新しくなったプロフ画面を充実させてウェビ友を作ろう!

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ゴリアンさん

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エンジンオーバーホール


昨年3月に10年の眠りから覚めたRMX、その時はフレーム、足回り関係の車体を中心に仕上げ、エンジンは腰上のOHにとどめていました、暖かい時期はとりあえず走って様子を見てみましたが、やはり、不具合が出ているため冬の間にフルオーバーホールを行いました。
自分の車両に出たエンジンの不具合は燃費が悪くなります、ノーマルのマフラー、エアクリーナー、キャブの状態だとツーリングペースでリッター20kは走ります、レースに出て初めて15キロをちょっと切る位になります、去年の復活から走り出して、頑張って15キロぐらいしか走りません、明らかにノーマルでは燃費が悪すぎます。またエンジン始動直後の白煙がものすごく出ます、温まるとそうでもないのですが、かけた直後はモクモクと出ます、こんなには出ません...キャブレターのメインジェットを大きく変えたりせず、燃費が悪い車両の方は排気バルブとクランクベアリングを疑った方が良いと思います、ちなみにRMXはクランクベアリングが壊れていてもしばらくは平気で走ります、パワーダウンした感じも全くしませんでした、なので余計にわかりずらいのです。
今回のオーバーホールに当たり、大変に参考になり、お世話になったサイトがあります、「Spnet」さんのサイトですSJ13のオーバーホールを大変細かく紹介しており参考になりました、SJ13とSJ14は腰上の排気バルブが大きく違うだけで腰下はほぼ同じとゆうことをこのサイトで知りました、また特殊工具の使い方、購入方法や必要部品、注意点などこのサイトのおかげで遠回りせずスムーズに作業をすることができました。
この方はパワーアップやカスタム目的ではありません、開発者が設計してメーカーが組み上げたオートバイを正しく理解して、どのように正しく整備すればよいかを教えてくれる方になります、スズキRMX乗りの方には大変参考になるサイトになりますのでここに紹介させていただきます。

クラッチの切れが悪く、レバーを握ってもハンクラ状態で走りだしてしまう状況でした、原因はプライマリードリブンギアーにドライブプレートが噛みこんだ状況でした。通常はドライブプレートがスムーズにドリブンギアーの壁をスライドしてクラッチが繋がったり離れたりするのですが(本来完全には離れない)完全にアルミを削り、固定されている状況でした、さらに常にドライブプレートのコルクを削り、アルミも削っている状況、トランスミッションの中はスラッジだらけのヘドロ状況でした。
原因は2回の長期保管でクラッチが張り付き、OHせずにエンジンを掛け、回転数を上げて無理やりギアを入れて剥がしたことによって段差をつけてしまった事が原因です、長期保管の際は面倒でもクラッチはばらして保管しましょう。

クランクを割る前の左側クランク(ジェネレータ側)になります。
あるはずのない混合ガソリンがあります!クランクベアリング破損です!どうか致命傷だけは勘弁してくれ!!!!
祈るようにクランクを割りました。
ちなみにジェネレーターのロータを外すときはクランクセパレーターを使用します、その時はロータに開いているネジ切りの3つの穴を使用するのですがネジが止まるまで差し込まないこと、止まるまで差し込むとコイルに突き刺さり断線してしまいます。
あと外しているとぶっ壊れたような「バキッ!」とゆう音とともに外れます、びっくりしますが壊れてないのでご安心を、組む時は特に注意することはなく普通に閉め込んでください。

やはり左側クランクベアリングの破損です!しかしガイドが破壊されていただけで球は残っていました、致命傷にはならなかったのですがギリギリの状況でしょう、またクランクを割った際に、左側のベアリングはクランクと一緒に外れてしまいました、通常はクランクケースに残らなければならないのですが、クランクと一緒に外れてしまうと、クランクケースのベアリングクリアランスが広がっていることが予想されます、今回はベアリングを挿入する際にしっかりと圧があったのでそのまま組みましたが「スコン」と初期の打ち込みで入ってしまう場合だとケースを交換するか(メーカー廃番)プロのエンジン屋さんにお願いするしかありません
ベアリングはスズキ純正部品は購入せず、モノタロウで購入、純正は09262-28036¥4698 モノタロウ NTN製深溝玉軸受6300番台 63/28 ¥917
もちろん日本製、2個必要なので値段の違いにびっくりです、同じベアリングでもメーカーの箱に入り、メーカー管理番号が付くとこの値段の差が出てしまいます。

トランスミッションです、スラッジでドロドロの状態を灯油で洗い、さらにパーツクリーナーでも洗浄しました。全てばらして状況を見ましたが汚い以外問題はありませんでした。
全部ばらしたのでサークリップは全て新品交換です、シムとワッシャーは変な研磨もなくそのまま使用します。
ミッションを分解するときの注意点はクランクから外したら、分解する前に必ず写真を撮ること!その日のうちにばらして組む位だと覚えておけるかも(自分は無理!)しかし、パーツが届くまで数日後に組む、またはギアの向きどうだっけ?などほんとに忘れてしまいます、ただキチンと組まないときちんと動かないように設計されているので、理屈を考えながらトランスミッションを組む作業は大変楽しい作業でした、チャレンジしましょう。

右側クランクにあるシフトカムになります、シフトカムを分解する際はギアシフトカムドリブンに組み込んであるバネとプレートが上下に2セットありますが、必ずパーツクリーナーですぐ洗浄して「上」「下」などの目印をつけておきましょう、ほぼ同じような小さいプレート(ポールギアシフト NO1とNO2)部品番号が違います、ご機嫌にばらしてしまうと組み上げるときにどちらかわからなくなります、注意しましょう!

せっかくなのでいつもお世話になっている神奈川のレンタルガレージサンエースでレンタルウエットブラストできれいにしてきました、クランクとシリンダー、ちょっとした小物で1時間の作業です。
ウエットブラストを覚えてしまい、手で洗剤を使いきれいに磨くのが本当に億劫になってしまいました、確かに¥5000位はかかりますが本当にきれいになります、しかも汚れも付きにくくなるため、後々のメンテも大変楽になります、ぜひお勧めなので利用してみてください!

トランスミッションを組み立てて、いよいよクランクケースの合体です、左側からケースに挿入していきますが、右側を引き込む際にちょっとトラブル発生、クランクインストーラーの外輪がケースに5ミリ位当たり挿入できません「どうしたものかと」と考えてグラインダーで削りました、凡庸性を持たす工具のため、使う車種により臨機応変に対応をしないと作業がストップします、知恵と工夫で乗り切りましょう。
クランクを合体させたらトランスミッションがキチンとギアシフトできるか必ず確認しましょう、組み終わってエンジン掛けたらガチャガチャシフトだとまたクランクを割らなければなりません、この時点での組み間違いだとすぐに対応できます、焦らず確認して行きましょう。

無事組み終わり、車体に取り付けました!ジェネレーターカバーとクラッチカバーは塗装をしているためブラストせずにそのままですが、アルミの部分はピカピカで気持ちが良いです!
緊張のエンジン始動ですが、キック三発であっけなく始動!ピックアップも良く気持ちよくエンジンが回ります。
今回のOHの内容はクランクベアリング交換、オイルシール全て交換、ウオーターポンプメカニカルシール交換、Oリング関係全て交換、サークリップ全て交換になります。
20年前のバイクになります、一度もオーバーホールをしていないのであればゴム関係は全て交換しておいた方が安心です。

今回のOHで新たにそろえた工具になります、ユニバーサルレンチ、クランクセパレーター、クランクインストーラーは必ず必要になります、運が良ければプラスネジが通常のドライバーで回りますが、ナメて悲惨なことになる前にショックドライバーもあった方が良いでしょう。
各部品磨きに両頭グラインダーにBSスコーライトフラップを取り付けて磨きました、トランスミッションギア、シフトドラム(かなりスムーズになります!)など使用頻度が高かった電動工具になります。
今回初めてフルオーバーホールを行いましたが工具を揃える事とトラブル発生しても焦らずに考えれば必ず解決できます、またいざとなればプロにお願いすれば良いのです、エンジンはブラックボックスではなく定期的なメンテナンスが必要です、ぜひチャレンジしてみましょう。
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