杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「弓ヶ浜／伊豆一周ツーリング No.7（改訂版）」

熱川温泉から南へと走ると、稲取の町が見えて来ました。

海へ突き出した岬に、ホテルや民家が密集し 凄いことになっている。

稲取は人気の温泉地だが、活気ある漁業の町でもあります。

特に日本一を誇るキンメダイは、脂がのって旨いと人気絶大です。

また、土日には漁港で朝市が開催され、観光客も押し寄せ大変な賑わいらしい。

稲取駅前へ行ってみると、大きな石がありました。

石には太い綱があり、「ひけるもんなら ひいてみな!」と書いてある。

すると、「これより大きい石がありますよ」と声がする。

振り向くと 立派な体格の男性、駅の人かな?

彼によると、稲取は江戸城の築城石の産地だったと言う。

その石は民家にあり、丁寧に場所まで教えてくれた。

せっかくなので 行ってみると、家の前にあり邪魔そう、どうやら置きざらしに されたようです。

稲取から先は入り組んだ海岸線、路面も良く快適なコーナーが続きます。

あいにく曇ってしまったが、水平線を眺めながら走り 河津の町へ入りました。

そして河津交流館で一休み、

ここは観光案内や売店・食堂などがある観光施設、レストラスでは金目鯛の煮つけと アジフライが絶品です。

店員のお姉さんによると、近くにカーネーション見本園があると言う。

試験栽培もしているらしいので、行ってみることにしました。

そこはガラス張りの温室、そこでは13000本も試験栽培しているという研究施設です。

外から中を覗いてみると、つぼみが多いが 2～3割程度 開花している。

カーネーションはナデシコ科の多年草、どことなく優しい感じのする花でした。

河津町を出発し少し走ると、ｉｚｏｏ（爬虫類館）がある。

珍しいトカゲやワニなどが見られるが、一番人気は大興奮のカメレース、

どのカメが一番早いか馬券ならぬ亀券を購入、当たれば景品が貰えるらしい。

その先は下田市、そこに展望施設「尾ヶ崎ウイング」があるので 一休みします。

ここからは弧を描く伊豆半島、下田方面には白浜海岸や 爪木崎などが望める景勝地です。

正面は相模湾の青、そこに真っ赤なアロエが咲いている。

色合いも綺麗、12月なのに 春のような風景が広がっていました。

ではエンジンスタート、尾ヶ崎ウイングから7～8km走ると下田の町、

そこに「まどが浜 海遊公園」があります。

ここは広い芝生や人口浜などが整備され、港が一望できる憩いの場です。

目の前に 下田クルーズの黒船が見えます。

ここ下田は夕日の撮影スポット、下田港をオレンジ色に染め上げる夕日は見事らしい。

下田からは内陸を走り、川沿いに南下すると 南伊豆・弓ヶ浜海岸に到着しました。

時刻は午後4時半、雲は夕日に赤く染まっています。

ここは「渚100選」に選ばれた美しい浜辺、記念に相棒の写真を一枚、

宿は弓ヶ浜の目の前です。

フロントへ行くと、「バイクでいらしたのですね、車庫はございませんので 濡れない所へご案内致します」と言う。

そして本館横のひさし下へ案内してくれた、心遣いいただき恐縮です。

部屋は広縁のある和室10畳で 床の間付き、もうお殿様気分です。

窓の正面は弓ヶ浜の松林、波の音がリゾート気分を 一層盛り上げてくれます。

大浴場には弓ヶ浜温泉が なみなみ注がれている。

効能は神経痛や筋肉痛、ちょうどいい温度でツーリングの疲れを癒してくれます。

夕食はバイキング、

料理コーナーでは 刺身や煮物、焼き物など伊豆の幸が豊富、

刺身・イカソーメン・てんぷら・揚げものなどで瓶ビール、贅沢な夕食でした（2日目 93km）

さて 明日は西伊豆をまわります。

宿は松崎か土肥辺りで探すも空きがない、土曜日だからかな?

そのほかで探すと、戸田の先の大瀬崎（おせざき）の旅館に空きが見つかり 即予約しました。

西伊豆では 断崖絶壁の海岸と 駿河湾の絶景が見られるかも、楽しみです。

つづく