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オータニさん
2020/04/28 14:45
R1(2006)ノーマルブレーキへの装着です。サーキット走行会を年1〜2回、ツーリング、通勤などで25,000キロほど使いました。少ない握力で十分な制動力が得られ、純正パッドの3割引き以下の力でフルブレーキングできます。ヘビーウェットでも制動力が落ちることなく、同じ感触でコントロールできます。
制動力の立ち上がりが抜群で、握った瞬間に効きます。それでいて、効きがオーバーシュートしたり、パッドがローターにひっつく感じは皆無で、フロントフォークの沈み込む速さを自在にコントロールできます。いわゆるカックンブレーキのような前のめりでリアが浮く感じとか、フロントに過重が乗る前に車輪の回転が止まってしまいロックを誘発するような感じがなく、狙った通りにブレーキングを開始できます。
フルブレーキング付近のコントロール性も素晴らしく、ギリギリのところでの僅かの握り増し、僅かの緩めなど、微妙なコントロールが効きます。ブレーキの制動力自体もコントローラブルで自在感が高いですが、加えて握力をさほど使わずに済んでいるので、力を入れて握っているのと違って、指の力のコントロールもやり易いです。
唯一、コントロール性で不満なところは、コーナー入口などでブレーキをリリースしていく際に、思った以上にスパッと制動力が途切れてしまい、ブレーキを微妙に引きずりながら離していく感じが出しにくいです。そのため自分の乗り方の場合は、リーンの後半で狙っている以上に軽く寝てしまう、もしくはフロントの過重がスパッと抜けてしまう感じがあり、リズム感が取りずらいです。
ローター攻撃性は最小限で、25,000キロ使ってもローターの減りは0.2mmくらいです。パッドの残量も4割くらいあり、脅威的なロングライフです。以前ZECOO TypeCではMonster696のローターを7,000キロでレコード板状の寿命にしてしまったことがあり、それとは大違いです。ローター攻撃性の強いパッドはジャダーも出やすいですが、SPEC03は全く問題ありませんでした。
今回、他のパッド(他車で使って気に入っている銘柄)をR1で使ってみたくなり、車検のついでに今回変更したのですが、予想以上に制動力が落ちてしまい、あらためてSPEC03の凄さに感心した次第です。交換していなければ、たぶんあと10,000キロ以上使えたと思います。気に入って使うには、結果的にコスパも良いです。
このパッドのレビューで「初期からガツンと効く」という意見と「じんわり効く」という意見が両方あるのは、要は効き始めのレスポンスとコントロール性を両立していて、ライダーの希望どおりの効きが得られる証左と思われます。ただ、リリースだけはあっさりしすぎの感が唯一の不満で、ブレーキを引きずりながら離していくような操作を行わない人には、このパッドの欠点はゼロだと思います。
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