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オーバーホールが終わったエンジンを車体に搭載します。1100Rは右側のダウンチューブが外れないため、2人でエンジンを持ち上げて真横に移動させます。
また、オイルパンもエンジン搭載後に取り付けることになります。
昇降台車にエンジンを載せておき、フレームと同じ高さに台車を合わせると搭載しやすくなります。
当店では3人でエンジン搭載を行うのですが、もう1人はカウルステーを上側にずらして支える役目です。こうすることで、フロント周りのハーネスのカプラーを外す必要がなくなるので、大幅に手間が省けます。
搭載できたら、補器類を取り付けていきます。スタータークラッチ、スパークアドバンサー、パルサージェネレーターを取り付け、点火時期を合わせます。
スターターモーターは、油圧センサーの配線を噛み込まないように注意して取り付けます。
ドライブスプロケット、ドライブチェーンを取り付け、チェーンの張りを調整します。
エンジン右側はクラッチです。新品のロックワッシャーを使用して、専用のロックナットで締め付けます。締め付けには、4つ爪のソケットが必要です。
クラッチスプリングは6本ありますので、均等に締め付けていきます。
新品のガスケットを使用し、液状ガスケットを薄く塗布してクラッチカバーを取り付けます。
キャブレター、マフラーを取り付けたら、いよいよエンジン始動です。ドキドキする瞬間ですが一発で始動、エンジン音も非常に静かでホッとしました。
レーシングスタンドを掛けて暖機しながら、1速から5速まで問題なくシフトできるかの確認をします。
暖機が終わったら、スパークプラグを全て外して、圧縮圧力の測定をします。
当店ではオーバーホールの前後で、必ず圧縮圧力の測定を行います。オーバーホールによってどれだけ圧縮圧力が回復したのか、一目で分かります。
カウルを付けて試走します。とてもなめらかな回転上昇で、オーバーホールは大成功でした。
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