新しくなったプロフ画面を充実させてウェビ友を作ろう!

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きたきつねさん

ステータス

日記投稿件数
422件
インプレ投稿件数
20件
Myバイク登録台数
13台
ウェビ友
44人

めざせ!崖の向こうにランチが待ってる

ツーリング期間
2020年10月11日 ~ 2020年10月11日
車種名
HONDA CRF125F
Myバイク
ハードアタッカー

このところ通勤では毎日のようにバイクで走っていましたが、日記でご紹介できるようなことをしていませんでしたので昨年秋のお話しをご紹介します。
もう半年も経ってしまいましたが、いつものオフロードメンバーでキャンプツーリングを計画していたところ、台風影響による悪天候の予報でそのイベント自体はお流れとなりました。
で。
週末直前の天候回復が見込まれたので、急遽日帰りでのトレッキングに変更したという内容です。

昨年の10月11日日曜の朝。
当初の週間予報では強風悪天候予想から、一転してピーカンお天気となりました。
場所は新潟県中部の山間地某所、俺は9時に集合地へやってきましたが・・

TOMさん、げんまさんはすでに現地で前泊して朝を迎えていました。悪天候予報をモノともせずキャンプライフを楽しんでいたとのことです。さすが。
ちょうど食事後のコーヒータイムを楽しんでいたようで、俺もコーヒーをご馳走になりました。
一息ついた頃合いでマシンの準備、そしてオフロードウェアに変身。

最初の肩慣らしとしてやってきたルート。
細いせせらぎに沿って走る狭いダートで、その中央付近にあるちょっとした広場で休憩をとります。

「おっ!オイ、なんかでっけーのが川にいるぜ!」
と、でっけー声でメンバーを呼ぶTOMさん。
これは幻の怪魚出現か!と川へ駆け寄り、TOMさんが指さす方向を凝視。

水中なので写真が少々分かり難いですが、輪っかの中に50センチメートルほどの大きな魚が悠々と泳いでいました。
「ありゃ、鮭ですよ」とソッコーでネタバレする俺。
海からここまで60キロ以上は登ってきたんですね。すごいスタミナ、生命力。
こんな風景に秋の深まりを感じました。

続く第2のルート。ここはこの顔ぶれでやってくるのは初めてなのですが、面白そうな獣道が沢山あるのでワクワクです。
いかにもその辺から熊が出てきそうなやぶ道を進行。

まあ、こんなルートの大抵は奥へ進むほど急勾配となり、最後には力ずくでのターンで引き返しとなります。
こんなとき、車体の軽い125マシンは助かります。

そして入り込んだ未知の道。
てか、道にすら見えないシダが茂るやぶ。
これがTOMさんには道に見えたらしい。

「おりゃー、登り切ってやるぞ!」
かなりの急勾配を突っ込んで行くTOMさん。
「いっけえええ!日の丸特攻隊!」適当に檄を飛ばす俺らギャラリー。

おお!ギュンギュンエンジンを唸らしながら駆け登っていくTOMさんのゼロファイター(零式艦上戦闘機)!軽さと機動力スゴい!

やがてゼロ戦は視界からロスト。あのエンジン音も森の静寂に消えてしまいました。
「TOMさん、ついに登り切ったかな」などとげんまさんと話していたところ。
「うおーい。」
丘の上から聞こえてきたTOMさんの悲壮感含んだ呼び声が。
これは救難信号と察知した俺らは、息を切らしながら徒歩で丘を登っていきました。

TOMさんのゼロファイターは登頂間際にアメリカ軍艦隊に撃墜され、無残に横たわっていました。

「丘のてっぺんが見えたあたりでマシンが竿立ちになってまくれ上がったんだて。」
なにい!竿立ちに!TOMさんまだまだ若い。俺はこのところ竿立ちになるなんてことはめっきりと。
下ネタは藪のなかに置いといて、マシンのテールランプが粉々に砕けていました。
ふむふむ。LEDが露出しちゃってますよ。でもラッキーなのは赤いレンズと関係なくLEDバルブ自体が赤発光するタイプだったので、レンズが砕けてもちゃんと赤く光ることが判明。

「ヤレヤレ、やっちまったな。でも手首が折れなくってラッキーだったぜ」などと去り際に最後っ屁をかますTOMさん。
ほっといてください。とっくにくっついてますから。

3番目のやぶルートに突入。
周囲にツルがクモの巣の如く張り巡らされたルートで、足下すらおぼつかない。
ときにハンドルがツルに引っかかって急にステアリング切れ込みを起こしてコースアウトしそうな場面もあり、気が抜けません。

そんなヤブで見つけた緑色の木の実。
これは日本のキウイフルーツ、「サルナシ」です。キウイそっくりの甘酸っぱい味は俺も大好き。

ヤブ地獄から抜け出した一行。
あれ?先行するげんまさんのマシンの動きがおかしい。
呼び止めて確認したら、リアホイールに巻き付いた木のツルが。
「ふんぬぬぬ・・」リアを浮かせて力一杯引き抜いたところ、ツルが抜けた勢いでホイールが気持ちよく空転。
これって、昔遊んだ「ベーゴマ」みたいでおもしろい。あ。ベーゴマなんて昭和世代にしか解らないか。

第4のルートでは高さ5メートルほどの急斜面を見つけ、ときならぬヒルクライム大会に。
げんまさん、登頂間際の失速でマシン横倒し。
本人は崖の上でおどけてふにゃふにゃと踊っていました。打ち所が悪かったかな。

やっと普通の林道へと出てきました。
マシンを停め、路面中央を凝視する二人。
なになに?

あ。
こりゃイノシシの骨だ。
だいたい大腿骨のあたりの骨だと思うんですが、以前はこのあたりにはイノシシなんていなかったんですが。
この頃増えてきているようです。

この林道は崩落が多いので要注意なのですが、今回もかなりやられていました。
水分を含んでグズグズになった土砂が、大量に落ちてきて道を塞いでいます。
TOMさんが突破口を開くべく突入。

大きな岩にフロントを抑えられながらも、無事突破。やりますね。

続くげんまさんのチャレンジ。
何回か岩に引っかかりながらも、どうにか突破。
ふう。結構いい運動したな。

崖崩落を突破した安堵感もつかの間。
その先にパックリと口を開いていた路面大崩落。
今度ばかりはすごい絶望的シーンです。
今から麓へ戻るのも、くだんの崩落を再度越えるわけで。
この先へ進むのも道が繋がっているか解らないわけで。

三者協議の結果。
誰か偵察を出そう、との結論に達しました。
ここは一発、安定の突破力のTOMさんにお願い。
崖すれすれの幅10センチをマシンで慎重にトレースして無事、突破。

TOMさんの姿は林道の向こうに消え、残った俺たちは崖の上で腰かけてペットボトルのお茶を飲みながらのんきに談笑。

10分ぐらい経ったでしょうか。
谷のほうからエンジン音が聞こえてきました。
「うおーい、向こう抜けられるゾ!」
大声でTOMさんからの伝令あり。
これはラッキーな展開だ。

崖の上をげんまさん、そして俺も突破し、その先を目指します。
ようし!これでようやくお楽しみランチタイムに突入できるぞ。

にぎやかな市街地へと降りてきた泥だらけの山賊たち。
ブーツにこびりついた泥を掻き落として、食堂へ突入。

今朝の一発目で遡上する鮭を見てきた俺は、迷わず鮭の親子丼(鮭肉とはらこのトッピング)をオーダー。
鮭、うまーっ。はらぺこお腹に鮭の産卵光景が再現されます。

食後のデザートは、町外れにある小さなジェラートショップで。
鎧を着込んだままの落ち武者姿で突入。
ものすごい場違いな違和感。

俺は塩麹ジェラートを注文。
麹のやさしいまろやかな味わいが口に溶けて広がります。
疲れた後には甘いものが嬉しいんだよね。

さて。
午後の部となります。
ここも初めて来るルートですが、奧はどんな様子でしょうか。ワクワク。

画像からは伝わりませんが、これが結構な急勾配。
しかも赤土ヌルヌルでタイヤがすっかり目詰まりを起こしちゃってます。
その急斜面を登り切れず、途中で引っかかってしまいました。思った以上の難所。
ところが。
先頭を進んでいたTOMさんは見事登頂。この頃のTOMさん、突破力ハンパないです。
最初の大転倒で何か吹っ切れた感じもしますが。

その後もどこへ出るやらわからない獣道へと次々突入。

そんな山中には、やはり熊さんの足跡がくっきりと残っていました。
できれば、会いたくないなあ。

午後2時。トランポを停めてあったベース基地へと戻ってきました。
ここで各自マシンを積み込み、現地解散となりました。
ちょっと肩慣らし程度のトレッキングのつもりが、いつのまにやら汗だくのゲロトレに変わるという、俺らにありがちなツーリングでした。
おしまい。
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コメント(全12件)

さすらいのライダーさん
こんばんは!

これはまるでハードエンデューロ大会ですね!!
ロックセクションなんて丸でエルズベルグです(°▽°)
私も完成したばかりの「セロトリッカー」で参加してみたい〜(((o(*゚▽゚*)o)))

教習所でのメニュー「一般橋」。教習中は「こんな場所有る訳無いし、何やらせるんじゃぁ!」と思っていましたが、ゲロ&アタック系の林道では日常茶飯事。妙に納得したのを思い出しましたw

ホイールにツタが絡まってベーゴマ状態!私も経験ありますよ〜(*≧∀≦*)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
こんばんわ♪

最近はお忙しそうで、日記が少なかったのでどうしたのかと思っておりましたが、お元気そうで何よりです。

コロナから逃れて、野山を駆け回る...憧れのバイクライフです(^^)
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きたきつねさん
さすライさん:コンばんわ。最初は「さわやか林道トレッキング」と言ってたはずなんですが。どうしたことでしょう、走っているうちに頭のネジが揺るんで飛んだか、こんなコトに。エンデューロでもここまで完走困難なルート設定はしないと思います。難所で大渋滞が発生し完走者ゼロ、大会成立しなくなります(笑)
もちろん、さすライさんの造ったセロトリッカーの走破力なら、このルートでも大丈夫です。
一本橋:教習所でも幅は30センチ、しかもコンクリート台なのででかい教習車でも楽々行けました。今回の激ヤバ一本橋は幅もさることながら横から突き出ている枝がバイクを谷側へと押してくるうえ、下の路面もいつ崩落するかわからない状態だったのでサルベージ用のロープを持っていなければチャレンジできない状態でした。まともなライダーさんは決して行っちゃいけません。
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きたきつねさん
チバアヒルさん:このところ新潟でも新コロ発生が目立つようになり、週末は若干自粛傾向で庭仕事と、バイク整備に励んでいました。日記にご紹介するほどの内容が無いようなので昨秋の未報告ネタなど書き込んでいます。
俺自身は元気そのものですが、会社周辺ではイヤな咳をしている人が目立っている状態なので、いつもらっちゃっても不思議ではないですよ。
そんなときでも、山はいいです。空気はうまいし、鳥のさえずりが心を癒やしてくれます。
鳥のさえずり、といえば。。。今日、庭の草むしりをしていたところ、近くの茂みから「ドゥ イト ユア セルフ(しかも巻き舌発音で)」と聞こえる野鳥の声が聞こえました。いったい、どんな種類の鳥なんだろう?ホームセンターが大好きだったりするのかな。
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Refさん
こんばんわ。
お二人はメキメキ上達されてますね。力技のいる道は老体にはもう無理です(接種券が届きました)。
TOMさんが道に見えない道を見つけられるのは獣に近づいた証かな。
路面崩落個所の側構がイヤラシソウ!! 足の着くバイクは、フロントアップで方向転換できるから羨ましいです。(私なら多分失敗して落としますよ)
山の雪ももう少しで消えるのでシーズンインですね。今年も全開で走り回って下さいね!!
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きたきつねさん
Refさん:昨今のメンバーはかなりの勢いで実力を上げており、ご覧のようなルートを躊躇なく突っ込んで行くほどになりました。ゲロトレは理屈ではなく実戦経験がモノをいう世界なのだと思います。
新コロ:ワクチンのチャンス到来ですか。おめでとうです。俺らはいつ順番が回ってくることやら。GW目前ですがまだまだ油断はできない状況です。どうやって過そうかな。
路面崩落:そうです、崖っぷちで側溝をまたぐことが一苦労。二人は一度溝にタイヤを落として、フロントホイールを持ち上げて脱出。俺のハードアタッカーは軽い車体なので一度山側へ車体を振って、その状態からフロントアップで直角方向に跨ぎました。
先ほど、ネットニュースを見ていたら昨日土曜日、群馬の上野村の林道で昨年の台風崩落の箇所にライダーが滑落して手首を折る重傷、と書いてありました。
それを見てとても他人事とは思えない俺です。こういう道はあくまでも自己責任、ヤバいと感じたら引き返す判断も必要です。
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Maxさん
こんばんは
特攻野郎Aチーム、飛行機だけは勘弁なー^ー^ー
まさにそんなTOMさんの男気溢れるアタックが印象的でした。シャケの遡上は感動しますよね。利根川でも途中の利根大堰(埼玉県行田市)によく見に行きましたが、故郷の清流に向かう不思議な力を持っているのに感動をしています。
では、また
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きたきつねさん
Maxさん:コンばんわ。特攻野郎なんて懐かしいです。TOMさんはモヒカン頭の黒人ではないですが男気あふれるライダーです。仮面ライダーだったら1号でしょうか。
で、俺は仮面ライダーアマゾン(通販をよく使うので)。げんまさんはショッカー。
鮭の遡上は県北の村上あたりでよく見かけるのですが、こんな海から遠い山奥で出会うとギョッとします。魚だけに。自然って、たくましいものですね。
  • (0)
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まーくんさん
お疲れ様ですm(__)m

凄いところを走るんですね(´;ω;`)
とてもじゃないけどマネできませんm(__)m

そういえば、ぼくの仲間の息子さんがシコクベルグに参加したと言っていたことを思い出しました!
  • (0)
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きたきつねさん
まーくんさん:凄い場所を走ってばかりいるうちに、頭の奥底あたりが麻痺してしまったようです。あの状況を見て「行ける」と思うようになるには、骨の一本や二本くらいやった経験がないと無理かもしれません。ある意味、修行のおかげです。
シコクベルグ:詳しくは知らないんですが、近年のエンデューロのなかでもかなりハードなルート設定だとか。ロックセクションが多いルートは俺も大好きですが、もうレースで戦えるほどのスタミナが残ってません。しょぼぼーーん。
  • (1)
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パンダさん
きたきつねさん(。^ω^)ノ゙ コンバンワ!

お会いする時は私の事を考えてか、いつもぬるめルートを走って貰って
助かってますが、やはり普段はすごい所を走ってるんですね~。
個人的にはC6が凄いな~と思いました。(。^ω^。)b

お、ベーゴマですか。
私も子供の頃は遊んだのですが、どっちかと言うと普通のコマの方が
好きでしたね~。今風に言うとトリック?色々遊べて、楽しかったのを
思い出しました。(*′ω`)ウ~ン
  • (0)
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きたきつねさん
パンダさん:GWとなりましたがそちらはコロナ対策で動きにくいかと思います。
こちら新潟もコロナ対策が叫ばれていますが、それ以前にこの1週間の天気が雨ばかりでげんなりです。何の罰だよって感じ!プンスカ。
ぬるめルート:あっはっは。パンダさんを案内するときにこんな場所へ連れ込んだりしたらそりゃ殺人未遂ですよ。爽やか林道ツーリングでいいじゃないですか。
C6:こういう極狭での転回は車重のある250クラスでは無理です。画像は藪で分かり難いですが、左が上り傾斜、右は崖となっており、落っことすと厄介な場所です。
俺は一度左の斜面へ乗り上げて、そのまま後ろへスイッチバック切る方法でターンしました。
ベーゴマ:そうそう、平成になって「ベイブレード」なる劇的進化を遂げ、うちのセガレも小さい頃にハマっていました。あと、「地球ゴマ」って知ってますか。外周に輪っかが付いた金属ゴマですが、勢いよく回すと発生するジャイロ効果によりピッタリ同じ場所で静止するヤツです。げんま号のホイールはそんな感じで回転していました(笑)
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