今回ご依頼いただいたのはKTMグループ統合後のGASGAS、モトクロッサーのMC250Fです。シリンダーヘッドカバーからのオイル滲みとのことでお預かりしました。 KTM系列の車両は現在、パーツ納期は物にもよりますが約2~3週間と時間がかかるほか円安の影響もありかなり値上がりしています。定期メンテナンスをお考えのお客様はお早めの見積もり/整備依頼をお勧めします。
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オフシーズンにやっておきたい重整備、腰上OHも承ります。特に2サイクルエンジンは原理上4サイクルよりもメンテナンスサイクルが短いです。当店では1シーズンごとのメンテナンスをお勧めしています。 さて今回ご依頼いただいたのはヤマハYZ125X、モデルチェンジ前の車両になります。ピストンリビルトキットという、腰上OHに必要なパーツがひとまとめになった部品の設定があります。1点注意が必要なのが、エンジン製造時の微細な加工公差に由来してピストンが4種類設定されている点です。シリンダー後方にA~Dのスタンプで示されています。こちら刻印ではないため、高圧洗浄を繰り返すなどすると消えてしまう恐れがあるのでご注 ・・・
スタータークラッチの滑りを直したマジェスティ125。修理完了かと思いきや再びエンジンがかからなくなってしまいました。今度は原因はすぐ分かりました。キーONにしても燃料ポンプの作動音が聞こえない。今の今までエンジンがかかっていたのに・・。ひとまずこの状態で急いでリレーと燃料ポンプを調べます。燃料タンク上のカバーを外しにかかりますが、一部リアのカウルと外れないようにはめ込んである部分がある為、テールライト、左右リアカウルも外します。これ、単体で簡単に外れるように出来なかったんでしょうか?相変わらずポンプは動いていない模様。リレーや配線をチェックします。電気は大丈夫。やはり燃料ポンプが原因のようです ・・・
マジェスティ125FIのエンジン始動不良の修理を依頼されました。少し走ったらエンジンがかからなくなったそうです。車両を引き上げて症状を確認しますが、普通にエンジンがかかってしまいます。バッテリーや充電、点火系を見てみるもテスターの上では問題なし。状況を再現するため試乗してみます。何回かの試乗の後、スターターのワンウエイクラッチ滑りの症状が出ました。エンジンが暖まったせい?一度症状が出ると収まらず滑りまくっている様子です。幸い部品はあったので、ワンウエイクラッチ一式交換。スターターギアのベアリングもガタが大きくなっている様なので交換します。スタータークラッチの滑りは直りました。念の為、試乗してか ・・・
ヤマハ製エンジンが載っているということで有名なシェルコTY125です。こちらのモデルは、発表当時はClassicという名称でしたが、現在はadventureという名称になっています。YBRやTTRなどと同系列のエンジンが搭載されているのですが、クラッチのキレが悪く半クラが使いにくいとの事でした。 他の車種でも当てはまりますが、原因のひとつとしてクラッチスプリングのズレが挙げられます。写真2枚目がわかりやすいかと思いますが、スプリングのセンターが固定ボルトのセンターとズレており、プレッシャープレートやハウジングと接触してしまっています。この接触部分が摩擦抵抗となりクラッチの重さやキレの悪さに繋が ・・・
クロスカントリー入門車として人気の高いYZ125X。無印よりも足が柔らかく、低速が強化されていてマイルドな乗り味が特徴です。しかしあくまで2サイクルの125ccですので、トレール車感覚で乗るにはややトルク不足です。また、いくら軽量な車両でもレーサーならではの高いシート高は不安要素のひとつです。 そこで、今回お客様に提案させていただいたのは、・フライホイールの重量増・ローダウンリンク装着です。 ヘビーウェイトフライホイールや、ウエイト単体はさまざまなメーカーからリリースされていますが今回は予算の都合もありYZ250/250X用の純正部品をチョイスしました(250Xの方がより重い仕様なのかと思って ・・・
ヘッドを外してシリンダーを外します。ゴミやちぎれたガスケットなど思いがけないものがクランクケース内に落ちないように慎重に外します。ひとまず無事外れました。合わせ目のガスケットの除去や掃除が大変です。シリンダー内確認、ホーニング跡はほとんど消えています。内径測定や組み込む予定の新品ピストンリングで合口隙間などを測定。一応基準値内の為、ホーニング作業だけを外注します。ピストンにはカーボンが堆積し、リング溝にもカーボンが詰まっていた箇所もありました。脇の穴も何か所か詰まっている所があります。カーボン落としのケミカルで洗浄。リングの溝や裏側も洗浄します。なかなか落ちないので、ケミカルに漬けて磨いてを繰 ・・・
CB400Fourヘッドカバーからのオイル漏れ修理依頼を受けました。邪魔になる部品を外してヘッドカバーを外します。このバイクはヘッドカバーにロッカーアームが付いているので注意が必要です。絶対にテンションがかかった状態で外したり、無理やりネジを締めて押し込んではいけません。ヘッドカバーを外して各部点検清掃し、パッキンに液体ガスケットを塗って組み込み、バルブクリアランスを調整します。組み込む前にネジ山を点検します。構造のせいか、ヘッドカバーのネジ山は特に痛んでいる事が多いです。案の定2ヶ所ほどネジ山がダメになっていました。ヘリサートを使い修理します。幸いドリルが使える外側だったため、このまま修理可 ・・・
SR400FIのリコールが出ました。フレームにつながっているオイルパイプの取り付け部分からオイル漏れしている車両があるそうです。オイル漏れしている場合はパイプごと交換、していない場合は該当ナットを規定トルクで締めるみたいです。トルクレンチが使えるフレアナットレンチが必要ですね。間違ってもスパナでどうこうしようとは思わない方がいいです。幸いこの車両はオイル漏れしてはいなかったので締め付けて終わりです。しかしこの作業、タンクの脱着の方が気を使うし大変です。作業スペースが狭すぎて力が入らない上に、燃料のホースもバンドも固くて外すのに一苦労します。更に同条件できちんと取り付けしないといけないので、そっ ・・・