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きたきつねさん

ステータス

日記投稿件数
422件
インプレ投稿件数
20件
Myバイク登録台数
13台
ウェビ友
44人

日本ふかしばなし きのこの山はまっかっか。

ツーリング期間
2019年10月31日 ~ 2019年10月31日
車種名
HONDA NC700X
Myバイク
KITAKITUNE700

ほっほっほ・・。みなの衆、ごぶさたじゃったなあ。ほれ、わしじゃ、きつね爺じゃよ。
ひさびさじゃが、もう季節はすっかり秋めいておるのう。
こないだな、ふと、一年も前の話をまだお話ししておらんかったことを思いだしてな。
それは山形のやまおくできのこを見つけてきたお話しなんじゃ。
しばらく茶でもすすりながら、お話ししてみようかの。

それはある秋晴れの日のことじゃったあ。
わしゃ、白馬に乗っかってな、山の景色を見に出かけてみたんじゃよ。

こくどう113号の峠道を抜けてな、越後から山形の飯豊町へとやってきたのじゃ。

見てみなされ、すっかりと木々が色づいて、景色を彩っておるよ。
飯豊の景色は、ほんにいいでえ。
ほっほっほ。おやじぎゃぐを通り過ごした、じじいぎゃぐじゃよ。

そしてな、わしを道ばたからお出迎えしてくれたのは、サルたちじゃったよ。

クリなんかを鱈腹食い溜めしておる季節じゃからなあ。あいつらもこれからのながーい冬に向けていろいろと大変なんじゃろう。

ほうれ。道から見える玉川の流れはひすいのように澄みきって、吸い込まれそうな色合いじゃ。
持ってきた茶を啜りながら、見とれてしまうのう。

もっと谷の道を登っていったところにな、べっぴんさんが種子島を構えているのが見えたぞ。
なにをしておるのかな。

小屋の前に、もう一人べっぴんさんがおなじように種子島を持っておる。
これは、門番かの。

ほっほっほ。なんじゃ、ここは「マタギの館」じゃったか。
そうじゃ、旨いソバや茶を振る舞う茶屋じゃったな。前に食べに寄ったが、けっこう旨いソバを出してくれたのじゃ。

白馬の後ろに、色づいた山並みが広がっておる。
走っていても秋晴れの爽やかな風がここち良いんじゃ。

峠の奥には、飯豊の山並みがどおおーーん、と見えてくる。
この迫力も、すばらしいなあ。この道は、大好きじゃあ。

飯豊山の登山道入り口に、到着じゃ。
晴れ渡っておるからな、山歩きの好きな客人達が、あちこちから来てるようじゃな。

ここで白馬を降りて、山道へと登っていくんじゃよ。
いかにも熊たちが出てきそうな道じゃからな、鈴を忘れずに持っていくのじゃ。さすれば、熊のほうから離れていくからなあ。

ふかーい森の中を、落ち葉をカサカサ鳴らしながらあるいていくのじゃ。
鳥のさえずりと、風の音しかきこえてこぬ。
「静けさや 森に広がる さえずりか」
秋の細道。

ここから、獣道を分け入ってな、玉川の源流まで降りてみたぞ。
えらく嶮しい坂道じゃ、息が切れるなあ。

ここまで深山へ入り込むとな、なかなか珍しいものがお目にかかれるんじゃ。

上を見上げたらな、ぶなの幹にくっついていたのは「ほていしだ」というしだじゃった。
風にそよぐその姿は、いかにも涼しげな雰囲気じゃよ。

この白いきのこなぞ、なまえは分からんが、森の妖精さんというにぴったり。
水晶のごとく澄みきった白さは、大自然が作り出した芸術じゃな。

玉川の河原へ降りてきたぞ。
真っ暗な森の中から、急に周りがあかるく開けたからな、まぶしいくらいじゃ。

見渡すかぎり、でっかい岩が、ごーろごろ。
こんなものが、川の流れで転がってくるんかい。すごい力じゃな。

川のせせらぎを覗き込むとな、岩魚が卵を産みに集まっているところも、見ることができた。
自然の営みとは、飽くなき時間をあたりまえに繰り返す。このお話はちょうど一年前のことじゃから、ことしも岩魚が来ておる頃じゃろうか。
さて、ここからはまた、山のほうへ戻ろうか。

うすぐらい森の中で、ひときわ白さを目立たせておるのは「こしあぶら」ではないか。
この木は春に芽生える新芽が、天ぷらにして食べると旨いのじゃ。
紅葉というと、だれもが真っ赤にそまるもみじを思い出すと思うのじゃが、黄色く染まるもの、白く染まるもの、いろいろな色彩があってとっても美しい錦となるのじゃ。

さてと、ぶなの森の中へ来たが、そろそろきのこでも探してみるとするか。
なーにが、でてくるかな。

ほっほっほ。
はじめに見つけたのは、真っ白いさんごのようなこれじゃ。
およそきのこらしくない姿じゃが、「はなほうきたけ」の仲間じゃ。
めんこい、めんこいなあ。

つづいて見つけたのは、黒いたらこみたいなきのこじゃ。いかにも毒々しいみためじゃあ。
わしにも種類はよく分からんが、口にしたら昇天する類いじゃろう。くわばら、くわばら。

苔むした木に着いていたこれは、先のきのこと比べてずいぶんとおとなしげな見かけをしておるが、「つきよたけ」、筋金入りの毒きのこじゃ。
ぜったいに、間違えてはならんぞ。

飴色のぼたんのようなこれは、「ごむたけ」じゃな。
見た目も、味もところてんとそっくりの、きのこらしくないきのこじゃ。

あかるい茶色の小坊主みたいな愛嬌のあるきのこ。
これは、「くりたけ」という、美味しいきのこじゃよ。
茎は少々ぼそぼそした感じがあるが、傘はよいだしが出るから鍋物で食べたいのう。

ほほっ。これは今回の本命じゃ。
皆もご存じのなめこじゃな。
それも、朽ちた大木のところに、びっしりと。

ぬるぬるの傘が、とってもいい感じじゃ。
この木一本だけで、取りきれんほどびっしりと生えておる。
わしはみそ汁で食べるほどの量があれば、それで十分。
まっこと、ええもんに出会えた。

ずうっと薄暗い獣道を歩いてきたがな、やっと広いところへ出てきたぞ。
どうやら取水堰のようなところらしいが。
せっかくじゃから、ここらでお弁当にしようかの。

目の前の山に、ちょうど見頃の紅葉が、屏風のように広がっておる。
こんな贅沢な景色を眺めながら食べるおにぎりは、旨いのう。

「木漏れ日の きぬのせせらぎ 飯うまし」
一句ひねって、帰り道に戻りましょうぞ。

紅葉の渓谷を楽しみながら待ちくたびれていた白馬のところへともどってきた。
ああ、くたびれたなあ。足腰にきよる。歳じゃなあ。

峠道を越えて、やって来たのは樽口峠。
ここからの飯豊連峰の眺めが、最高なんじゃ。
倍駆を停めて、腰をのばして深呼吸。
秋の深まりを感じさせる、きりきりとした風がいいのう。
だんだん陽も傾いてきたなあ。よっしゃ。越後の国へ、もどろうかの。

ゆるい峠道をいくつも走ってな、越後の関川にある大石だむまでやってきたぞ。
この時は、水が僅かばかりしか残っておらん。少し、淋しい感じがするなあ。

だむのところで日向ぼっこしておった亀虫さん、じゃ。
ほっほっほ。せなかに白いはあとまーくがくっきりと。おもしろいヤツじゃのう。

わしの家までの帰りみち。
道ばたの林から、お見送りをしてくれていたのは、やっぱりサルたちじゃったよ。
じゃあな。またなあ。
おしまい。
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コメント(全14件)

杉さん
こんにちは
秋といえばキノコでしょうね、クリタケは食べたことなかったですが鍋でいただいてみたくなりました。
春の山菜、秋のキノコ、自然の恵みがいっぱいですね♪
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本田エプ朗さん
お疲れ様です!キノコの季節ですね!秋葉区のどこぞの山でもナメコとれるようで、上司がたまに仕事の途中でいなくなり、とってくるという(笑)自然のナメコは、味や香りが濃くて好きです。秋はキノコ春は山菜。暇になると上司に山いってきてよとリクエストします(笑)そんなゆるーい職場です(笑)
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きたきつねさん
杉どん、いつも、ありがとうなあ。
この季節になるとな、きのこがわしを呼んでいる気がしてそわそわしてくるんじゃよ。
とーころが、じゃ。今年の秋は山には熊だらけでなあ。先だってもきたきつねがな、やまへ出かけた際に熊2ひきとばったりだったらしいんじゃよ。できれば、会いたくないのじゃが。
くりたけはなめことおんなじ晩秋のきのこでな、雪が降る前まで採れる、うれしいきのこじゃ。林道脇のひなたに並んで出ていることもおおいでな、見つけることがおおいのう。鍋焼きうどんにいれても、旨いんじゃよ。
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きたきつねさん
えぷ郎どん、この頃はどうしていたかな。だんだん越後も寒うなってきたでの、囲炉裏を囲んで、鍋をつつくのが楽しみなのじゃ。
なめこか。「〇めこ」と書いたら、いろんな妄想が膨らむじゃろう。それだけ思い入れのあるきのこじゃ。それにしても、秋葉区といったらほとんど平地。あんましなめこが採れる気がせんが。ひょっとしたら地ナメコと呼ばれておる「ちゃなめつむたけ」のほうかもな。あれはなめこの兄弟じゃから、見た目も、味もそっくり。 1603626372050M.jpg
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Refさん
きつね爺、お達者で何よりです。
見たことのないカメムシだったので、調べてしまいました。
沢山の種類がおり、私の知らない奴ばっかりでした。
知識を少し増えす良い機会でした。有難うございます。
きのこ採りの高齢の方の事故が度々ニュースで取り上げられます。
きつね爺も気を付けてくださいね!
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MugenRSさん
久々のふかし話面白かった。
きのこ三昧、知らないキノコの方が多かったので、勉強になりました。あざーす。
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パンダさん
きたきつねさん(。^ω^)ノ゙ コンバンワ!

あ、これは昨年の話なんですね。
じゃあ今年は、たくさんキノコを採ってきて、きたきつねさんの
特製キノコ料理を見たいものです。(。^ω^。)

それにしても、毎回写真を見ながらこれは食える!とか、
これは食えない!って感じでやっているんですが、今回も
赤点でしたね~。C18なんて、絶対食えると思ったのに~。o( ̄ω ̄o;)クウ~
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きたきつねさん
お晩ですよ、れふぇりいどん。ほっほっほ。しばらくわしも出てこなかったからな、ころなでやられたと、みなも思ってたかもしれん。じゃがな、わしゃ180歳までは生きる予定じゃから、まだしばらくはこうして遊んでおるわい。
れふぇりいどんこそ、倍駆できわどい道を走っておるようじゃが、ほっほ、いずれわしのようなわんぱく爺さんになってしまうかの。
そしてな、きのこ狩りじゃが、たいてい下を向いて探し回るからなあ。どこを歩いてきたのか、わからんようになってしまうのじゃ。そいでもって、ふり返ったら熊さんとばったり、なんてことにな。じゃから、周りをよく見て動く。これが大事なんじゃ。
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きたきつねさん
そうじゃ、むげんどん。ふかし話と銘打っておきながら、よくみたら得意のほら話を混ぜ込んでおらんかったわい。これじゃ、正直爺さんじゃ。
山のサルども百匹をしたがえて、白馬にまたがり山のヌシの大蛇を退治するくらいの話に膨らませておけばよかったなあ。
きのこは森の恵みじゃ。ふだんはカビみたいに糸くずのような姿で落ち葉の中にひっそり暮らしておるが、秋になると、今だとばかりににょっきり登場するんじゃ。
きのこが生えてくる姿は、躍動感が溢れておる。森に感謝して、味わってみるんじゃよ。
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きたきつねさん
わしゃ、きつね爺じゃよ、ぱんだどん。まちごうてはならん。まあ、どっちでも、いいかなあ。ほっほっほ。
このお話しはな、ちょうど1年前のことでな、すっかりむかし話になってしまった。このところも倍駆で出かけておるわりに、ここにお話ししてないのが溜まりまくっておる。ちょっと、怠けすぎておるなあ。
今年もきのこを取りに行こうと思ってたんじゃが、かんじんの山には熊さんがたくさんおってな。森のなかを安心して歩けるかんじではないんじゃ。どうするかのう。
きのこはな、見た目で食べられるかどうかを決めるのは、やっぱり難しいのじゃ。
ことしも、つきよたけを食べて新聞にのったばかもんが沢山出ておる。経験をつんでおくしか、ないかもしれんなあ。
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さすらいのライダーさん
おはようございます!
お久しぶりでした!きつね爺〜。
そちらは、秋真っ盛りのようですねー!
キノコの知識も有ると、秋の林道ツーリングの醍醐味も一味違ったものになりますねw

マタギの里は、お蕎麦屋さんでしたか!?私ものこんなべっぴんさんにハートを撃ち抜かれたいです〜(*≧∀≦*)
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
きつね姉...もとい、きつね爺さんのキノコ日記♪

こちらではほとんど食用野生キノコの生えないので、千葉ケンミンは、どれもまつたく区別がつきません(==+

もしそちらでマツタケが食べきれないほど採れたら、消費するのをお助けします(^o^)笑
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きたきつねさん
お晩ですよ、さすらいどん。そうじゃな、ご無沙汰しておりましたなあ。ひさびさのお話しが、じつに一年前というところもわしらしいかの。
きつね爺というとな、世間ではすまほで「ふぁいぶじい」なるワケの分からん爺さんが話題になっておる。そこでな、きつね爺、鹿爺、熊爺、猿爺、狸爺、五人揃ってふぁいぶ爺!と登場しようとおもっとった。ほっほっほ。時代の流れに乗っかってみようと思ったが、無理ありすぎたかの。
マタギの里はな、その昔、この辺りで熊打ちをしていたまたぎ衆の文化を伝えるためべっぴんさんをはべらせておる。屋敷のなかには、ごらんの通り熊の開きがぶら下がっていて壮絶じゃぞ。 1603801895516M.jpg
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きたきつねさん
ちばあひるどん、きつ姉ェのほうがご所望じゃったかの。「おーい、三番テーブルさま、きつ姉ェご指名でーす」と、声をかけておこうかの。あいつもしばらく出てきておらんかったからな。いまごろカビのはえた文字どおり腐女子になっておるかもな。
ところで。千葉はきのこ文化はあまりなかったかいの。それなりに森もあるところだから、ちょっとは採れる気がするんじゃがなあ。
まつたけはな、わしのは昔、引きずるほど大きかったんじゃが、今は干ししいたけになってしまった。とうに賞味期限切れじゃ。んん?そんな話では、なかったかの?
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