男 : 集合時間から1日遅れかよ。まったく…どっちらけだぜ。グチをこぼしながら紫煙を燻らせる男。その肩には落胆の色が隠せない。男 : アイツら、走りも酒も散々楽しんだんだろうな…チクショ~、羨ましい!男は地団駄を踏んで悔しがった。そんな少し滑稽な姿を、男と同い年である愛機、FZに鼻で笑われた気がした。男 : ふん、気楽なもんだぜ。お前おちょくってんだろ、さっきもいつもよりそりゃー元気にフケ上がりやがってよう。男は時計の針を見た。時刻は5時半だ。男 : 集合時間から22時間遅れ…追付けるか?俺たちに。FZ : …男 : フン!しゃあねぇ、行くか!男は勢いよくタバコを灰皿に投げ入れ、愛機に跨った。 ・・・
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