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林道へ出かける際に持参する工具やパーツ類。人によっては車載工具を品質の高い工具と入れ替えたり、追加でパンク修理道具やエアポンプ、簡易スタンド、スペアレバー、引き揚げや牽引に使うロープや滑車など、誰も居ない山の中で起こりうる様々なトラブルに対応できるよう万全の装備で臨むに越したことはありません。しかし、それらも何も起こらなければただの邪魔な荷物でしかなく、できるだけ必要最小限に抑えたいという一面もあります。
私は後者の方が勝っており、とにかく荷物が増えるのが嫌、バイクが重くなるのも嫌・・かと言ってソロで走る以上何かあった時に困るのは自分自身です。
突発的なバイクのトラブルで真っ先に思い浮かぶのはパンクでしょうか。30年ほど前に林道を走り始めた頃はラフ&ロード製パンク修理キットの袋に純正の車載工具も入れて携行していましたが、気付くといつの間にかゴム糊が揮発したりパッチが劣化しますし、そのうちに「普通に林道走るだけならそうそうパンクなんてしなくね?」「もしパンクしても舗装路に出るくらいまでなら走れるんじゃね?」などと甘く考えて持って行かなくなり、そのうち林道を走ること自体がなくなったので長年ガレージの隅に放置したまま朽ちていました(1枚目の画像)。実際、私は今まで林道でパンクした経験がありません。
画像のように純正の車載工具がサビサビになってしまったこともあり、再び林道を走るようになった現在は純正車載工具同等+αの作業ができ、より使いやすくコンパクトにまとめることを意識して構成し直していました(2枚目の画像)。長いエアポンプとタイヤレバー以外は100均で買った16cm×10cmのクッションケースに収まっており(3枚目の画像)、ウエストバッグにも余裕で入ります。ただ、重量はそれなりにあるので持ち運びが面倒になってきたため、今回一部を車載することにしました。
元々クッションケースに入れていた、六角レンチとボックスレンチ兼用のスタビラチェットドライバーをまとめたケースが一番重いと思われ、ケースごとビニール袋に入れた書類でくるんで本来の車載工具用スペースに収納(前の工程参照)。固定にはゴムバンドの代わりに番線を巻いて、イザという時の応急修理にも使えるようにしています。
ラチェット機構が付いた本体はビットを差し替えることで各種ドライバー、六角レンチ、ボックスレンチにもなり、エクステンションで長くしたり、そのエクステンションは六角なのでモンキーをかけて強く回すこともできます。純正の車載工具にはスタビドライバーやボックスレンチは入っていないので狭い場所や奥まった位置にあるボルト・ナットが回せず、歯がゆい思いをすることがあるんですよね。
この2点が減っただけでも荷物の重量的な負担はかなり軽減されました。
サイズ的にはエアポンプもタイヤレバーに次いで大きいのですが、重量はわずか110gしかないのでバッグに入れても邪魔には感じません。
残ったクッションケースの中身は今まで通りバッグの中に入れて携行します。内容はタイラップの束をステンレスの針金でグルグル巻きにしたもの。こう見えて針金は70~80cmくらいあり、番線と同じく応急の固定用に使えます。プラスチック製のペンシル型エアゲージは小さくて軽いのに意外と正確。スペアプラグは定期交換した中古ですが、カブった際の応急用には十分使えるかと。USB充電式のLEDライトは配光こそバイク向きではありませんが(2枚目の画像)、手前側ならリトルカブのヘッドライト(3枚目の画像、エンジン回転を上げた状態で2枚目と同じ露出)と比べても圧倒的に明るく、ヘッドライト切れの際の応急用やキャンプ時の懐中電灯、さらに側面のCOBライトはテントや車中泊時のランタン、暗い場所での作業灯としても使っています。お尻の部分がマグネットになっており、さらに超強力マグネットを追加してあるので金属であればバイクのタンクやフレーム、車のボディ等曲面にもしっかりくっついて便利です。
半透明のケースの中身は折り畳んだガムテープとダクトテープ、いずれも1mほどあり、外装パーツやバッグ、テント、ブーツ等が破損した際の応急補修、もしかするとダクトテープは一時的なパンク修理にも使えるんじゃないかと考えています。
プライヤーは敢えて小ぶりで薄っぺらい車載工具のチープなもの。ショートモンキーはこのサイズで最大開口幅26mmもあり、リアホイールのアクスルナットも回すことが可能です。
使用頻度の高い10/12mmスパナも車載工具で、本来の用途以外にショートモンキーが短すぎて力が入らない時の延長にも使えますし、折れて短くなったレバーに針金で縛って握りやすくするような用途もあります。
ネジが1個足りないだけで困ることもあるので予備のボルト/ナットも用意、サイズは一番多く使われているM6で、車体の使っていないネジ穴に栓をするついでにボルトを入れたり、飛び出たネジ山に余分なナットを入れたりもしています。
コメント(全8件)
トランポにほぼ全ての工具を載せているので脇が甘くなっています。
最小限の工具セットをまとめるノウハウに満ちている日記ですね。参考にします。
お互いに日常整備を万全にしてご安全に林道を楽しみましょう。
電動のエアポンプは持ち歩いているからバーストしなければなんとかバイク屋までは行けるかと今は、純正の工具セットにプラス、空気入れ、プラグ、ステンレスの針金だけを持ち歩いてます。
四国へ行った時は念の為チューブやもう1つ携帯工具セットも準備していたのですが、根こそぎ家に忘れて出てしまいました。笑
精度の悪い車載工具って、私は直ぐに捨てていましたが、無いよりはマシなんですよね(・・;)
ソロで林道へ入る時は、セルフレスキュー装備も加えて、かなり沢山の工具類も持っていくのですが、ヒグマやシカの数が異常に増加して居て怖くて入らなくなってからは、普段の走行にも工具は携行しなくなりました…
バイクが複数有るのが原因なのですが、ウエストバックか何かに入れて置いて、走りに出かける時に常時携帯したいなぁとは思っているところですf^_^;