ほっほっほ。きつね爺じゃよ、みなのもん、おひさしゅう。春の風にさそわれてな。越中のくにまで鬱金香の花を見に行ってきたんじゃ。おやあ?鬱金香をごぞんじない、とな?そもそも、なんと読むか、じゃと。うっこんこう、と読むんじゃ。
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前話からずいぶんと間を置いてしまいましたが、南総里見八犬伝のお話の続きです。(^^) 前話で南総里見八犬伝のストーリーは一区切りとなるようで、続きの話は3年後からはじまります。ここからはこれまでの冒険活劇とはうってかわって、怪奇譚的なストーリーに展開していきます。 5犬士が荒芽山で散り散りになって3年、犬飼現八は、京都で武芸の師範をして3年をすごしたのち、下野の国の庚申山のふもとにやってきました。犬飼現八は、庚申山で化け猫に遭遇し、持っていた矢で片目を射抜き追い払います。するとそこに、赤岩一角の亡霊が現れ、自分はかつて山猫に食われてしまい、里の自分の家に住んでいるのは、山猫が化けた偽物の赤岩一 ・・・