はっとりさんさんのKAWASAKI ZX-10R インプレッション

純正スクリーンでは高速走行時のプロテクションがまるで不足しているので、スクリーン上端がなるべく高くなる製品を探していてスキッドマークスに辿り着きました。
マン島の気が遠くなるような直線で十分なプロテクションを得られる製品ということで、プロテクションを高めつつも空力に配慮した形状がたいへん気に入っています。
スクリーン上端高さは純正比で40mm程度高くなり、丸みのある形状でもあるのでヘルメットへ当たる風がかなり軽減されます。
カワサキワークスのZX10RはPuigの製品を使用しており、そのイメージを踏襲する製品も出ていますが、それをよく見るとカウルの耳部分に設けられたダクトの付近で形状が乱れて縦方向の歪みがあり、空力的にも前方視野的にも破綻しているので却下した経緯があります。

スキッドマークスは形状は良いのですが製品の作りの粗さが目立ちます。
ダブルバブルの「折り目」部分やカウルへの取り付け部の表面が荒れてザラついており、折り目部分についてはカウルに隠れないので見た目が悪いです。
また、スクリーン全体に細かな歪みがあり、スクリーン越しの景色は像がぼやけた、ごく薄く細かいモザイクが掛かったような感じになります。
ただ、超高速域では元々綺麗に像を結ばないものなので、あまり悪影響は無いように思います。
純正スクリーンや他社製品の中でも特に歪みが少ないゼログラビティ製などと比べると品質は明確に劣りますが、価格は（ノーブランド品を除けば）最も安い部類であり、コストパフォーマンスを勘案すれば十分満足出来る製品だと思います。

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