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Nさん
5月の連休初日に手首を骨折してしまい全治3ヶ月…
タイヤの交換作業中でそのまま放置された09をみて、今ならサスの着脱がしやすいのでは?と、どうせ3ヶ月は動かせないなら前後サスペンションをOHに出してしまおうと、以前にR1用フォークを依頼したことがあったスクーデリアオクムラさんに問い合わせたところ、現在作業が混雑しており6月中旬からの作業予約なら可能ということだったので、骨癒合まで時間もあるしメンテナンス作業の予約させていただきました。
さっそく前後サスの取り外しにかかりたいところですが、さすがに術後2週間以内はキズが開くため、6月初旬になってからの予約日に間に合うようにオクムラさんへ発送しました。
取り外し作業ですが、フロントフォークは難なく完了したもののリアショックがSPモデルのため、純正オーリンズの別体式タンクがシートレールに当たってなかなか取り外すことができず、最終的にタンクを固定しているステーを全てばらすことになりました…
しかも固定ボルトが回しにくいところにあり作業性かなり悪いです。
また取り外したリンクボルトですが、ネジ山が痛んでいるというか擦れている箇所があったため、なるべくリンクボルトのネジ山を短くすることができないかとご近所にある有名なネジ屋さんに相談させていただきました。
8月に入って骨も繋がってきたところで、依頼していたフロントフォークとリアショックが戻ってきました。
依頼した内容は基本的なフルメンテナンスに加えて体重や主な走行シーン(峠道をつないだツーリングと希に走行会)にあわせたダンピングチューンと、SPモデルのフロントフォークはインナーにDLC処理がされているため、せっかくなので保険金への期待もあってアウターにカシマコートもお願いしてみました。
リアショックもSPモデルは純正オーリンズですが、フルメンテナンスとダンピングチューン、FフォークにあわせてボディのみカシマコートとロッドにDLCを施工してもらいました。
※ダンピングチューンでオーリンズの中身を変えてしまうと、今後ラボカロッツェリアにOHを依頼すると元の仕様に戻すためのの追加費用がかかったり、断られることがあるとかなんとか近所のバイクパーツ量販店の方からお聞きしたのですが、おそらく今後のOHもオクムラさんに依頼するので大丈夫でしょう。
さっそくフロントフォークから取り付け作業開始。
規定の突き出しにあわせて取り付け、トップキャップの向きも規定内で、アクスルシャフトを差し込み左右のズレがないことを確認し、5月から放置されていたフロントホイールを取り付けました。
アウターチューブへのカシマコートのカラーはブロンズとブラックが選べたのですが、もともとがゴールドだったのでなるべく純正に近いブロンズにしました。
注文後にブラックにした方が良かったかも心が揺れましたが、実際に届いたものをみてブロンズで良かったと思いました。
続いてリアショックも取り付けたいところですが、まだ注文していたリンクボルトが届いていなかったため、フロントキャリパーの清掃とモミ出しをしておきました。
次の週に日本特殊螺旋工業株式会社(ベータチタニウム)さんからリンクボルトが届いたのでリア周りの取り付けにかかります。
いちおう純正ボルトからの変更点ですが、素材が64チタンなこととネジ山の範囲を変更してもらっています。
些細なことなのですが、ネジ山がリンクロッドとプレートの境界に接していたので、なるべくM10の棒のところで荷重を受ける方が良いのかなと、必要最小減のネジ山で製作していただきました。
と、なんだか強いこだわりを述べてしまっていますが、リンクボルトを変えた効果については見た目がかっこいいということ以外に違いは全くわかりませんでした。
完全に自己満足の領域なのでコストパフォーマンス的にオススメはできませんが、興味のある方がいらしたら制作依頼したボルトサイズを後悔…ちがう公開したいと思います。
リアショックの取り付けですが、上側のボルトを挿入するのに、フレームなどが邪魔で手が入らず、ショックも結構重いのでなかなかてこずりましたが、3枚目の画像のように右側のフレームからリンクプレートに使うボルトを先に差し込んでフレームとショックを仮止めして、正規のボルトを左側からあてがい、長いドライバーなどで一気に打ち込むとスムーズに取り付けが可能だと思います。
ちなみにリヤショックの下側だけですが、規定トルクで締め込むときにギリギリって音がしたような気がするので、もしかすると微妙にネジ山が足りていない可能性もありますが、とりあえずはナットが緩んだらわかるようにペンでマーキングしておきました。
その後500km程度走行して緩んではきていません。
リアホイールを取り付けてチェーンラインを確認し、試走がてら近所のバイクパーツ量販店まで行ってみました。
市街地のみの走行でしたが、フロントスプリングはバネレートを上げたにもかかわらずかなり動いてくれて逆に柔らなくなったような印象がありました。
リアも硬いと言われるの多い純正オーリンズですが、純正時でも中速コーナーでとても安定した感じがあったためバネレートは変更無しで、ガス圧の調整?で初期のゴツゴツ感が取れていて路面の荒れたところでも安定していました。
ただ、よく動く=フワフワするという感じではなく、追越時に少し速度を上げるとしっかりと安定感があるというちょっと不思議な感じでした。
また峠道をつないだツーリングなどでじっくりと検証したいと思います。
それから近所のバイクパーツ量販店に到着すると2024年式のMT-09SPモデルが停まっていたのでちゃっかり横に並べて記念撮影しときました。
さらに隣の駐輪場をみると初代SPも停まっており、できれば3世代で並べて記念撮影したかったのですが、オーナーさんが見当たらなかったため展示してあるロトボックスのホイールを眺めてから帰路につきました。
最後に骨折の無念さと保険金への期待からのハイテンションでそこそこの費用になってしまったので、生命保険の担当者へ連絡したところ、入院は何日ですか?と…
(当方)日帰り手術なのでしてませんけど…
(担当者)え?
(当方)え?
(担当者)入院していないと通院費はでません…
(当方) 絶句
以上、捕らぬ狸の皮算用の実例でした… orz
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