よく見かける生産効率重視の無個性な丸筒別体サイレンサーと違い、ツチノコのような個性あるサイレンサー形状はストリートで映えると思います。

スリップオンと迷いましたが、ヨシムラが発表しているフルエキのパワーカーブを見ると、2千回転以上はノーマルの段差をカバーしつつ、高回転のパワーがしっかり出ていると読めるためフルエキにしようと決心しました。

エンジン部との接続のガスケットが同梱されています。必ず変えなければならない部品にもかかわらず、多くのマフラーメーカーはガスケットが附属されていないため、大変うれしいおまけだと思いました。
パイプの継ぎ目の精度が高く、液体ガスケットなしでも排気漏れしません。その分、多少入りずらいため潤滑油を薄く塗っておくのがいいと思います。
重量はノーマルから1.4kg軽くなったという程度で、昨今のチタンエキパイフルエキ群に比べると重い部類に入ります。

音質は動画を参照してください。PCのしょぼいスピーカーでは重低音が表現されないため、低音が表現できるヘッドホンかウーハー付スピーカーで再生願います。
かん高い高周波はうまくカットされている気がします。
音量は昨今のジャパンヨシムラにしては少し大き目かなという印象を持ちました。しかし、高速道路に乗ればヘルメットの風切り音でほとんど聞こえなくなる程度のため、ツーリングでも音で疲れることは少ないと思います。

性能はノーセッティングでも普通以上に走れます。高回転域の性能と引き換えに下がスカになることは無く、アクセルを大きめに開けても全域でツキが良く、2バルブ域でのアクセルのオンオフにギクシャクすることも小さいです。
サブコンネゴシエーターiのインストール済みのマップに切り替えると、他メーカーのフルエキは如実に2バルブ域が乗りやすくなったのですが、逆にヨシムラはあまり変化を感じられませんでした。こだわらない方はサブコンで補正しなくてもいいと思います。

2012年製造の車両にも装着はできますが、平成22年規制には適合していないため車検には通らないかもしれません。

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