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W.Aさん

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2022年冬、フロントフォークシールの交換

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サスペンションの機能が劣化しており、前後ストラットを新調およびオーバーホールする事、またフロントブレーキホース交換することにしたので、ばらすついでにフロントフォークのシール類を交換することにした。

写真のシール抜き工具を使用した。
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テレレバーなので、フォークオイルシールやダストシールの交換手順は通常のテレスコピック式フロントフォーク正立フォーク、倒立フォークと違う。

まずは車体からフロントフォークを外す。
左右のハンドルバーはそれぞれ4本のボルトで固定されているので、これらを緩めて外す。
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ハンドルの下にキャップあり、これを取り去る。
淵にはマイナスドライバーを差し込む凹みがあり、親切な作りである。

自分はこのようなキャップ類を外すのが嫌い。劣化して硬く嵌っていたりして、小さいマイナスドライバーでこじって傷つけそうで嫌だから。
でもこの車両に関しては、他の化粧カバーなどもこのように細工がしてあって、良く出来ていて苦労しない。
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キャップの下にはナットがあるので、これを緩めて外す。
インナーチューブがとも回りするので、チューブのトップキャップはスパナやモンキーレンチで挟めるようになっている。
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インナーチューブがトップブリッジから外れた。

この状態でインナーチューブを上に引っ張ればアウターチューブから抜けて分離できる。内部に抜け止めとか、ダンパーとか、スプリングとかは無い。

トップブリッジとインナーチューブの結合部分はゴムブッシュになっていて、前輪のサスペンションのリンクの支点の一つになっている。
ゴムブッシュを新品に替えたいけど・・・、なぜか1個1万円くらいする高価な部品なのでやめておく。
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ダストシール、オイルシールがアウターチューブに残される。
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フロントスイングアーム先端のナットを外せばフォークブリッジごとアウターチューブが外れる。

この部分はボールジョイントなので、ナットを回すと軸がとも回りする。軸の中心に6角穴があるのでヘックスレンチを使って回り止めしながらナットを緩める。

ナットのサイズが21mmであり、適合するレンチが無かった。パイプレンチのようなもので無理やり回したけど、締めるときはどうしよう?130N・mの指示になっている。

ここはステアリング軸となり、サスペンションリンクの支点の一つである。
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外れた。

チューブの中に構造物は無くオイルは入っている。

なお、あらかじめフェンダーとブレーキの配管は外しておいた。
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インナーチューブ
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アウターチューブの底にはヘドロ状の沈殿物と、白い異物が残っていた。

製造後23年、約48000km経っているけど交換履歴は不明だ。
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ダストシールは簡単に外れる。
その下のクリップを外せば、オイルシールを抜く準備が整う。

さらにオイルシールの下にはワッシャーが1枚あり、このあたりの構造は通常のテレスコピックフォークと同じだ。
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手持ちのマイナスドライバー、タイヤレバー、バール、モンキーレンチで、シールの淵を引っ掛けて抜こうとしても出来なかった。

そこで冒頭の写真のシール抜き工具を用意して、このように使う。

工具を当てる位置、力の加減を慎重に決めて、レバーに体重をかけると・・・、ズコンといった感じでシールが抜けた。
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アウターチューブを傷つけることなく、無事にオイルシールが抜けた。
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シールセットは同等品をモノタロウで購入した。純正品を買うよりかなり安く入手できる。

写真左はフォークブリッジのボールジョイントブーツ。劣化していたのでこれも交換する。
純正部品はブーツ単体での設定がないけど、モノタロウでは同等品がブーツ単品で入手できる。
(写真のものは他の購入部品と一緒に海外のWebサイトから購入したもの)
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部品の順番、向きを間違えないようにして、押し込む。
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手で押しても、ここまでしか入らない。
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以前にGSX-S1000Fの後輪を外す時に使ったソケットがピッタリサイズ。

これをあてて、金づちで叩き込む。
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無事に取り付けできた。
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クリップをはめてオイルシールの交換が完了した。

あとは、オイルを470ml入れて、ダストシールとインナーチューブを差し込めば良い。
この先の作業は、ブレーキホースの取り付け、フロントストラットの取り付けとともに行うことにする。

テレスコピック式に比べて、楽なところもあり、面倒なところもあるが、特に問題も起きずスムーズに作業がすすんだ。
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