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きたきつねさん
9月17日、ツーリングの5日目。
朝6時に起床。
昨夜、寝付いてすぐだったか、テントの後ろの草むらから、ガサガサと動物が接近してくる音に気付きました。
ここは知床半島、ヒグマだったらマズいな、と聞き耳を立てて警戒。砂の上を歩くときの足音から大型獣ではないことを察知。続いてさらさらと聞こえる草をかき分ける音。。体は小柄で、体重が軽い。。。キタキツネ、もしくはエゾタヌキか。
だったらイイや。安心して寝ちゃおう、と思いましたが、テント内の気温が底冷え。寝袋の中のつま先がちりちりと冷たく感じます。
用心で持ってきた使い捨てカイロ二個を開封。一つはお腹の辺り、もう一つをつま先に設置。じわーっと暖かさが伝わってきました。
そして、コッフェルにお湯を沸かし、そこにウイスキーを垂らして薄口のお湯割りに。
時間をかけてゆっくり、ずるずると飲み干したら、体の中からぽっかぽか。これで安眠できました。
簡単な朝食を終えた朝7時、テントの撤収を始めます。
今朝も雨がしとしと降っていて、それも、すっごく冷たい。オホーツクは厳しいところだ。
テントの裏手の砂の上には、くっきりとキツネの足跡がありました。昨夜の来訪者は、キツネで確定です。
小雨降り続く中、羅臼の町に到着。
さっそくスタンドでフリーダムに給油して、すぐちかくのコンビニでホットコーヒーを購入。
店先のひさしの下に座り込んで、マップを広げてコーヒーをすすっていると。
「あら。どこから来られたの。」と話しかけてくれる近所の奥様。
「このナンバー、しばたって読みます。新潟県の北の方の・・・」と挨拶し、ちょっと話が盛り上がったり。この町の人はみな観光者にフレンドリーで、楽しいです。北海道は、気温は寒いけど、そこに住む人間は、温かいなあ。
そして、町のど真ん中の、柵で囲った50坪くらいの空き地に。。。エゾシカ3頭のグループが。のんびりと朝食を召し上がっていました。。。
あれえ?こんな所に、ミニ鹿牧場でもあったっけ?
いやいや、やっぱりただの空き地。そこに、シカが居座っていたようです。
羅臼の町までシカが出てくるとは聞いていましたが、ここまで住民化しちゃっているなんて。。。
羅臼峠の頂部にある、展望パーキングに到着。
羅臼岳は、あいにく上半分くらいがすっぽりと雲に覆われてしまい、その勇姿を拝めませんでした。
そして。
俺のあとに入ってきた元祖ハンターカブのおじいちゃんライダー。
うお!すっごいツーリングカスタム。(本人から許可いただいて撮影)
株ツウでもない俺が見ても、ハッキリと分るベテラン感が、マシンの至るところから滲み出ています。
今回のツーリングでカブ系バイクへ荷物をどっちゃリと山積みしているライダーさんとは何度か出会いましたが、これだけきれいに、バランス良く纏めているのはこの人だけでした。俺のツーリング歴約40年間のなかでも、5本指に入る仕上がり。
こんなマシンにお目にかかれてとても嬉しくなり、しばし話し込んでしまいました。
羅臼峠を下りてきて、ウトロの町の道の駅で小休止。
その後、国道334号を斜里方面に進みました。
すると。
道路脇に、「天に続く道」入り口と表示があり、興味津々で曲がってみました。
どんな道なのかな。。まさか、急坂を一直線に登っていった先がとんでもない崖になっていて、バイク共々まっすぐに天国まで行っちゃうとか。。。
そんな妄想は、頂部まで登ってきて吹き飛びました。
なんという直線、そして遠近感と立体感!!!!!バイクに羽付けたら、離陸しちゃうんじゃないの!!
北海道だなあ、って実感できる、大迫力の光景。
「ブイーーン、ブンブーン、ブブブブーーーーン」
口でそう叫びながら、フリーダム号でトコトコ下っていきます。
うわー。この爽快感って。。天にも昇る快感!!「天に続く道」って、そういうことだったんだ。
コメント(全12件)
続き待ってました
羅臼から知床横断道路を越えたんですねー
この道、道東のクライマックスだと思います。北海道に行ったら必ず寄っておりました。昔の話ですけど^_^;
羅臼岳が帽子を被ってたのはちょい残念。でも道は最高ですよねー
熊の湯も天に続く道もタマランスポットです。カムイワッカには寄られなかったのですね
知床峠のCT110、小分けの荷物をカンペキに積みつけられてて、達人さんですな。でも、フリーダム号もそれに勝るとも劣らない完成度だと思いますよ〜。こういう濃ゆい旅バイク、大好物です
シリーズ通して思うのですが、エゾジカ多すぎませんか?
わたしが通ってた頃はもっと珍しかったような気がするんですが、、、
さぁ、次は何処に向かうのでしょうか。続きを楽しみにしてますm(_ _)m
我が家のダックスとハンターカブは新車を買ってすぐにシールチェーンに交換しましたが、今回北海道にツーリングしてきてもほとんど伸びていませんでした。
シールチェーンは雨後の注油の心配もないし、初期伸びした後は軽量な原付クラスだとほとんど伸びないのですぼらな私には最適です。(^^;
明治期の網走監獄の正門は市内のお寺山門として移築されているので、これも見る価値があります。
観光施設「網走監獄」に行く人は多くても意外とこれは知らない人が多いみたいです。
観光施設「網走監獄」ができる前は、今の網走刑務所とこの山門は観光スポットだったんですけどね。
いまは網走刑務所、公開してないんですね。
30年前は中に入れました。良い思い出です。
もしかして、再使用で新たな囚人が収容されていたりして!?
まだ見ぬ、知らない地。
どんなところだろう!
熊の湯のガス抜き作業。昨年百式でおいでになった時にも遭遇されて居ましたねw 私も何度も知床へは行っていますが、一度も見た事が有りません??午前中の早い時間帯にだけやっているのかなぁ?
野営時の不安事は人それぞれですが、北海道の場合は野生動物ですね!それこそ熊なんかに訪問された日には、ひとたまりもありませんから( ̄▽ ̄;)
昔、阿寒の山深いキャンプ場でソロキャンしている時の事です。まだシーズン初めという事で、私の他にはかなり離れた奥の方で野営をしているチャリダーが一人だけと言ったシチュエーション。晩御飯の支度をしている時にふと辺りを見回したら、その日のキャンパーは私一人だけと言った状態に気付きました。半径数十Kmに人間は私一人だけの状況に「おお!この大自然を独り占めだ!!」と、喜び勇んでいたところ、深夜になってテントの周りをうろつく怪しい影がガサゴソ…「まさか!クマでは((((;゚Д゚)))))))」と、恐る恐るテントの隙間から覗いてみたところ、大きなツノのエゾシカだったなんて事がf^_^;
ホッとしたのも束の間、万一あの大きなツノで突撃されたら、イチコロだな…なんて考えていたら、夜も眠られませんでした(*≧∀≦*)
知床峠は、羅臼側とウトロ側で天気が正反対な事も多く、霧雨でゲンナリと峠を越えたら、スカっ!!と晴れていた!なんて事も多いですw
羅臼側のワインディングが楽しくて、ここに来たらつい、何度も往復してしまいます(鹿が多すぎるのでスピードは控え目)。
羅臼岳をバックに2台並んだホンダの赤い原2。旅の先輩の「元祖ハンター」もそうですが、きたきつねさんのマシンも負けず劣らずの勇姿です(^ー^)
「天に続く道」。SNSで拡散され、今ではすっかり観光名所になってしまいました。少し前までは「知る人ぞ知る」隠れたスポットだったんですがねぇ(大昔からツーリングマップルに乗って居たので、ある意味、開陽台と並ぶ「ライダーの聖地」でした)。
網走監獄は、最近、とある芸能人が充電バイクで旅する番組に出ていましたが、未だ大規模改修中なんですね… すぐ近くに「博物館 網走監獄」が有るので、お時間があるならそちらもお勧め致します(木造の房舎がそのまま移築されています。丸一日楽しめる非常にボリュームのある施設です)。
ゴールデンカムイ。つい最近まで、何なのか知りませんでした(*≧∀≦*)
映画が公開されているようですので、近々娘と見に行ってくる予定(娘はファンでした)ですw
今回は私も走った事のあるルートだったので、
懐かしい思いで見させて貰いました。(*′ω`)ナツカシ~
私が行った時もそうでしたが、羅臼岳って雲が掛かりやすい?のかな。
全体的に天気は良さそうなので、全景を見られるかなと思いましたが、
残念でしたね。私も次の機会があれば、また行ってみたいところです。
網走刑務所は、今こんな事になっていたんですね。
詳しく書かれていませんが、改装工事中なんでしょうか。
きたきつねさんって結構ライダーズハウス?的なところを利用しますよね。
こう言うところを利用した事が無いので分からないんですが、こう言うところって
予約必須?一度は泊まってみたいんですが、行き当たりばったりのツーリングが
多いので予約はな~なんて思っています。