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きたきつねさん
連日とても暑いですね。
先日、この猛暑から逃れるべく、百式に乗って標高の高い山奥へと遊びにやって来ました。
真夏の山で、俺を待っていたものは。。。
場所はスキー場と温泉地で有名な妙高市の某所。
標高は千メートル近い高原のため、日なたでも31℃くらいで、下界の35℃よりはだいぶマシ。
熊がでてきそうな山道を降りてきて、沢に出てきました。
周囲に微かに立ちこめる温泉臭。
そう、ここは温泉水が湧きだしている河原なのです。
沢を囲む崖を見ていきますと、あちこちから温泉水の流出孔が見つかります。
岩が湯の華で白く染まっていますね。
流れに手を入れてみると・・・ヌルい。。。
温泉とは言いがたい温度帯。
沢に沿ってどんどん歩いて進んでいるうち、崖下に一畳ほどの広さの洞穴があるのを見つけました。
薄暗い中をのぞき込むと。。。一面に広がる湯の華が。これはスゴい!!
さらに、岩の割れ目から、湯の華が鍾乳石のように垂れ下がってできているものを発見。
ちょうど子供の手と同じくらいの大きさで、薄暗い洞穴のなかで見つけたときは不気味さを感じました。
スゴいな、自然の造形物。
本来この沢水は真夏でも雪解け水が流れ込む場所で、とてもじゃないけど冷たすぎて水に浸かることは無理。なんですが、崖からわき出すヌルい温泉水と混じり合って、ちょうど水浴びできそうな温度になっていました。
えへへ。誰も来やしないこの山奥だから、パンツ一枚で川にドボン。
ひょおお!!ひゃっこい!!汗かいて火照った体が一気にクールダウン。
頭にもザブザブ水を被りました。
深みから顔だけ出して、見上げた空の青いこと。そして爽やかな山の空気が旨い!!
ふと、誰かの視線を感じて周囲の気配を探りました。
じいいいい・・・・・・
お。居た!アイツか。
河原の大岩の上に、茶色いオコジョ(体長30㎝くらい)がチョコンと乗っかって、遠巻きに俺の様子を見ていたのです。イタチの仲間ですが、体はだいぶ小さくてむしろリスにちょっと似た感じの小動物。こんな高原で暮らしています。
デジカメ取りに行って戻ってきたときには、ヤツは姿を隠してしまいましたが、岩の後ろの土のうえにはちっこい足跡が残っていましたよ。
沢で水遊びを終えて、持参したおにぎりをパクパク。
「ツピー、、ツピー、、ジュー ジュー」
「ヒーー・・ヒーー・・ヒーー・・」
谷に響く野鳥の歌声が見事なハーモニー。
帰り道の森の中で、ブナの幹をメッタメタ引っ掻いたド派手な傷跡が見えました。
ん?これって。。熊の爪痕じゃないなあ?
・・・ああ!鹿の角研ぎのあとだ!!
こちら新潟ではまだ鹿は少ないところなので、こんな角の跡を見たのは初めてです。
そして、ブナの森の木陰でひっそりと咲いていた、森の妖精。
ナツエビネという野生ランの仲間です。
ご覧のような可愛らしいピンクの花を、真夏に咲かせる貴重な種類。
花をのぞき込むと、クリオネが海の中を泳いでいるようなユニークな姿をしています。
昨今の野草ブームで、すっかり採り尽くされてしまった花ですが、まだ人知れずひっそりと咲いていてくれたのに感動しました。
さて。熊さんにバッタリ会う前に百式に乗って帰ろうか。
・・・おしまい。
価格種別
本体
価格帯 136.62万円
136.62万円
諸費用
価格帯 4.44万円
4.44万円
本体価格
118.8万円
価格帯 118.8万円
10.77万円
価格帯 10.77万円
乗り出し価格
価格帯 141.06万円
141.06万円
129.57万円
価格帯 129.57万円
!価格は全国平均値(税込)です。
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コメント(全17件)
夏の沢遊び、ウラヤマシイ
水から上がった後の倦怠感とか、だんだんぶり返してくる暑さとか、夏ならではですよね
それにしても、温泉と雪解け水でちょうどいいなんて、スゴイ場所をご存知ですね〜。さすが
ナツエビネ
クリオネのような宇宙人のような、不思議でキレイな花ですね
もちろん知りませんでした^_^;
山の動植物シリーズ、楽しみにしております
ありがとうございますm(_ _)m
森の中熊さんに、、、、いつも会うのではと、ドキドキしながら日記を拝見、サスペンス劇場並みに日記を楽しませんていただいています。
無事カエルで何よりですね。
では、また
私はまだオコジョは見たことないです。志賀高原のあたりはたくさんいるみたいですが、冬の白い姿に憧れてます。
子供の頃はチャリで川の上流に行って冷たい水ではやってましたが、温泉付きは豪華です。高級ホテルでも味わえないですね。👍
じぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜👀っと見ていたオコジョさん、一緒に天然温泉♨️入っちゃえば♪🤗💕
このご時世に仕事が忙しいのは有り難いのですが、きつねさんの日記に癒されるのは疲れてるからかな〜(笑)ため息。💦
山野草を愛でる言葉に
『手に取るな やはり野におけ 蓮華草』というものがありますね。
自然界に有るもの、生命あるものを『全て我がもの』にするという傲慢不遜な発想。そんな賤しい心根は、本来の日本人には無かったのではないでしょうか。
『山川草木 悉有仏性』そんな品格はもう
日本人には無くなったのだろか…
清楚にして凛然とした『ナツエビネ』の写真に
心が洗われます…🙏
ぬるい水道水しか出てこん(-_-#)
きたきつねさんのように深い知識があると、
何気なく通り過ぎる景色も、森の妖精や湯の華などのメルヘンの世界に変わり、仕事の疲れが癒されるから良いですね!!
残念なことに、私は「配管を詰まらせる温泉スケールだ!溶剤で洗浄」と頭に浮かびました。実務面の寂しい感性に侵され始めています。
全国的に殺人的な熱波に覆われている日本( ̄▽ ̄;)
そんな中、サラサラとした音が伝わってくるかのようなせせらぎのショットが、実に涼しげですw
鹿のツノの研ぎ跡。私が山でこんな傷跡を見かけた日には「ヒグマだぁぁぁ〜っ!!」と、全速力で逃げ出しそうですΣ(・□・;)