ジェロニモさんのHONDA CBR400RR バイクいじり日記 「CBR400RR（NC29）マフラー交換・パワーチェック」

装着してみて、説明書通り基本的にセッティング特にしなくても良さそうな感じでした。

しかし、せっかく久々に改造する機会なので、吸気系にもメスを入れていきます。

まずはエアクリーナーエレメントを加工。バックファイヤーによる引火防止のための金網をニッパーでカットし、吸気抵抗を減らす目論見です。

緑色のラインまでカットするとやりすぎなようで、低速トルクが死亡しました。予備のエレメントを引っ張り出し、穴を開け直します。排気音が乾いた感じなり、吹け上がりの鋭さに磨きがかりました。方向性としては間違っていない感じです。

お次はキャブセッティングです。

スロージェット、メインジェット、エアスクリュー、ジェットニードルへの追加シムなど、純正キャブで触れるところは一通り手を入れて自分の最も気持ちいい走行フィーリングを探します。

最終的には
・SJ35番手(キタコ製テーパー形状)
・MJ1番4番シリンダー108番(キタコ製)、2番3番シリンダー110番(キタコ製)
・AS2と3/8回転戻し
・ジェットニードル追加シム0.3mm
でぼちぼち決まったかなと。あんまり変わってないですが、外すとアイドリングすらしなくなると言った番手も試しましたので、現状ではそこそこなレベルに持っていけたかと思います。
パワーフィールは下から上まで純正ソックリなのですが、アイドリングからクラッチだけで発進できますので悪くないかなと思います。

今回はトルクのチェックに加え、外的要因に左右されずにエンジン出力を計測できる和光2りんかんさんにお願いしました。

NSR250R乗りの方には担当の方も含め特に有名なお店ですね。

さて結果ですが、エンジン出力で64.2hpすなわち日本で一般的な馬力表記で65.1馬力を記録しました。担当の方も今まで測定してきた4スト400ccの中でも結構出ている方だと言ってくれましたので気分よかったです。
30年前の工業製品で日々酷使しているのに頑張ってるね。君は偉いよ。

トルクカーブ、パワーカーブがめちゃくちゃスムーズで乗りやすさがハッキリ数値に出ましたね。

空燃比も12.5から14.5までの間に収まったのでとりあえず大外しはなく、一安心です。

ちなみにリミッターカットはしていないのでどうしても超高回転域ではガタガタしてしまうようです。リミッターカットの配線は入手していますのでいずれまた導入後パワーチェックをしたいと思います。

さて、レーサーレプリカの実馬力についてはネットで見ても眉唾物ばかりで、「今のバイクより速い訳がない」「噂だけ一人歩きしてる」「当時の性能を維持している車体など存在しない」等読みましたが、まぁ乗った事がないんでしょうね。私は実際にオーナーになってみて、あらゆるシチュエーションでこんなに速い400ccには乗った事がありません。数値上のデータにこだわるわけではありませんが、実際の所どうなんだって話を検証したかったんですよね。本当にスッキリします。NC29、これからもガンガン乗って行きます。よろしくね。