きたきつねさんのHONDA ダックス125 ツーリング日記 「夜に駆ける」

日暮れ間際の時間に、眺めが良いお気に入りの場所となっている長野県境近くの光が原まで登ってきました。

ひたすら登り坂のワインディングルートで、デコピンのパワーだと少々パワー不足を感じますが小回りが効く車体なのでこれはこれで面白い。

光が原高原まで来たら、一面フランスギクの花畑になっていて、見事。

これは誰かが植えて育てたものではなく、自然とこの場所に生えてきたもの。にしてはきれいに咲きそろっています。

峠の頂部付近にあるキャンプ場までやって来た頃には、ちょうど日没の時間となりました。

平日なので他にお客さんはおらず、この雄大な風景をひとりじめ。

持参した缶コーヒーをすすりながら、その瞬間を待ちました。

画像で解りますでしょうか。

この高原から見ると、夕陽は海の向こう、遠くに見える能登半島の上に沈んでいきます。

黄金に輝くたそがれを、ここからゆっくりと見届けました。

能登、大丈夫かなあ。。。復興、進んでいるのかなあ。。。。

とっぷりと陽が暮れた午後8時。

デコピンはライトの光量、そして配光が今ひとつだったのでLEDの3Wミニライトを2個装着してあります。それでどうにか光量アップ。

これではたして夜の林道を走れるのかな。なんて好奇心につられ、光が原の周辺に広がる林道にやって来ました。

草だらけの廃道を走っていくと。。。

小さな池がポツンとある広場へと降りてきました。

当然周囲には一切の照明はなく、ハンディライトの類いを持ってきていなかったため、エンジンを切ると周囲はまるっきりの闇の世界になります。

でも俺はそんな暗黒の森も大好き。

「キョッキョッキョッキョ・・・」夜に活動する鳥、ヨタカの鳴き声が響いてきます。なんだろう、いかにも夜が更けていく感じのこの声を聞いていると心が落ちつく。

その後も廃道を次々と走ってまわり、行く先々で鹿と遭遇。

彼らは夕暮から森に残る廃道を移動し、開けた草原に草を食べに来るんです。その移動する場面でバッタリと出くわす。

この日、3頭ほど見かけました。

夜9時を回り、気温が下がってきましたので最期のルートへやって来ました。

イノシシだらけのダートをグリグリと登ってきて、おそらくジムニーくらいの車でないと登頂できなさそうな赤土急勾配の斜面を、デコピンは見事に走破。かなりのオフロード適性を秘めたマシンだと思う。でも帰りは真っ暗な急坂だからスリリング。

登ってきたこの場所は、先般の日記でハードアタッカーで登ってきた丘の上。

きっと夜景がきれいだろうと思って登ってきたのですが、想像以上の美しさ。

高田の街の目映い輝きがどどーーん、と眼前に広がっていました。上越では最高の夜景スポットだろうと思います。

しかーし。

その宝石の如き光景をコンデジで撮影したら、なんとも味気ない点々にしか写っておらず、意気消沈。

きっと近々、リベンジに挑戦したいと思います。