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WR250X改R仕様さん

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ウェビ友
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  2015年01月08日

TGR ソフトスプリング交換作業(フロント編)

    ■走行距離
    6000km
    ■難易度
    中級
    今回はフロントフォークのスプリングをTGRに交換するついでに、オイルシールをSKFに変更しました。

    走行距離は6000km程度なのですが、購入から5年と少し、一度もフォークオイルの交換も実施していませんでしたので、今回はオイルも一緒に交換しました。

    まずは準備として、フロントフォーク左右を車両から取り外します。

    最初にフロントフォークキャップボルトを取外します。

    こちらはフロントフォークを取り外す前の車載状態で少し緩めておいた方が楽かと思います。

    私の車両はZETAのエア抜きのバルブが装着されておりますので、スパナで緩めました。

    キャップ内部にはOリングがありますので、初めての分解などで硬い場合はソケットやメガネで回した方が良いかと思います。

    キャップボルトを緩めますが、そのままですとキャップは外れません。

    中にあるダンパーロッドの先端にボルト止めされておりますので、一旦、キャップを持ち上げてダンパーロッド上部のナットにスパナを掛けて固定、その状態からキャップボルトを緩めると、キャップが外れます。

    キャップボルトとスプリングシート、スプリングが抜けました。

    白い樹脂性の部品がスプリングガイドです。

    こちらの上部にあるナットを緩めるとダンパーロッドからスプリングガイドが外れます。ダンパーロッド内部にロッドがありますのでロッドも抜いておきます。

    フォーク内部のオイルを抜いてみましたが、思っていた以上に状態も悪くなかったです。

    続いて外側の作業ですが、こちらはまずダストシールを外します。

    ダストシールが抜けると内部にオイルシールが見えますが、このオイルシールを押さえているストッパーリングをマイナスドライバーなどで溝から外します。

    ダストシールとオイルシールが抜けた後、また中身の作業に戻ります。

    この状態ではまだダンパーロッドがフォーク内部に残った状態になっております。

    そのためインナーチューブとアウターチューブの分離作業が行えませんので、インナーチューブの下側にあるベースバルブとダンパーロッドの切り離し作業が必要になります。

    取外し方法としましてはアウターチューブ下側にあるベースバルブの14mmHEXを回して抜きますが、ダンパーロッドもフォークの中でクルクル回りますので、ダンパーロッドを押さえる必要があります。

    今回、特殊工具がなかったので、ここで特殊工具の作成をしました。

    こちらは取り外した後のベースバルブです。

    十字型に溝がありますので、これを押さえる特殊工具が必要になりますが、上記のパイプを削って、押さえる工具を作製しました。

    今回、車種不明のインナーチューブがガレージに転がってましたので、それが使えそうだったのでそちらを加工しました。

    工具側を採寸した寸法を書いておきます。

    外径…30mm
    内径…26~27mm程度
    突起部分の幅…約12mm程度
    突起部分の深さ…3.5mm程度

    で作製すれば、ダンパーロッドも固定出来ると思いますが、インナーチューブの14mmのHEXがかなり硬く、手で回すのもかなり苦労しました。

    こちらはOリングも交換しますので、インパクトで一気に緩めました。

    ベースバルブとダンパーロッドの分離が出来ればインアーチューブとアウターチューブの分離も出来ます。

    こちらは結構硬く、最初は気を使ってゆっくり引っ張っていましたが、アウターチューブが抜けてこなかったので、最終的にはスライドハンマーの要領でガンガン引き抜いてやっと外れました!(笑)

    画像の左からオイルシール、オイルシールワッシャー、スライドメタル、ピストンメタルとなっております。

    オイルシールワッシャー以外の3点は再使用不可部品ですので、オーバーホールの際は交換が必要となります。

    インナーチューブからスライドメタルやピストンメタルを取り外し、新しいオイルシールを装着しますが、オイルシール組付け時、インナーチューブに入れる時に傷が入るのを防止するため、サービスマニュアルでは「ビニール袋を被せて作業」と書かれておりますが、私はインナーチューブの段付き部分にビニールテープをまいてオイルシールを入れました。

    画像は分かりづらいですが、2ヶ所、黒色のビニールテープを巻いて入れました。

    インナーチューブにはフォークオイルを薄く塗り、オイルシールの内部(リップ部分)にはシリコングリスを塗って挿入しました。

    その後、メタル類を装着し完了です。

    新しいダストシールとオイルシールです。

    今回、SKFのシールを使ってみます。

    この状態で先程までの逆の手順で組付けていきますが、インナーとアウターを接続した状態でフォークを動かすととてもスムーズです!

    あまりにもスムーズ過ぎてシール性能に少し不安を覚えますが…^^;;


    ※2015.05.06 追記

    装着から1000km足らずで左側のオイルシールからオイル漏れが発生しました。
    装着時の不安も見事的中でした…^^;;
    フロントフォーク下側には点傷・点サビも少しだけありますが、ストロークする範囲外なので
    サビや傷の影響ではなく、あきらかにシール性能の不良だと思います。
    これを機にRのフロントフォークを購入しようか悩み中です。。。

    こちらの画像はフォークスプリングの比較画像です。

    左が純正、右がTGRです。フロントのスプリングは純正に比べてピッチが細かいですね。

    今回、フォークオイルですが「S1」を購入しました。

    本来は「01」のようですが、こちらの方が新しい製品のようです。

    01の改良版で「消泡性能を向上しました。」とあり「低温流動性にも優れ」と書かれいましたので、冬場でもスムーズなのでしょうか?

    粘度指数等は分かりませんでしたが、01の改良版であるならば問題はないかと思い、こちらを使用しました。

    ダンパーロッドまで装着した後、オイルの充填です。

    WR250R…613.0cm3
    WR250X…618.0cm3

    私の車両はXですが、スプリングをソフトスプリングを組付け、オイル量にどちらを選択するか悩みました。

    ベースバルブの部品を検索すればRとXの部品番号が異なりましたので、R用を購入しようと思いましたが、価格が1個1万円以上する事もあり、ベースバルブはXのままです。

    そうなると…オイルの量が気になります。

    ベースバルブがXそのままなのでオイル量もXに合わせようかとも思いましたが、今回、R仕様にしているためにオイル量もRの615cm3で合わせました。

    減衰力の調整で乗り易いようにすれば良いかなぁーと思っております。

    オイルを充填してダンパーロッドを10回以上ストロークさせ、インナーチューブ側も動かし、気泡が抜けるのを待ちます。

    その後オイルレベルを合わせました。

    WR250R…105mm
    WR250X…100mm

    油面調整用の工具で105mmで合わせました。

    最後にスプリングを挿入しますが、ダンパーロッドを一番上に引き上げた状態でスプリングを入れますが、スプリングをスプリングガイドに当てながら、スプリングを入れていくとダンパーロッドの落ち込みもなくスプリングを入れた状態でキャップを取付出来ます。

    これでフロントフォークのオーバーホールが完了しました!

    フォークを車両に取付を行いますが、ステムの下側が結構腐食しておりましたので、真鍮のワイヤーブラシで横方向にブラッシングして綺麗にしました。

    細かなヘアライン仕上げのような状態なのでツルツルにはしません。

    これでフォークを元に戻して、仮組みを行い、一旦接地させた状態でフロントフォークを動かして馴染ませてから増し締めを行いました。

    最後にキャップボルトを規定トルクで締めて完成です!

    近所をプラーと走ってきましたが柔らかい感じになっております。

    明日、林道ツーリングでこの効果を試してきますが、どのようになっているか大変楽しみです。

    ちなみに…フロント側の減衰力もメーカー標準セッティングで合わせました。

    フロントフォーク周辺の構成図になります。
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