今や希少なNS-1。ピストンに穴が開いてしまったという修理依頼になります。そろそろ部品の心配がされるところですが、まだ腰上部品は出ました。ヘッド、シリンダーは使えそうですが、やはり粉砕された粉が腰下まで入っていそうです。エンジンを全バラ清掃までするとかなりの高額になってしまうので、降ろしてから気長にケース内洗浄するとします。
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ヤマハ製エンジンが載っているということで有名なシェルコTY125です。こちらのモデルは、発表当時はClassicという名称でしたが、現在はadventureという名称になっています。YBRやTTRなどと同系列のエンジンが搭載されているのですが、クラッチのキレが悪く半クラが使いにくいとの事でした。 他の車種でも当てはまりますが、原因のひとつとしてクラッチスプリングのズレが挙げられます。写真2枚目がわかりやすいかと思いますが、スプリングのセンターが固定ボルトのセンターとズレており、プレッシャープレートやハウジングと接触してしまっています。この接触部分が摩擦抵抗となりクラッチの重さやキレの悪さに繋が ・・・
腰下が完成したら、腰上の組み付けに入ります。4気筒の場合、2番3番のピストンからシリンダーに入れていきます。注意することは、ピストンリングを損傷させないことです。今回は、750FのSTD62mmピストンなので、ホンダ純正のピストンリングコンプレッサーを使っています。また、ピストンの首振り防止のため、ピストンの下に首振り防止のSSTを入れています。シリンダーにピストンを上手く入れるコツは、ピストンリングをしっかりと縮めることと、ピストンの首振りを防ぐことです。2番3番が入ったら、1番4番を入れます。4気筒とも入ったら、クランクシャフトが軽く回るか確認します。次はヘッドです。ヘッドはシリンダーとは ・・・
先日アウトプットシャフト交換と合わせてオーバーホールさせて頂いたDR-Z400SMですが例によってフライホイールがガチガチでした。いつものように炙ったり冷やしたりを数回繰り返して外れない場合でも、大体いつもは翌日になるとスルっと外れるんですが今回は外れるまでに5日目掛かりました。※プーラーで外す方向に力を入れたままにして時間をおくことで無理な力を入れなくても外れやすくなり、場合によっては翌朝には勝手に外れてたりすることもちょくちょくあります。急ぎの作業ならちょっと無理目にでも強引に外すことは出来るのですがクランクにダメージ与えてしまうリスクが高くなるので普段はこんな感じで確実にダメージを与えな ・・・
CB750FBのエンジンオーバーホール、腰下組み付けです。組み付け前に、ミッションのベアリング交換やメタル合わせは済ませてあります。エンジンオーバーホールに限らず、部品の組み付けにはボルトの締め付けが関わってきますが、特にエンジン腰下、クランクケースの締め付けには上下で32本のボルトがありますので、締め付けはとても重要です。当店では、トルクレンチはダイヤル式のものを使用しています。もちろん、メーカーでの定期校正もしっかりと行っています。クランクケースのような大きな部品は締め付け加減によって歪みが出やすいので、締め付けトルクと締め付け順序はとても大切です。歪みが出てしまうと、メタルの偏摩耗などが ・・・