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11月27日朝8:30、国道438号の槍の尾サービスエリア(ポイントA)という休憩所に集合。広島からトランポで前乗りされたハリーさんは徳島県三好町内の温泉近くで車中泊、ナカさんは香川の自宅から自走。私も香川の自宅からトランポ利用です。
私が最年長のようですがほぼ同世代ということで、初対面で少々照れくさいながらも和やかな雰囲気です。同じ2ストオフ車乗りのおっさん(ハリーさんナカさんごめんなさい)3人、ここから舗装林道の木屋平木沢線を登って15km先の剣山スーパー林道、川成峠(ポイントC/G)を目指します。
木屋平木沢線では4台グループのジムニーもスーパー林道に向かっておられました。道を譲って頂き、快調に登っていくと前方に犬?・・・いや、キツネです。四国の山で出会うのは初めてかも。
林道木屋平木沢線は北側斜面なので登りの道中は日陰で、山を登りきって南斜面に変わる川成峠に到着すると、とてもいい天気で日差しが眩しい!これ以上ないほどの快晴です!
記念撮影の後、私が先頭で44km先の高の瀬峡(ポイントE)を目指して走り始めますが、さすがに長いのでとりあえず28km先の奥槍戸山の家(ポイントD/F)で休憩を入れます。それでも28kmは走り応え十分!しかも時間が早いせいか道中は止まって写真を撮っている四駆が1台と、YZ250FX?と思われるバイク1台とすれ違ったのみ。天候と言い路面状態といい、これを最高と言わずして何と例えられるでしょう?!
奥槍戸山の家での休憩もそこそこに、16km先の高の瀬峡へ向けて再出発!そういえばナカさんのDTはフレームとサイドスタンドステーの溶接部分が折れかかっており、スタンドを立ててキックできないため押しがけで始動されていました。
実は私も同じ経験があり、いつもスタンドを立ててキックをしているとステーの溶接部に負担がかかってひび割れてくるんですよね。私は溶接の得意な知人にお願いして綺麗に直してもらい、幸い私は身長に恵まれてるため、それ以降はなるべくスタンドを立てずにキックするようにしています。
せめて今日は3人居るんだからと、ハリーさんと私でDTを支えてあげるのがこの日の恒例になりました。いい歳こいたおっさんが寄ってたかってキック始動を手伝う姿は我ながら微笑ましい(笑)。
高の瀬峡のレストハウス平の里は紅葉シーズンが終わったからか営業しておらず、ひっそりしていました。ただ、その前を時折スーパー林道へ向かうバイクが通り過ぎていく様子を見ると、さすがは日本屈指の人気林道、皆さんこの好機を待ち望んでいたんだなあ、と感じます。
軽く休憩した後、再び私が先頭でスーパー林道を逆戻り。この区間はどちらかといえば復路の方が景色がいいように感じます。また、登りになるので私は走りやすさも復路の方が好みかな?
この日2度目となる奥槍戸山の家は先程までよりバイクも車も増え、とても賑わっていました。
ここで相談の結果、ルートを若干変更することに。私は絶景で有名な徳島のへそ(ポイントH)がある区間8が通行止めになっていたのでてっきり行けないものと思い込んでいたのですが、ナカさんの情報によると崩落箇所は徳島のへそよりも向こう側にあるため実際には行けるそうで、崩落個所も道の半分程度が残っているため、歩行者やバイクは通り抜けることも可能とのこと。晴天で訪れたことがないというハリーさんのリクエストに応える形で徳島のへそまで足を伸ばすことにしました。
ただし大きな問題があります。ビッグタンクに換装されたハリーさんのハスクは問題ないものの、私とナカさんのDTは満タンで当初の予定ルート、舗装路30km+ダート88kmの計118kmがギリギリ走れると予測しており、念のために私が750cc入りの携行缶を持参していました。仮にナカさんがガス欠したとしても750ccを2人で分けられますし、帰りの小屋平木沢線はほとんど下りのため、以前に私がトリッカーでやったようにエンジンを止めたまま惰性で10km以上下ることが可能です。イザとなればその手でなんとかなるでしょうと考えていたのが、さらに川成峠から徳島のへそまで片道6.5km、往復13kmを余分に走る必要があるのです。
ここで悩んでも仕方ありません。行けばわかるさ!実際に2台のDTがリザーブに切り替わるタミングを見て、川成峠に着いてから考えましょうということに。せっかくなので走っている姿を後ろから撮りますよ。ということで今度はハリーさんを先頭にして奥槍戸山の家を出発します。
ハリーさんもボチボチ走りますと言っていたような気がするのに、奥槍戸山の家からの下りコーナーが連続する区間をスイスイ下って車間は開いていく一方。これじゃあ映りませんよ~!ハリーさ~ん(笑)。
辛うじて視界に入っていたハリーさんを一旦は見失い、やっと見えたと思ったら、先に走っていた別のバイクに追いついたようです。私たちも追いつき、4台並んでしばらく走りますが、ハリーさんは先程までとはうって変わり、前のバイクとの車間を長めにとってプレッシャーをかけない非常にジェントルな走りです。実にエレガント!(笑)。
前を走っていたバイクの方が止まってくれたので再びハリーさんが先頭になり、ペースも戻ってきました。・・・と思ったら急にハリーさんも停止。何かトラブルでも?
聞くと、どうやら俺はここまでだ・・・俺に構わず行ってくれ・・・じゃなくて、目に虫が入ったので先に行ってくださいとのこと。私とナカさんで先に川成峠まで行って待つことにします。
川成峠に着く直前、私のDTがリザーブに切り替わりました。携行缶の750ccは休憩時にタンクに入れてしまっていたので、リザーブを2Lと仮定すると8.75L消費した計算で、燃費は約11.8km/L。ズバリ予想的中です(ドヤ)。
しかし、私が着いた後ハリーさんもナカさんもなかなか到着しません。しばらく経ってナカさんがやってきました。途中でエンジンを止めてしまい、追い付いてきたハリーさんに始動を手伝ってもらっていたとのこと。その際にハリーさんの体力を消耗させてしまって申し訳ないと恐縮されていました。
ナカさんのDTもリザーブになったそうで、恐らく私より7~8kmくらい手前だったらしいので、ナカさんのDTにはあと1L少々しかガソリンが残っていないと思われます。このまま14kmの木屋平木沢線を下り、国道438号を1km走って帰るだけならなんとかなりそうですが、その前に片道6.5kmの徳島のへそまで往復、合計28kmも走らなければいけません・・・って絶対無理!ガス欠確定!(笑)。というか多分私もかなり厳しい・・・。
でも大丈夫!前にも書いた通り林道木屋平木沢線の14kmはほとんど下り坂。エンジンを止めて惰性で下ればほとんどガソリンを消費せずに国道438号まで下ることができ、トランポまでわずか1kmを残すのみです。そうなればもう勝ったも同然(何に?)。行ける、行けるぞ!行こう!徳島のへそへ!
ハリーさん念願、快晴の徳島のへそは私にとってもこれまでで最高の絶景でした!
川成峠から私は万一のガス欠に備えてエンジンOFFで下り始めます。ナカさんも最初はエンジンをかけて走っていましたが、前半に少しだけある登り区間を過ぎたあたりで早々に完全ガス欠。まさに間一髪のタイミングでした。
そこから2台のDTは無音で延々と下っていき、国道438号に出ることができました。ちなみに出口の正面(ポイントB)には貴重なガソリンスタンドがあるのですが、日曜定休なので自走派の方は平日や土曜がオススメです。
バイク同士でガソリンを融通しあうこともできましたが、トランポまでわずか1kmなのでひとっ走りして携行缶にガソリンを少量補給、それをナカさんのDTに給油して無事(?)帰還!総走行距離131km中ダート区間101kmを半日で走破、さすがに走り応え十分でお腹一杯・・・じゃありませんね。そういえばお昼ご飯がまだでした。
お昼は近くの「つるぎの湯大櫻」という入浴施設(ポイントI)のレストランで食べて、最後にお風呂に入るって帰るところまでが私の立てた計画です。ナカさんはそのまま自走、私とハリーさんはトランポにバイクを積み込んで後を追い、さあ食べようか・・・と思ったら、なんとレストランは営業しておらず、入り口に食事は先程トランポにバイクを積み込んだ槍の尾サービスエリアの隣にある食堂へどうぞ、という内容の張り紙が!
紅葉シーズンは終わりましたし、コロナの影響もあるのでそりゃあ仕方ないわな。せっかく来たのでお風呂を先に済ませてから後で食べに戻ることにしましたが、サッカー好きのハリーさんはワールドカップの日本vsコスタリカ戦に間に合わなくなるためお風呂だけで一足先に帰られるそうです。
温泉ではないながらも、ここでお風呂に入れるのは非常に嬉しいものです。お風呂でサッパリした後、同じ高松へ帰るのであればついでに、ということで私のハイエースにナカさんのDTも積み込んで、一緒に帰ることにしました。
一足先に広島へと帰るハリーさんに手を振って別れ、槍の尾サービスエリアに戻ってみると、なななんと!こちらの食堂も休業中。仕方ありません。私たちも帰りますか・・・。
15:00、国道193号の脇町まで戻ったところでラーメン店に入って遅い昼食にします。トランポにDTを積んで帰ったお礼にと、お代はナカさんにご馳走して頂きました。
その後高松に入ったところでナカさんのDTを降ろしてお別れし、自宅に戻ると今度は自分のDTを降ろして洗車、早速動画の編集に取り掛かるのでした・・・・。
いやあ、本当に気持ちよく、楽しく、充実した1日でした。ハリーさんもナカさんもお疲れ様でした。そしてありがとうございます。いつかまた、焚火キャンプなどできたらいいですね!
コメント(全8件)
2スト乗りはガス欠との戦いですよねー。いつもヒヤヒヤしながら乗ってます。
SNSがきっかけで、レベルも年代も近い仲間が集まって林道ツーリングとは、楽しい思い出になりましたね(*^▽^*)
これからも、良い関係を保つことが出来れば、一生の友になり得ますw
私も昔、SNSで知り合った方と2人でアウトバックに走りに行った事があります。札幌近郊の山でしたが「軽い林道ツーリング」と聞いていたので、ディグリーにボックス付けて気軽に着いて行ったのですが、その日の気温は34℃!不眠不休の33時間ブッ通しの夜勤明けで、丸っ切りのオフトレイルに連れて行かれた挙句、GPSも電池切れとなって、完全に道迷いで遭難しかけましたorz
携行した飲料2リットルは瞬く間に無くなり、熱中症となってブッ倒れる寸前、倒れたバイクを起こす体力も完全に無くなり、身体は動かなくなって、鬱蒼としたジャングルは倒木の嵐で、みるみる夕闇が迫り、携帯電話は圏外、本当に命の危険を実感しました!!
それ以来、林道は複数人でなければ入りませんし、オフトレイルへ入る時には、休みの日で体力も万全で完璧なセルフレスキューグッズを携行した上で、山地図とGPS(予備電池も複数携行)、予備燃料、ビバーク装備、そして大量の水を準備して居ます。
今年は、なんだかんだで、バイクに乗る機会すらほとんど無かったので、林道ツーリングは一度も行く事が出来ませんでしたorz
シーズンオフに突入したばかりだというのに「来年こそは!!」と心に誓って居ます(*´∀`*)
久々のグループツーはすごく楽しかったです。
そして100kmの林道は走りごたえがすごいです。
当日はアドレナリンいっぱいで元気でしたが、
翌日から今日まで筋肉痛と腰痛がすごいです。
みなさん(今時のおっさんは)タフだわ。
ツーリング後の温泉とか、トランポ移動なんて
普段できないような事を経験できて刺激いっぱいの一日でした。
動画では私がそれらしく走っているような演出をありがとうございます。
やはりバイクはおっさんを元気な少年に引き戻す最高のツールだなと。
今後も長く楽しんでいきたいものだ、との思いを強くしました。