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yamaさん

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10件
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1台
ウェビ友
3人

十勝から三国峠を越えて

ツーリング期間
2015年08月08日 ~ 2015年08月08日
走行距離
660km

今回は十勝から、大雪の最深部の十勝三股と三国峠を越え、上川へぬけるルートです。天気予報では十勝は低めの気温ですが、上川方面は暑くなりそうです。
今回は久しぶりのダート走行もあり盛りだくさんのメニューを用意しましたが、ジャリダートでまさかのハプニングありでした。

Vストーム1000さん(Vさん)と千歳で待ち合わせ。今回もセローでの参加です。濃霧の狩勝峠を越え、鹿追町の道の駅休憩です。狩勝峠付近から気温はぐんぐん下がり、15℃くらいに。寒いです。今年は季節はずれの寒さが多いです。合羽やインナーなど、とりあえず在るもの全て着込むことに。

然別湖経由で糠平湖へ向かいます。

然別湖手前の白樺峠の千畳崩です。崩れた大きな岩が、幾重にも積み重なり、独特の景観を作っています。エンジンを切って耳を澄ますと、「チッ、チッ」と甲高い鳴声が聞こえてきます。氷河期の生き残りナキウサギの鳴声です。岩に出来た隙間を棲家にしています。運がよければ姿を見せてくれるのですが、今回は会うことは出来ませんでした。

然別湖畔の温泉街に到着。温泉街といっても2件の温泉ホテルしかありませんが・・。
こちらは気温が上がって暑いです。合羽を脱いで休憩です。

湖畔に足湯があります。

足湯からの眺めです。湖面が凪いでいれば、きれいに山が写りこんで、唇のように見えます。それで唇山とも呼ばれています。
十勝と違って、こちらは快晴でいい天気です。

峠をもう一つ越えて糠平湖へ向かいます。

然別湖から幌鹿峠のワインディングの途中から眼下に糠平湖が見えてきました。十勝側から雲が滝のように流れ込んでダイナミックです。

今日の目的地の一つ、旧国鉄士幌線のタウシュベツ橋梁跡の展望台入り口です。湖の対岸から眺めることが出来ます。糠平湖周辺に旧士幌線の遺構はたくさんあるのですが、中でもタウシュベツ橋梁のコンクリートアーチが一番人気です。
ただ、一番人気の場所なのに駐車場がひどく狭く、国道を行きかう車と事故が起ないかと、ちょっと不安で危険です。
駐車場の整備をお願いしたいところです。

国道から湖畔まで、森の中を進んでいきます。ヒグマ注意の看板がありますが、観光客がたくさんいるので、日中は心配なさそうです。

湖畔に到着。コンクリートアーチ橋が対岸に見えます。ローマの遺構のようにも見え、なかなか、不思議な光景です。
しかし湖水がありませんね。渇水なのでしょうか?
例年なら水面に橋が浮かんで見えるのですが、完全に湖底が見えています。

以下は説明文より抜粋。
タウシュベツ橋梁は1955年糠平ダムの完成にともない、使われなくなりました。それから、現在まで、糠平湖の水位の変動により見え隠れする幻の端となっています。6月ごろから沈み始め、10月ごろには完全に水没し、再び現れるのは1月ごろになります。

目を凝らすと橋の周辺を動く物が・・。自転車で走り回っている人たちがいました。橋へ向かう林道のゲートは閉まっているので、車は入ることが出来ませんが、自転車なら入れそうです。きっとそこから入ったのでしょう。

近くの幌加駅跡に立ち寄り、当時の面影を偲びました。
今はホーム跡が残る以外深い森の中ですが、昭和53年に廃線になる前は350人もの人が暮らす大きな町だったそうです。

ココを出発し、国道のこの先の林道から秘境の岩間温泉に向かうことにしたのですが、、そこでハプニングが・・。

十勝三股から、石狩岳登山口の林道から岩間温泉に向かうことが出来ます。ジャリ道ダートです。

走り始めて最初は締まった、走りやすい林道でした。すぐにジャリが深くなってきました。最近、道路の管理でグレーダーで、ワダチを削って均したような感じの道になってきました。

途中の分岐で間違って、ニペソツ山登山口入り口方面へ。
だんだんジャリが深くなり、リアが流されるようになってきました。特に登り坂でやたら滑ります。
急な上り坂に差し掛かり。一気に駆け上がろうと、ちょとアクセルを開けたとたん、リアが左に思い切り流れました。体勢を立て直そうと踏ん張ると、今度は反動で右に流れ完全に制御不能。道路をふさぐ形でごろんと、タイヤを上側に向けて転倒。「ああ、やった」。

大型で林道でコケたのは初めてです。シリンダーヘッドとパニアケースがジャリの中にめり込んでいます。そのおかげでバイクの下敷きにならずに済んだのですが・・。幸い打撲くらいで済んだようで、手足はなんとか動かせました。

後ろをセローで走っていたVさんをビビらせてしまいました。

ジャリの坂道で横だおし。一人ではこの大型を起こすことが出来ません。Vさんに手伝ってもらってなんとか起こしましたが、もし、自分一人だけだったらと思うとぞっとします。

GS自体の損傷はと、点検しましたが、シリンダーヘッドカバーとパニアケースが傷だらけになった以外、大丈夫なようです、ハンドルもシフトペダルも無傷でした。さすがGS。でもボクサーエンジンの顔とも言うべきシリンダーヘッドを傷だらけにしてしまい、心に傷が残りました・・。

間違えた道を引き返し、本流の道に戻り岩間温泉を目指しました。先ほどの間違えた道よりマシですが、結構ジャリが深く、先ほどの転倒の恐怖がよみがえり、肩と膝に力が入りすぎて、どうもよろしくありません。スタンディングしている膝がガクガクしてきました。

本流にかかるコンクリートの橋の上でダウン。橋の両側が深いジャリで、急な上りと下りになっていて、精神的にギブアップ状態でした。
この写真がその橋です。

このジャリ道の帰りのことを考えると、もう無理!という感じでした。
ここまで来て、悔しさもあるのですが、
Vさんも無理はしないで戻りましょう!と言ってくれ、引き返すことに。

同じ道をまた、大汗と冷や汗をかきながら、やっとの思いでくだり、舗装道路に出たときは正直ほっとしました。

スリップの原因の一つとしては、トランクションコントロールの設定を変更したことにあります。まあ、考察は後でしましょう。

十勝三股にある、三股山荘でお昼をいただいて気を取り直します。糠平温泉郷から三国峠の間に唯一つある秘境カフェです。地元十勝の農産物をふんだんにメニューに取り入れたオアシスのようなところです。

その後、岩間温泉に浸かれなかった分、近くの幌加温泉で汗を流しました。

ここも相当な秘境温泉です。浴槽は混浴で3つの泉源がある、よく温まるいい温泉です。とくに露天風呂はさいこーでした。
混浴なので女性には難易度は高そうです。

温泉から上がるとキタキツネがお出迎え。キツネが去るとエゾシカが現れました。温泉宿の名が「鹿の谷」なので、納得。
キツネ・エゾシカときたら、次は熊が来るかもね、などと冗談を言っていたのですが、この後、三国峠へ向かう途中、国道脇の林の中で小熊の姿を見てしまいました。いいスピードで走っている最中だったので、そのまま通り過ぎてしまいましたが。さすが十勝三股です。

三国峠へ標高を上げていくと視界が開け、橋の上から、今走ってきた広大な十勝三股盆地の樹海の大パノラマが眼下に。国道の赤いトラス橋とのコントラストがきれいです。

標高1139m。道内最高所の峠からの圧巻の景色にしばし見とれます。

午後5時、三国峠駐車場に到着です。

林道でのハプニングもあり、すっかり遅くなってしまいました。

ココから帰り道はまだまだ長いので、気を引き締めて走りたいと思います。

峠では餌をねだるシマリスが観光客に愛想を振りまいていました。

今回はたくさんの野生動物に癒される旅でもありました。

峠を下って層雲峡をチラ見して、帰路につきました。

家に帰ってから、じっくりと今回の失敗の点検です。
傷ついた左側のシリンダーヘッドカバーと純正のプロテクター。純正のプロテクターは舗装道路で立ちゴケする程度なら、しっかりカバーしてくれますが、ジャリには不十分ですね。
ヘッドカバーとプロテクターの間に細かなジャリが結構めり込んでいました。
もっとヘッド全体をカバーできるプロテクターに換えたいと思います。

パニアケースの下側も傷だらけ。

振り返ってみますと、
林道の入り口で、GSのスタビリティ(トランクション)コントロールの設定をオフロードモードに設定。今までダートを走るときは、トランクションの介入度は、ノーマルのままで走っていました。それに物足りなさを感じていたため、介入度を下げるオフロードモードに変更してみました。
この判断が悲劇を生む一つの要因になりました。

今までの経験では、滑ってもあまり左右に流されることはありませんでした。トランクションコントロールが効いていたからです。
早く気がつけばよかったのですが、このオンよりのノーマルタイヤでは、オフロードモードの設定では、滑り方の制御が難しかったのです。これは後になって分ったことなのですが・・・。

一番の要因は、自分自身のスキルのなさにつきるでしょう。トホホ・・。
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