズエンデューロでも数台は見かけます。スルスルと急登坂を上がっていくのが印象的です。軽い車重でリカバリーにも優れていますよね。でもトラ車ライダーいわく、HEDで周回を重ねるにはシートが欲しくなるとのことです。
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