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きたきつねさん

ステータス

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20件
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13台
ウェビ友
73人

森の妖精に逢ってきました

車種名
SUZUKI Vストローム1050XT
Myバイク
百式

連日とても暑いですね。

先日、この猛暑から逃れるべく、百式に乗って標高の高い山奥へと遊びにやって来ました。

真夏の山で、俺を待っていたものは。。。

場所はスキー場と温泉地で有名な妙高市の某所。

標高は千メートル近い高原のため、日なたでも31℃くらいで、下界の35℃よりはだいぶマシ。

熊がでてきそうな山道を降りてきて、沢に出てきました。

周囲に微かに立ちこめる温泉臭。

そう、ここは温泉水が湧きだしている河原なのです。

沢を囲む崖を見ていきますと、あちこちから温泉水の流出孔が見つかります。

岩が湯の華で白く染まっていますね。

流れに手を入れてみると・・・ヌルい。。。

温泉とは言いがたい温度帯。

沢に沿ってどんどん歩いて進んでいるうち、崖下に一畳ほどの広さの洞穴があるのを見つけました。

薄暗い中をのぞき込むと。。。一面に広がる湯の華が。これはスゴい!!

 

さらに、岩の割れ目から、湯の華が鍾乳石のように垂れ下がってできているものを発見。

ちょうど子供の手と同じくらいの大きさで、薄暗い洞穴のなかで見つけたときは不気味さを感じました。

スゴいな、自然の造形物。

本来この沢水は真夏でも雪解け水が流れ込む場所で、とてもじゃないけど冷たすぎて水に浸かることは無理。なんですが、崖からわき出すヌルい温泉水と混じり合って、ちょうど水浴びできそうな温度になっていました。

えへへ。誰も来やしないこの山奥だから、パンツ一枚で川にドボン。

ひょおお!!ひゃっこい!!汗かいて火照った体が一気にクールダウン。

頭にもザブザブ水を被りました。

深みから顔だけ出して、見上げた空の青いこと。そして爽やかな山の空気が旨い!!

ふと、誰かの視線を感じて周囲の気配を探りました。

じいいいい・・・・・・

お。居た!アイツか。

河原の大岩の上に、茶色いオコジョ(体長30㎝くらい)がチョコンと乗っかって、遠巻きに俺の様子を見ていたのです。イタチの仲間ですが、体はだいぶ小さくてむしろリスにちょっと似た感じの小動物。こんな高原で暮らしています。

デジカメ取りに行って戻ってきたときには、ヤツは姿を隠してしまいましたが、岩の後ろの土のうえにはちっこい足跡が残っていましたよ。

沢で水遊びを終えて、持参したおにぎりをパクパク。

「ツピー、、ツピー、、ジュー ジュー」

「ヒーー・・ヒーー・・ヒーー・・」

谷に響く野鳥の歌声が見事なハーモニー。

 

帰り道の森の中で、ブナの幹をメッタメタ引っ掻いたド派手な傷跡が見えました。

ん?これって。。熊の爪痕じゃないなあ?

・・・ああ!鹿の角研ぎのあとだ!!

こちら新潟ではまだ鹿は少ないところなので、こんな角の跡を見たのは初めてです。

そして、ブナの森の木陰でひっそりと咲いていた、森の妖精。

ナツエビネという野生ランの仲間です。

ご覧のような可愛らしいピンクの花を、真夏に咲かせる貴重な種類。

花をのぞき込むと、クリオネが海の中を泳いでいるようなユニークな姿をしています。

昨今の野草ブームで、すっかり採り尽くされてしまった花ですが、まだ人知れずひっそりと咲いていてくれたのに感動しました。

さて。熊さんにバッタリ会う前に百式に乗って帰ろうか。

・・・おしまい。

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コメント(全17件)

yosuedさん
こんばんは^_^

夏の沢遊び、ウラヤマシイ
水から上がった後の倦怠感とか、だんだんぶり返してくる暑さとか、夏ならではですよね
それにしても、温泉と雪解け水でちょうどいいなんて、スゴイ場所をご存知ですね〜。さすが

ナツエビネ
クリオネのような宇宙人のような、不思議でキレイな花ですね
もちろん知りませんでした^_^;

山の動植物シリーズ、楽しみにしております
ありがとうございますm(_ _)m
  • (1)
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きたきつねさん
コンばんわ。この日記から少しでも爽やかさが伝えられたら嬉しいです。
あの辺の沢はどこも水が澄み切っていて、水遊びするのにバッチリです。
沢に浸る→体冷える→河原で天日干し→きたきつねのみりん干しが完成!
ナツエビネはすでに全国でも幻の花となってしまいました。それに偶然であえた感動、文章では表現しきれません。嬉しすぎて森の中で踊り出しそうでしたよ。
  • (1)
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Maxさん
こんばんは
森の中熊さんに、、、、いつも会うのではと、ドキドキしながら日記を拝見、サスペンス劇場並みに日記を楽しませんていただいています。
無事カエルで何よりですね。
では、また
  • (1)
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きたきつねさん
俺の場合、熊さんも友達みたいな関係なので問題なし。
ただ、ばったり会うとお互いドッキリするので、こういう場所を散策するときには熊鈴をつけています。
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ついもながらの自然観察会...大変勉強になりました(^^)

私はまだオコジョは見たことないです。志賀高原のあたりはたくさんいるみたいですが、冬の白い姿に憧れてます。
  • (1)
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きたきつねさん
オコジョはJR磐越西線を走る「SLばんえつ物語号」のマスコットキャラとして描かれており、県内の高原ではたまに(年1回くらい)出会えるかわいい動物です。
冬毛は真っ白で雪みたいになりますが、夏毛は背中が焦げ茶色でリスっぽく変身します。
ただ、見た目はかわいくてもテンやイタチの仲間なので気性は荒いようですが。
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♨温泉と冷たい水の混ざった..貸し切りの水浴び、森林浴付き♥️、そういう所に行きたいのです。

子供の頃はチャリで川の上流に行って冷たい水ではやってましたが、温泉付きは豪華です。高級ホテルでも味わえないですね。👍

じぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜👀っと見ていたオコジョさん、一緒に天然温泉♨️入っちゃえば♪🤗💕

このご時世に仕事が忙しいのは有り難いのですが、きつねさんの日記に癒されるのは疲れてるからかな〜(笑)ため息。💦
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きたきつねさん
温泉付き:ナルホド。言われてみれば温泉リゾートでしたね。しかも貸し切りで。
ただ、こういった清流にはアブがつきもので、油断すると首筋あたりをチクーーっとやられます。
オコジョ、好奇心旺盛なやつなので、変なきつねが来たな、と偵察していた様子。
こんな日記で癒されるなら、紹介した甲斐がありますね。お盆には温泉でもいかがですか。
  • (1)
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オカチャンさまさん
きたきつねさん、お早うございます。
山野草を愛でる言葉に
『手に取るな やはり野におけ 蓮華草』というものがありますね。

自然界に有るもの、生命あるものを『全て我がもの』にするという傲慢不遜な発想。そんな賤しい心根は、本来の日本人には無かったのではないでしょうか。

『山川草木 悉有仏性』そんな品格はもう
日本人には無くなったのだろか…
清楚にして凛然とした『ナツエビネ』の写真に
心が洗われます…🙏
  • (1)
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きたきつねさん
オカチャンさん、先日お返事書いたはずがふっと消えておりました。なんかすみません。
手に取るな やはり野におけ 蓮華草、いい言葉ですね。まったくその通りでして、昔は園芸店から購入した高山植物や野草類をたくさん栽培していたものですが、どう工夫しても野山で咲く姿にはなりませんでした。やはり、自然の中で楽しむのが一番、と考えすっかり野草からは手を引きました。
野の花は、とっていいのは写真だけ。持って帰っても何の得にもなりません。
真夏の森で人知れず咲くナツエビネの美しさが、少しでも伝われば幸いです。
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GFさん
温泉だけで言えば、温泉の定義が25℃以上なので、今頃の水道水でも温泉w
ぬるい水道水しか出てこん(-_-#)
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きたきつねさん
はいー。その通りでして、アパートの水道水がすでにぬるい。食事後の洗い物をするのに温水出さなくてもオッケー。こんな夏は、イヤだーーー!!
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Refさん
こんにちは。
きたきつねさんのように深い知識があると、
何気なく通り過ぎる景色も、森の妖精や湯の華などのメルヘンの世界に変わり、仕事の疲れが癒されるから良いですね!!

残念なことに、私は「配管を詰まらせる温泉スケールだ!溶剤で洗浄」と頭に浮かびました。実務面の寂しい感性に侵され始めています。
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きたきつねさん
妙高にさほど土地勘があるわけではないですが、温泉地が近くにあると近隣の沢筋にも湧出地があったりしますし、河原の風景を見ると大体の見当が付きます。北海道ツーリングでも、このような自然湧出の温泉によく出会いました。
このようなところはまず他の人は入ってきませんし、大自然を心ゆくまで楽しむことができます。一日行動して、使ったのはバイクに給油したガソリン代だけ。
温泉水:湯の華というと聞こえはいいですが、仰るとおり配管を詰まらせる厄介者ですね。ただ、鉱物(ミネラル)好きな俺にはいろんな成分でできる自然の芸術品に興味津々。サイズ的には極小さいですが、国内には温泉でできるオパールというのも存在します。
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こんにちは!

全国的に殺人的な熱波に覆われている日本( ̄▽ ̄;)

そんな中、サラサラとした音が伝わってくるかのようなせせらぎのショットが、実に涼しげですw

鹿のツノの研ぎ跡。私が山でこんな傷跡を見かけた日には「ヒグマだぁぁぁ〜っ!!」と、全速力で逃げ出しそうですΣ(・□・;)
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きたきつねさん
ニュースを見ていると、北海道でさえ猛暑日があるみたいですね。そうなると、日本中暑さから逃げられる場所は残っていないのかも。暑すぎて「夏はバイクシーズン」なんて言えなくなってしまいます。
この日の妙高も、珍しく30℃を越える日でしたが、沢沿いの木陰でなら昼寝できそうなほど爽やかな世界が残っていました。
シカの角研ぎ:知識としては知っていましたが、シカ密度の低い新潟県内で見たのはこの時が初めてです。山へ行くと、なにかしら一つくらい新しい発見があるので楽しいですね。かたやシカ密度が過剰な西日本、とくに京都付近ではシカの食害で山林は荒れ果て、大変な状況となっているようです。
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