アブラゼミさんの インプレッション

フェイクレザー製のバイク用バッグを専門として作り続けるWillie ＆ Max製の商品。

30年以上の歴史があり、商品のラインナップも大きく変化することなく、種類は多いものの、定番商品と呼べるものを作り続けていることから、世間一般の評価も安定して高いものだろうと期待して購入してみました。

届いた商品を見ての第一印象は、残念ながらやはり「合成皮革なりのチープさ」でした。

クラシックな見た目とは裏腹に、ペラっとして薄く、ビニールっぽい微妙な光沢の合皮がなんとも頼りなさげに感じます。がっしりとした分厚いサドルレザーを用いた製品の持つ迫力には遠く及びません。

素材の薄さは、そのままではとてもバッグの体を成すレベルではなく、型崩れ防止の芯材としてプラスチック製の補強板が入っているのですが、それもバッグの底に剥き出しで入っているだけ。しかも白色なのでより安っぽさが目立ち、バッグを開ける度になんだか切なくなってしまいます。

左右に振り分けられたバッグを繋ぐのはそれぞれのベルトに開いた穴に、靴紐を結ぶようにして繋ぎ合わせるのですが、付属の紐が微妙に短くて、装着の際は地味にイラっとさせてくれます。

オマケにその穴もハトメ等の加工は一切無く、ただ穴がぽっかり開けられているだけ。使い続けていくうちにテンションのかかる部分が微妙に広がっていく始末。

最もがっかりだったのが金属部分。まあ錆びる錆びる。油断してたらあっという間に真っ赤です。「天候を選ばず使用できる」というのがウリだったはずなのに、こんなところに落とし穴があろうとは。これだったらダメージも風合いと呼ぶことができる本革製の商品方がナンボかマシでしょう。ピカピカの合皮にサビサビの金具じゃ本末転倒です。

サドルバッグとしての機能はそれなりに果たしてくれますが、逆に機能で量れない部分はことごとく残念な仕上がりとなっています。

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