6輪ツーリング武者修行の旅(奥会津の陣)
- ■車種名
- HONDA CRF125F
- ■Myバイク
- ハードアタッカー
今年もシルバーウイークの季節がやってきました。さて、なにすっぺえか、と考えていた頃nnm君から消臭令嬢、ではない召集令状が来ました。
またまた奥会津で騒ぐとのこと。「よし、のった!」一言返事で決まりです。
デリカにハードアタッカーと道具一式を積み込んで、出発!
さーーて、今回の旅は、どうなりますかねえ。
またまた奥会津で騒ぐとのこと。「よし、のった!」一言返事で決まりです。
デリカにハードアタッカーと道具一式を積み込んで、出発!
さーーて、今回の旅は、どうなりますかねえ。
本日の集合場所である金山町の道の駅には集合予定時間8時の1時間前の7時に到着。
すでにnnm君のトレーラー付きとWong Lee(ウォン リー)さんのセローが到着していました。
さらにほどなくしてげんまさんが到着。
合言葉は「8時だよ!全員集合」です。
ちょうどメンバー5人だし。ちなみに、俺はカトちゃんのポジション。ちょっとだけヨ。あんたも好きねえ。
すでにnnm君のトレーラー付きとWong Lee(ウォン リー)さんのセローが到着していました。
さらにほどなくしてげんまさんが到着。
合言葉は「8時だよ!全員集合」です。
ちょうどメンバー5人だし。ちなみに、俺はカトちゃんのポジション。ちょっとだけヨ。あんたも好きねえ。
全員到着でコーヒー休憩をしていた時、ウォンリーさんが「うお!パンクしてるぞ!」と言ってました。
見ると確かにセローのリアタイヤがパンクしてぺったんこになっていました。
なにかが刺さったんだろうね。ということでタイヤを回して探したところ、このような不思議な形状の金属片が深々とタイヤに刺さっていました。
ウォンリーさん、朝からツイてないです。
見ると確かにセローのリアタイヤがパンクしてぺったんこになっていました。
なにかが刺さったんだろうね。ということでタイヤを回して探したところ、このような不思議な形状の金属片が深々とタイヤに刺さっていました。
ウォンリーさん、朝からツイてないです。
誰もスペアチューブを持ってきてなかったんですが、TOMさんがパンク修理剤を取り出してきました。
TOMさんさすが、用意がいいです。
で、これをウォンリーさんのセローにブシューっとカンチョーしました。
ぺったんこだったタイヤはみるみる膨張し、しっかりと走れそうな状態まで復元しましたよ。
これにて、一件落着。
TOMさんさすが、用意がいいです。
で、これをウォンリーさんのセローにブシューっとカンチョーしました。
ぺったんこだったタイヤはみるみる膨張し、しっかりと走れそうな状態まで復元しましたよ。
これにて、一件落着。
そのあとに現れたのは、深いヤブ。
前を進むTOMさんのマシンが、深いヤブで見えていません。
怖いのは、足元が見えないヤブの、その下です。
すぐ右下が深い崖になっていたり、崩落しかけて深いヒビがあったり。
地味だけどスリル満点なルート。
前を進むTOMさんのマシンが、深いヤブで見えていません。
怖いのは、足元が見えないヤブの、その下です。
すぐ右下が深い崖になっていたり、崩落しかけて深いヒビがあったり。
地味だけどスリル満点なルート。
途中にバイクを停められそうなちょっとした広場があったので、そこで小休止。
そこから先も引き続き深いヤブで見通しがつきません。
この先の様子を探るため、nnm君が切り込み隊長をかってでます。
そこへ続くTOMさん、3番手に俺。
ウォンリーさん、げんまさんはこの場で連絡待ち。
TOMさんのインカムで指示が出るらしいです。便利だなあ。
そこから先も引き続き深いヤブで見通しがつきません。
この先の様子を探るため、nnm君が切り込み隊長をかってでます。
そこへ続くTOMさん、3番手に俺。
ウォンリーさん、げんまさんはこの場で連絡待ち。
TOMさんのインカムで指示が出るらしいです。便利だなあ。
ヤブのルートは傾斜のある湿った土で、リアがつるつると滑ります。
TOMさんの指示により後続隊がついて来ましたが、ヤブの向こうからエンジン音が聞こえてくるのに、一向に姿が見えない。
様子を見に行ったら、案の定つるつる坂で苦戦中でした。
げんまさん、そんなにアクセル煽っちゃうとまたクラッチを焼いちゃうヨ。
TOMさんの指示により後続隊がついて来ましたが、ヤブの向こうからエンジン音が聞こえてくるのに、一向に姿が見えない。
様子を見に行ったら、案の定つるつる坂で苦戦中でした。
げんまさん、そんなにアクセル煽っちゃうとまたクラッチを焼いちゃうヨ。
俺のハードアタッカーのリアホイールには、いつの間にかぶっといスポークが一本増えていました。
どこかで枯れ枝を巻き込んだようですが、これが厄介なことにがっちり挟み込んでいてなかなか外せない。
その後、工具を駆使して強制撤去に成功。
結局この林道は最後ヤブで全く分からなくなっており、奥からの引き返しとなりました。
どこかで枯れ枝を巻き込んだようですが、これが厄介なことにがっちり挟み込んでいてなかなか外せない。
その後、工具を駆使して強制撤去に成功。
結局この林道は最後ヤブで全く分からなくなっており、奥からの引き返しとなりました。
この林道は、けっこう奥まで伸びていました。
終点はこの広場になっており、休憩にちょうど良い場所。
通り抜けこそできませんが、路面状況も変化に富んでいたので、なかなか楽しむことができました。
ここでしばしお茶休憩とします。
終点はこの広場になっており、休憩にちょうど良い場所。
通り抜けこそできませんが、路面状況も変化に富んでいたので、なかなか楽しむことができました。
ここでしばしお茶休憩とします。
ハプニングがあったのは、この休憩場所からの引き返しの道中。
4番手に走るウォンリーさんの後ろに、最後尾の俺が走っていました。
なにげない直線部でいきなりウォンリーさん、俺の視界からロスト。
え?ええーーッ!!
なに?何があった?
慌てて右側の崖下を確認。
7-8メートル下の木陰にセローの一部がかすかに見え、「おおーーいっ!」と叫ぶウォンリーさんの姿が確認できました。
4番手に走るウォンリーさんの後ろに、最後尾の俺が走っていました。
なにげない直線部でいきなりウォンリーさん、俺の視界からロスト。
え?ええーーッ!!
なに?何があった?
慌てて右側の崖下を確認。
7-8メートル下の木陰にセローの一部がかすかに見え、「おおーーいっ!」と叫ぶウォンリーさんの姿が確認できました。
はるか崖下で横たわるセローを見て、「おわったー」と俺の心の中の誰かがささやきます。
まずはレスキューだ。先に行ったメンバーをハードアタッカーの全速力で追いかけ、ウォンリーさんのピンチを伝えて回りました。
nnm君はすでに林道の出口に到達してカメラを構え、後続メンバーのシャッターチャンスを狙っていました。nnm君、早すぎです。
まずはレスキューだ。先に行ったメンバーをハードアタッカーの全速力で追いかけ、ウォンリーさんのピンチを伝えて回りました。
nnm君はすでに林道の出口に到達してカメラを構え、後続メンバーのシャッターチャンスを狙っていました。nnm君、早すぎです。
ウォンリーさん滑落現場に到着するまでの間、頭の中で状況を整理。
崖の平均斜度70度×戦力5名÷セローの装備車重120キロ×装備ロープ本数1×サルベージ錬度2回=5.83(ゴハサン)という不吉な数値が!
あ、ちなみにこの数式はでたらめ。テキトーです。真に受けませぬよう。
この絶望的ともいえる状況のなか、今回TOMさんだけがロープ15メートルを所持していました。重ね重ね用意がいい人です。
崖の平均斜度70度×戦力5名÷セローの装備車重120キロ×装備ロープ本数1×サルベージ錬度2回=5.83(ゴハサン)という不吉な数値が!
あ、ちなみにこの数式はでたらめ。テキトーです。真に受けませぬよう。
この絶望的ともいえる状況のなか、今回TOMさんだけがロープ15メートルを所持していました。重ね重ね用意がいい人です。
セローにロープをかけ、近くにある立木にまわし、滑車のような仕組みでロープを渾身の力で曳きます。
30センチくらい上にずらしては一休み、また少し引き上げては一休み。
「むウウん・・」
「ぐハアア・・」
熱い息を吐き出し、顔から汗が滝のように滴り落ちてきます。
30センチくらい上にずらしては一休み、また少し引き上げては一休み。
「むウウん・・」
「ぐハアア・・」
熱い息を吐き出し、顔から汗が滝のように滴り落ちてきます。
じわじわと、しかし確実にセローは上へ引揚げられてきました。
最後、林道わきの高さ1メートルほどがほぼ垂直に切り立った超難関となっています。
ロープを二手に振り分け、片方はハンドル左側、もう片方を右側に掛ける方法に切り替えて、ブナ立木を滑車に渾身の力を込めて引揚げにかかりました。
なんということだ。装備重量120キロはあろうセローが上に揚がり始めた。男5人のパワーを併せると、こんな激ヤバ状況でもなんとかできるのだ。
最後、林道わきの高さ1メートルほどがほぼ垂直に切り立った超難関となっています。
ロープを二手に振り分け、片方はハンドル左側、もう片方を右側に掛ける方法に切り替えて、ブナ立木を滑車に渾身の力を込めて引揚げにかかりました。
なんということだ。装備重量120キロはあろうセローが上に揚がり始めた。男5人のパワーを併せると、こんな激ヤバ状況でもなんとかできるのだ。
ハンドルが崖から揚がって来てからは、勇気百倍。
先が見えた、あと少しだ。
いったいどれくらいの時間が過ぎたろう。
ついにセローは崖の上に全身を現した。
一同、力なく笑っています。
これを機に、トレッキング時には各自ロープ持参という新しいルールが誕生したとか。
一見してこっぴどくやられたセローですが、ハンドルの締め直し、レバー類の締め直しなどの応急処置と、かぶりまくったキャブの調整で再び息を吹き返すことができました。
先が見えた、あと少しだ。
いったいどれくらいの時間が過ぎたろう。
ついにセローは崖の上に全身を現した。
一同、力なく笑っています。
これを機に、トレッキング時には各自ロープ持参という新しいルールが誕生したとか。
一見してこっぴどくやられたセローですが、ハンドルの締め直し、レバー類の締め直しなどの応急処置と、かぶりまくったキャブの調整で再び息を吹き返すことができました。
トランポを停めた広場まで戻ってきました。
マシンを落としちゃったウォンリーさん、お仕置きとして簀巻きにされています。
ではなくって、TOMさんが今回新たに購入したというキャンプアイテムの折り畳み式ハンモックだそうです。
俺も試させてもらいましたが、なかなかの寝心地。ゆらゆら感がたまらなく気持ちいいです。
でもね。
太り気味のおやぢが寝そべるその姿は、漁網に絡んでしまったトドみたいな。
マシンを落としちゃったウォンリーさん、お仕置きとして簀巻きにされています。
ではなくって、TOMさんが今回新たに購入したというキャンプアイテムの折り畳み式ハンモックだそうです。
俺も試させてもらいましたが、なかなかの寝心地。ゆらゆら感がたまらなく気持ちいいです。
でもね。
太り気味のおやぢが寝そべるその姿は、漁網に絡んでしまったトドみたいな。
昼食後場所を移動して、国道252号を只見方面へ進んだところにある大塩温泉へ。
みな、先ほどのサルベージで力を使い果たし早くも湯治モードに突入です。
この温泉は炭酸がわずかに感じられるお湯で、温度はぬるめなので、下に広がる川の風景を楽しみながらのんびりと浸かっていられる温泉でした。
みな、先ほどのサルベージで力を使い果たし早くも湯治モードに突入です。
この温泉は炭酸がわずかに感じられるお湯で、温度はぬるめなので、下に広がる川の風景を楽しみながらのんびりと浸かっていられる温泉でした。
nnm君が言ってたのは、これのことでした。
おケツにあらず、「甌穴(おうけつ)」だそうです。なんだ、全然エロくないじゃん。
しかし、これはこれで自然が長い期間をかけて掘り下げられた一種の芸術品です。おケツの穴をしばし覗き込んでまいりました。
おケツにあらず、「甌穴(おうけつ)」だそうです。なんだ、全然エロくないじゃん。
しかし、これはこれで自然が長い期間をかけて掘り下げられた一種の芸術品です。おケツの穴をしばし覗き込んでまいりました。
むしろ、ヴィジュアル的にエロ過ぎたのが、この不思議なキノコ。その名もずばり「タケリタケ」です。
ヤマドリタケなどにカビの一種が寄生して、チン○のような姿へとトランスフォームしたものです。なんと、猛々しい姿。ギンギンじゃないですか。
ヤマドリタケなどにカビの一種が寄生して、チン○のような姿へとトランスフォームしたものです。なんと、猛々しい姿。ギンギンじゃないですか。
夜。
金山町の橋立温泉にやってきました。
この温泉は、お昼に入った風呂とは対照的に熱いお湯が特徴。
熱湯風呂はダチョウ倶楽部のお家芸ですが、俺はあまり熱い風呂に長くは浸かっていられないので、ほどほどのところで離脱。
体の芯から温まる温泉でした。
金山町の橋立温泉にやってきました。
この温泉は、お昼に入った風呂とは対照的に熱いお湯が特徴。
熱湯風呂はダチョウ倶楽部のお家芸ですが、俺はあまり熱い風呂に長くは浸かっていられないので、ほどほどのところで離脱。
体の芯から温まる温泉でした。
昼間、けっこうなカロリーを使い果たしていたので、夕食は全員カツ煮丼定食に決定。
カツを卵でとじたこのどんぶりをこのお店では「カツ煮丼」と呼んでいましたが、新潟の地元ではこれをふつうに「かつ丼」と呼んでいるやつですよ?
カツを卵でとじたこのどんぶりをこのお店では「カツ煮丼」と呼んでいましたが、新潟の地元ではこれをふつうに「かつ丼」と呼んでいるやつですよ?
キャンプ地から各々車で移動して、やってきたのは玉梨温泉「亀の湯」です。
河原のすぐ横に立つ温泉小屋は混浴だそうですが、残念ながらお客はすべて我々のようなおっさんばかり。
ああ、だから「亀の湯」なのか、温泉の中ではたくさんの亀さんが、ゆっくりぶらぶら、と。
お湯は結構熱め。ここでひとっぷろ浴びると、目が覚めてきます。
河原のすぐ横に立つ温泉小屋は混浴だそうですが、残念ながらお客はすべて我々のようなおっさんばかり。
ああ、だから「亀の湯」なのか、温泉の中ではたくさんの亀さんが、ゆっくりぶらぶら、と。
お湯は結構熱め。ここでひとっぷろ浴びると、目が覚めてきます。
ここで入浴終了後、次回の林道ツーリングでの再会を約束して現地解散となりました。
これにて、このたびの林道日記は終了。
とはならず、俺はひそかな野望を抱いておりました。
この先に休暇を挿し込んで、東北方面の林道を走りまくろうと、漠然としたテーマで行動開始。
国道49号を、皆と反対方向の東へ進路をとりました。
これにて、このたびの林道日記は終了。
とはならず、俺はひそかな野望を抱いておりました。
この先に休暇を挿し込んで、東北方面の林道を走りまくろうと、漠然としたテーマで行動開始。
国道49号を、皆と反対方向の東へ進路をとりました。
3連休中の会津若松市街地は、買い物や観光の人で混み合っていました。
そんな中、国道沿いにホムセンがあるのを発見。
昨夜デリカで車内泊をしたとき、ウレタンマットを寝袋の下に敷いていたのですが、やはり目覚めた頃には背中が痛くなっていました。
そのため、今後の車内泊に備えてよさげなクッションを探しに寄ってみました。
そんな中、国道沿いにホムセンがあるのを発見。
昨夜デリカで車内泊をしたとき、ウレタンマットを寝袋の下に敷いていたのですが、やはり目覚めた頃には背中が痛くなっていました。
そのため、今後の車内泊に備えてよさげなクッションを探しに寄ってみました。
布団コーナーの隣にありましたよ、ロングクッションマット。その名も「ララァ」。すてきな響きだ。
雨の湖畔での時ならぬ出逢い。これは運命なのか。
ララァのぬくもりに包まれて寝られるなら、なんと幸せなことか。
「ああ、アムロ。時間(とき)が視える・・」
などときたきつね妄想劇場に突入です。
迷わずチョコレートブラウンのカラーを購入。
「ララァ。私を導いてくれ」
雨の湖畔での時ならぬ出逢い。これは運命なのか。
ララァのぬくもりに包まれて寝られるなら、なんと幸せなことか。
「ああ、アムロ。時間(とき)が視える・・」
などときたきつね妄想劇場に突入です。
迷わずチョコレートブラウンのカラーを購入。
「ララァ。私を導いてくれ」
移動中、ある橋の上で出逢った現象。
大量の真っ白い紙吹雪のようなものが、フロントガラス一面にぶつかって落ちていきました。
一瞬のことで面喰いましたが、どうやらカゲロウの一種が大量発生して街灯の下を舞い飛んでいたようです。
予測できない自然現象にびっくりさせられたエピソード。
その後、国道わきのドライブインで遅い夕食をとり、岩手県へ。
(続く)
大量の真っ白い紙吹雪のようなものが、フロントガラス一面にぶつかって落ちていきました。
一瞬のことで面喰いましたが、どうやらカゲロウの一種が大量発生して街灯の下を舞い飛んでいたようです。
予測できない自然現象にびっくりさせられたエピソード。
その後、国道わきのドライブインで遅い夕食をとり、岩手県へ。
(続く)
(この先岩手県へ進む。)
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