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きたきつねさん

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きのこの季節になったのう


ほっほっほ。ようやく風が秋になりましたなあ。

あさ起きて、くしゃみがでるような季節になるとな。きのこたちが、わんさかと出てきよる。

じゃから、わし、きつね爺がちかくのお山にでかけて、きのこ達のあんばいを見てきたんじゃ。

ほっほ。あるわあるわ。ここは宝の山じゃなあ。

えちごの山奥、信州のちかく。そんなふかーいふかーい森のなかへとやってきたぞい。

この森には、りっぱなブナの木が、たあくさん生えとるのう。

そしてな。

よーく見てごらん。ほれ、根っこのあたりが、へんに折れ曲がっておる。

ここは、とっても雪がふかい場所でな。雪におされて根元がぐんにゃりと曲がっては、春に起き上がろうとする。何十年もそんなことをくり返して、盆栽みたいな姿に育つんじゃ。

これぞ、しぜんの芸術品。

やまを登り始めて、すぐにおもしろいきのこに出会ったぞ。

きくらげみたいじゃが、うす茶色。

これは「はなびらにかわたけ」といってな、秋のお山でよく見かけるきのこなんじゃ。

たいていは枯れ木の幹に出てくるでな。それに気付かずに手でさわってしまったりするとひゃっこくて。幽霊にでもなでられたように、びっくりさせられる。

おーやおや、こりゃまた変わったのがおったもんじゃ。

玉がついてて、しろーい茎がにょっきり。そのさきっちょはヘンな汁が出ておる。

なーんともイチモツそっくりの、きのこじゃなあ。

これは、「すっぽんたけ」というきのこ。なんでも、食べられるとは聞いたことがあるがな。みた目がイチモツっぽくてなあ。口に運ぶのに勇気がいるぞい。

おお、おお、これこれ。

これは「ならたけ」と言ってな。えちごじゃ「やぶたけ」とか「あまんだれ」と呼ばれておるにんき者。

汁物、鍋物に入れるとな、なんとも味わい深い出汁が出るんじゃ。

どれどれ。ちっとばかし籠に入れておくか。

ほっほっほ。あったぞ、あったぞ。

この季節のにんき者、「なめこ」と「くりたけ」じゃあ。

なめこはみなのもんも知っておるじゃろ。みそ汁で美味しいきのこ。つるんとしたのど越しと、滋味深い味わいがたまらんなあ。

くりたけは、しっかりしたきのこでな。淡泊な味じゃが食感はいいぞ。

おっとっと。

きのこ探しに夢中になって、やまの奥のほうまで来てしもうたよ。

見てごらん、ブナの木にくまの爪痕が、くっきりとな。それも、ついこの頃できた跡じゃ。

その近くに、でっかいうんちも落ちてたな。

ブナの実を、たらふく食べたのがわかる。痩せたどんぐりのような実がブナなんじゃが、これがうまい。栄養たっぷりじゃから、冬眠前のくまのごちそうじゃ。

くまさんに会わんうちに、帰るとしようかな。

ようやく赤くなってきたもみじが、暗い森の中をきれいに彩っておる。

風流じゃなあ。

やまみちを降りてきたらな。おーおきな池があってのう。周りはほんのりと赤く色づきはじめておる。

そしてな、山の向こうがわを見渡すとな、とおくに信州の町が見える。いーいながめじゃ。

峠道をおり始めると、これまた眺めのいい高台に出たんじゃ。

こちら側はえちごの高田が見えておる。

雨雲に包まれはじめた山々は、神々しいほど輝いておった。

これから、山たちはふかーい冬の眠りの季節。動物も、草花も、しばらくお別れかな。

 

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コメント(全14件)

yosuedさん
こんばんは^_^

きつね爺さまご無沙汰しておりますm(_ _)m
キノコ狩りとは恐れ入りました。流石、いろんな動植物に造詣深いきつね爺さまですね。食べられるモノを見分けられるのはホントうらやましい限りです。素人にはとても手出しできない領域です

えちご高田の景色も素晴らしいですね
まさに「八雲立つ」といった神々しい眺め。ご利益ありそうです
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きたきつねさん
ほっほっほ。おばんですよ。この時期になると、山のてっぺん辺りが赤らんでくる。そんな景色をみるとな、きのこ達が呼んでいるようで、そわそわしてくるんじゃよ。
わしももう百年から生きておるからな、食えるきのこならだいたい知っておるよ。あとは毒があるのをしっかりと覚えておけばよい。
高田の景色な、たんぼの稲を刈り取ったあとから、また葉っぱが伸びてくるでな。まるで春の眺めのように青々として見えるんじゃよ。おもしろいじゃろう。
ほほう、八雲立つ、とな。おまえさん古風な言葉をよく知っておったものじゃ。そうじゃなあ、初冬の雲のあんばいがそう見えるなあ。ほんにうつくしい夕陽でな。さむさで鼻水垂らしながら、じいっと眺めておったよ。
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熊も冬ごもりの季節を感じているんですね。

キノコと野草は、選別眼が無い私には採取できません(^^;
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きたきつねさん
ちばあひるどんも、こないだ会津に行ったじゃろ。ことしは夏が暑くってのう。季節がいつもより遅れて進んでいるようじゃ。そんな季節を感じるにはきのこ狩りが楽しくてよい。
くまさんも、この季節はせわしなく動いて腹を満たしておるようじゃ。満腹にならんと、ゆっくり眠れんからな。
ところでな、こないだちかくの山でくまさんの巣穴を見つけてしもうた。そこはまだお留守でよかったよ。これから雪が降るようになると、穴のなかで、ぐっすり眠るんじゃろう。
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杉さん
春の山菜と秋のキノコと自然の恵みが豊富ですね。
千葉の実家ではキンモクセイが咲くと松林でハツタケ狩りをしていましたよ。
ススキで串刺しにして家へルンルン気分で持ち帰った子供ころが思い出されました。
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きたきつねさん
上越は、恵みの山がおおくてな。わしのお里より、きのこがたーくさん出てくるんじゃ。それもほかの客と取り合いせんでも、たんと取ってこれるから、手ぶらで帰ってくるようなことは、ないかいな。
金木犀、あれも秋の風物じゃなあ。あの甘い香りをかぐと、いよいよ秋がきた、と感じる。はつたけはなまえの通り、秋早くに出てくるからな。それも一つが大きくて、食べ応えもある。里山のにんき者じゃ。
香りと、食べ物。こういったのは思い出のなかでくっついていて、いっしょに思い出すことがある。おなじように、旅先の風景と、そのとききいていた音楽が、一緒になって思い出すこともな。
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おはようございます!

きつね爺様。お久しぶりですw
博学のきつね爺様ですから、様々な草花に深い知識を持っていらっしゃる(*^▽^*)
私もキノコ類は、大好きなのですが、いかんせん、知識ゼロなので、似たようなモノで毒を持つキノコが多いためいつもスーパーで買って居ます… キノコや山菜の知識が有れば、山は「グルメの宝庫」になるのですがねぇε-(´∀`; )

しかし、どんな毒でも消してしまうと言う「ヌカ床」に数日漬け込んでおけば、猛毒のトラフグの卵巣だろうがベニテングダケだろうが美味しく食べられるそうです? なんでも、ヌカ床が毒を消す方程式は、現代科学の力を持っても解明不能なんだとか??
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きたきつねさん
さすらいどんも、おげんきそうでなによりじゃ。博学だかどうかは分らんが、ながーく生きてるとな、いろんなことを覚えるものじゃ。
きのこは健康によいんじゃよ。漢方薬みたいに体によい成分が、まだ見つからずに入っていると思うのじゃ。げんに、がんを抑える成分とか、太りすぎを防ぐ成分やらが見つかってきておる。ただ、それを謳い文句にしたあやしげなもんがえんたーねっととかで売っているのは要注意。なんじゃった。あが・・りす、く?だったかいな。なまえの通りりすくしかないのう。
ぬか床、これもフシギでな、お前さんの言うとおり越中や佐渡で食べるふぐの卵、ながーく漬け込むと毒がなんでだか消えて、おいしい食べ物になる。人間というのはかしこいもんじゃ。
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mar-cup1さん
きたきつねさん、こんばんは。

きのこ、大好きなんですが毒キノコが怖いので自分では採れません。
食べられるきのこと見分けがつかない毒きのこってなぜあんなにそっくりなんだろう(^^;
山間部のきのこ茶屋でよくきのこ汁を出していますが、あれが大好き。
出汁が良く出ていてハズレがありません。
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きたきつねさん
そうじゃなあ。きのこはうかつなことができん。ことしも子供が公園に生えてた毒きのこ食った、とか、お好み焼きに毒きのこ入れて食べた、とか。一番いかんのは、すまほでえんたーねっと調べて食べたとかいうやつじゃな。そんな当てにならん根拠で口にする方が、どうかしておる。
きのこ茶屋の汁物、あれは旨い。それにあったまるしな。大根や豆腐にもきのこの出汁が滲みて、それぞれの旨味を引き立てあう。わしは、こないだ取ってきたきのこをもつ鍋に入れて食べたがな、それはそれは旨かったぞお。
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本田エプ朗さん
うちの職場のボスが暇な土曜日不意にいなくなって山いってナラタケ持ってきてもらえるんじゃ。それはそれは美味であった。
次はナメコかなぁと思っているのじゃが、最近は余り無いようで。新しい朽ちた木がなくて、古い木だと余りなあもでないそうなのじゃ。
これがうちの福利厚生なのか?さみしいのぉ…
春は山菜、夏はミョウガ、秋はキノコ…貰えるのは嬉しいのじゃが。給料あげてくれないかのぉ…
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きたきつねさん
えぷどん、おばんですよ。きいておどろきなさんな、わしは今日、船に揺られて佐渡が島へやって来たんじゃ。明日からの台風は気がかりじゃがなあ。天気ばかりは運次第。
お前さんとこの親分さん、きのこを分けてくれるとなあ。いい親分ではないか。なにせきのこ採りは山を登って降りての重労働、それをみなに配るのが楽しみでのことじゃろ。ありがたく味わうのがよい。
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