トンさん

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本を読むIV~「がむしゃら1500キロ」

ツーリング期間
2016年02月19日 ~ 2016年02月19日
走行距離
534km

今日紹介するのは浮谷東次郎さんの「がむしゃら1500キロ」筑摩書房。

多感な15才中学3年生の浮谷少年が1956年14才の時、父親から買ってもらったドイツ製の原付クライドラー50で千葉~大阪間を往復した旅行記です。(当時は14才で原付きの運転許可証が取得できた。)

1956年に原付を買ってもらえる家庭は相当裕福な家庭であった。

お坊ちゃまの旅行記と思ったら大間違い。

当時の国道は酷道と称される未舗装路がほとんどであった。

トラックの巻き上げる砂埃、無いに等しいサスペンション。非力なエンジン。

どれぐらい過酷な旅か想像できるだろか。

また、この旅を通して彼が大人になっていくのが読み取れる、のちの彼の生き方がこの旅によって作られたと言っても過言でないだろう。

「道端でスイカを売っている幼い少女の目に
、大きなずうたいをして、のらりくらり旅をして、
僕は自分を恥ずかしく思わずにいられなかった。」

浮谷東次郎氏はのちに天才レーサーと呼ばれるようになるが、1965年鈴鹿サーキットで23才の若さで事故死してしまう。

彼の最後の言葉が「コースに人がいちゃ危なくて走れないよ。」。
考えられない事だがホイルキャプを探してコース上にいた2人を避けて水銀灯の支柱に激突、翌日脳内出血で死亡しました。


ちなみに自分はこの本に感化され、15才の高校1年の夏休みに埼玉から富山、京都、奈良を周って埼玉までの1500キロの自転車旅行をしました。

コメント(全2件)

本田エプ朗さん
自分もこの本大好きです!!浮谷さんの考え方や生き方が大好きで、他の本も一気に読んでしまいました(笑)
自分は感化されて遠くに出掛ける勇気もない意気地無しですが、鈍くてどんくさくて無理だと思っていたけど、バイクの免許だけは頑張ってとりました(笑)
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トンさん
コメントありがとうございます。共感してくださる方がいて嬉しいです。昔の人になってしまっていますが、現代の若い人に読んで欲しいですね。
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