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チバアヒル(令和の馬笑)さん

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日本画の祖を訪ね、ついでに猫と紫陽花と昼飯と...(^^;

走行距離
33km

梅雨に入ったというのに雨は降らず、暑くてまとわりつくような湿気の高い日が続いています。

 

こちらは、すっきりとは晴れないものの雨も降らない予報なので、以前から訪ねてみたかった狩野派の絵師「狩野正信」の生誕の地を訪ねてみたいと思います。

 

その前に、あちこち立寄ってからそこに行くことにします。

 

A地点 笠森観音 日本唯一の四方懸造りの観音堂が有名です。

清水寺みたいに崖の前側だけ長い柱で懸造りする寺社は多いのですが、ここのように四方懸造りというのは全国でここだけだそうです。

 

笠森観音は、延暦3年に伝教大師最澄上人が建立した十一面観世音菩薩の観音堂で、明治41年に国宝に、昭和25年に国指定重要文化財となった四方懸造の建築です。

千葉県内には比叡山延暦寺の開祖である最澄が、この地に布教で訪れて開闢したお寺がたくさんあります。

私の檀家となっているお寺の開闢も最澄です。

笠森観音には、四方懸造りの観音堂のほかに2つの人気スポットがあって、

1つが境内にある売店で、ここの店は猫グッズの豊富さで、日本中と言わず今の時代なので世界中から猫好きがここのグッズを求めてやってくるのだそうです。

お土産にトートバッグを買いましたが、とにかくたくさんの種類の招き猫がいます。

 

人気スポット2つ目が、参道の途中にある二股の樟に鎮座する観音様...子宝を授け安産に効くのだとか

B地点 野見金公園...のみがね公園とよみます。昔これをヤミキン公園と呼んでた人がいました。(笑)

 

実はここの紫陽花公園の規模は、近くにあるかの有名な服部屋敷よりずっと大きいのですが、知名度が低いのでほとんど来る人はいませんが、そのぶん紫陽花を独り占めして楽しめます。

そしてこの野見金公園の展望台からは、東に太平洋が、北にスカイツリーが見えるのですが、湿度の高いこの時期は霞んでいてよく見えませんでした。

 

ここは麻綿原よりも道も広くアクセス容易で楽々です。

C地点 本日の目的地 日本画で知らない人はいない「狩野派」の祖狩野正信の生誕地に来ました。

 

狩野派って、なんでも鑑定団でときどき聞くけど何がそんなにすごいの?と思う人も多いでしょう。

狩野派は、狩野正信を祖とする屏風や壁画の絵師集団で、お寺やお城など時の権力者の権威を示すような立派な日本画を400年にわたって描き続けているのです。

それまでの日本の絵は「光る君へ」の題材となった源氏物語絵巻のような「やまと絵」しかなくて、今でいう日本画的なものは存在していなかったのです。

狩野正信は、中国伝来の水墨画に日本的美意識を昇華させた「狩野派」美を生み出し、室町幕府以来、織田、豊臣、徳川と、時の権力者の庇護を受けて脈々と狩野派の美を伝承し続けてきました。

それも狩野派頭領の個人作ではなく、今でいうプロダクションとして職人みんなで技法を学び駆使して作品を作るという、制作集団として続いてきたという事がすごい事です。

そして、狩野派という日本画のひとつの主流の画風が確立したことで、それに飽き足らず挑戦する絵師が生まれてきて、それがなんでも鑑定団でも名前を聞くことの多い伊藤若冲や円山応挙であるわけです。

さらには、狩野派や伊藤若冲、円山応挙が高い身分の人や金持ち向けに1点物を制作したのに対して、菱川師宣は版画による大量印刷で庶民が美を楽しむという「浮世絵」を作り出しました。

菱川師宣も房総鋸南の生まれで、菱川師宣無くしては葛飾北斎も歌川広重も世に出ることはなかったかもしれません。

今、NHKの3話時代劇ドラマで浮世絵師歌川広重を題材とした「広重ぶるう」が放送されていますが、その中の葛飾北斎が富岳三十六景シリーズを制作するにあたり「神奈川沖波裏」制作のモチーフはいすみ市行元寺の欄間であることが明らかとなっています。

 

北斎は、実際にこの寺を訪れて、この欄間の彫り物を見てインスピレーションを得たと言われています。

 

そしてこの欄間の彫り師が波の伊八こと「武志伊八郎信由」で、左甚五郎と並ぶほどの名工で、武志伊八郎信由も房総鴨川の生まれです。

南房総市の智蔵寺には武志伊八郎信由の「龍と波」といわれる本堂欄間の彫刻がありますが、この現物を見たときは雷に打たれたような衝撃を受けました。

 

千葉県内や都内に武志伊八郎信由の作品はたくさんあったそうですが、特に名品と言われた芝増上寺の作品は戦災で灰となってしまったそうです。残念

 

...とまあ、意外と千葉県は昔の名工と言われ人が生まれていたわけで、機会があったらそんな人々の足跡を訪ね歩きたいと思っています。

閑話休題

 

D地点 話がそれてしまいましたが、定番のお店でランチタイムにしました。

あと30分早く着けると、このお店の看板メニュー「鉄火丼」にありつけたのですが、すでに売り切れということで、刺身定食にするか散々迷った挙句天重にしました。

エビ3本、キス1枚、イモ1枚、ナス1枚、ししとう1本...でした。

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  • 千葉県
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コメント(全24件)

杉さん
千葉県には有名な絵師が関係していたんですね、チバアヒルさんの解説で色々と勉強になりました。
自分もいつか同じコースで巡ってみたくなりました、それに野見金公園も 趣がありいい景色なので♪
  • (1)
  • 返信
私が狩野派の絵に興味を持ったのは、相馬野馬追がきっかけで、ずっと以前に、いまは原発帰還困難地域となった浪江町の大堀相馬焼を見てからです。
大堀相馬焼は、他の地域の焼き物にはない特徴がいくつもありますが、特徴的なのが馬の絵です。伝統的に馬文化の根強い相馬では、「左馬」という縁起物の馬が描かれています。
誰が伝えたかは定かではありませんが、狩野派の絵師が馬の描き方をこの地域に伝えといわれ、焼き物や野馬追いの旗印に描かれることが多いです。
狩野派は職人集団なので、相馬地域出身の狩野派の職人絵師が地元に伝えたものではないかと思っています。
そんな狩野派の祖が伊北荘(現いすみ市)を支配した上総狩野氏であったので、いつか訪ねてみたいと思っていました。

野見金公園はR409に近くアクセスも良くて、入場料も駐車料も取られません(^^)♪
  • (0)
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TOMTOMさん
天丼!美味そー!!。
海老3匹は、違反ですーーーー。
  • (1)
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天丼やエビフライも海老の大きさを競う店が多いのですが、このお店は食べごろのサイズのエビと、キスや野菜という他の食材とバランスが取れているのが好きです。(^^)
  • (1)
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おっぺけさん
いつも思うんですが、
千葉に住んでるのに知らない事多すぎ。。
千葉もホント、歴史深いですね!
  • (1)
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現代に生きる私たちだと、東京を中心とした世界観やモノサシで見てしまいがちですが、江戸時代以前は、古代東海道沿線が都会だったので、神奈川だと小田原・湘南・三浦半島が都会で横須賀・横浜・川崎はど田舎、江戸はそのもの全体が釧路湿原みたいな湿地帯で人もまともに住めない場所、千葉も安房と上総が都会で下総は野生の馬が駆け回る原野です。
千葉~浦安は寒村の塩田地帯で、その塩が銚子で房総台地で作られる大豆と結びついて醤油の一大産地...なにもかもが今とは全く違う世界です。
名工や著名な絵師が房総で生まれるのは実は不思議でも何でもないのです。(^^)
  • (1)
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こんにちは!

そちらは梅雨真っ只中でしょうか…
北海道は、早くも蝦夷梅雨に突入したのか、毎日冷たい雨が降り続いていて、外出もままなりませんorz

「龍と波」も「天丼」も、迫力満点です(^_^)v
  • (1)
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関東だけはカラ梅雨気配で、降りそうで降らない天気が続いています。(^^) 気温は連日30℃越えで蒸し暑い!!

素晴らしいゲージツと美味しいものに出会うと、心と体が栄養満点になります♪
  • (1)
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凄い千葉県
凄い人脈ですです、日本画壇に重鎮が千葉県出身だとは素晴らしいです
最近日記アップしても上手くトラブル続きアップできません、梅雨明けでもまた走ろうかと。
  • (1)
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私が狩野派の絵に興味を持ったのは、相馬野馬追でした。
↑杉さんの返事コメントに細かく書きましたが、最近まで狩野派の祖狩野正信が千葉県出身だとは知りませんでした(^^;

西日本は梅雨の雨が続いているようですが、関東は梅雨入り宣言されてもぜんぜん降っていません。
  • (0)
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ヤミキン公園って確かに読めちゃうね(爆)実際の場所は怪しい
所ではなくアジサイが綺麗で良い場所ですね~丁度見ごろなの
かな?
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野見金公園はアジサイ以外見るべきものはないです。(^^;

でも展望は良いので、CBMするにはもってこいです♪
  • (0)
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ヒロさん
紫陽花が綺麗に咲いてますね😍
そして絵画🖼も素晴らしいです✨なんでも鑑定団に出品されそうな絵ですね!🖌
蒸し暑くなってきました☀️ 長距離で熱中症にも気をつけてくださいね👨‍⚕️
  • (1)
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この日は、紅花で有名な長南町の三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊大平埜山本実成院長福寿寺にも立ち寄ろうかと思いましたが、今年はベニバナ祭りはやらないとのことだったのでスルーしました。残念(--)
  • (1)
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GFさん
難し過ぎるw
ヤミキンあるなら、出し子とか受け子は無い?
  • (1)
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そちらには、現代の名工、水木しげるや青山剛昌がいるじゃないですか(^^)
  • (0)
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Maxさん
こんばんは
天重うまそうです。
お腹空きました。
では、また
  • (1)
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「おだか」は、安くて盛りが良いのでお昼時は行列です(^^;
鉄火丼が超人気で、あまりに注文が多くて到着が遅れるとありつけません。...orz
  • (1)
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たかぴーさん
房総半島にはなにか日本の芸術に関する感性の持ち主が多数いたようですね〜😊
威厳のある狩野派の絵は本当に見事ですが、プロジェクトみたいに描いていたとは・・・
これまた現代に通ずるものがあるのかもですね〜😊
  • (1)
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房総には意外と名工と言われる人を輩出しています。江戸が近かったというのもあったのかもしれませんね。

狩野派は、スタジオジブリみたいに、頭領となる狩野一族の筆頭がいて、その下で各地から絵の描ける職人を集め力を合わせて作品を作る仕組みを室町時代からやっていたというのがすごいです。
ゲージツを個人のチカラではなく、組織力をマネジメントして成し遂げる手法は当時としてはとても斬新だったと思います。
狩野派は、寺社やお城の襖絵や壁画などの大作をメインに手掛けているので、そうしなければ作品が期限までに完成できないかったという裏事情もあったのでしょうね。(^^)
  • (0)
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ゴリフさん
おだか一帯は未知の領域というか、
睦沢町が千葉県だと知ったのがつい最近なくらい私の中で空白地帯です
これだったら天重でも十分ですね
  • (1)
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私にとっては、印旛海上エリアの神崎や大栄、栗源、東庄あたりが、いまだによくわかっていません(^^;

「おだか」は安くておいしいのですが、土日だと開店前に並ばないといけないので、私は平日狙いです。
  • (0)
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シェフさん
笠森観音の事を知らずに茂原の知人の家からルート変えて帰るときに何度も前を通っていたのに、アヒルさんの記事を見てから300円払って観に行きました!なんだか鎌倉の寺院より、山ごと国宝ですね!あまり有名になって外国人が来ないでくれる方が良い!房総ツーリングでは、ビールなどは普通の値段なのに食べ物屋さんが少ないのに安い・・・そして大盛りな店も多い・・・鎌倉など京都価格・・・涙。
  • (1)
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笠森観音は、古刹なのですが、これ1点なので観光的に集客できないので静かです。
ただ、門前の猫グッズのお店はインスタ等で外国人観光客に人気で、観音様ではなくこのお店目的で来る外国人が少しzづつ増えているそうです。この日も香港英語?を話す中国人グループがきていました。(^^;

千葉は神奈川と違って観光客受けする場所が多くないので、飲食店はどこもジモティー向け価格みたいですね。
  • (1)
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