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きたきつねさん

ステータス

日記投稿件数
422件
インプレ投稿件数
20件
Myバイク登録台数
13台
ウェビ友
44人

にほんふかしばなし  お盆が来ましたなあ・・

車種名
HONDA CRF125F
Myバイク
ハードアタッカー

ほっほっほ・・。このところ、お暑い日が続いていますなあ。
コン回は、わし「きつね爺」が、のんびりまったりと倍駆いじりのお話でも、語るとしますかいのう。

今年も、お盆の時期が来たのじゃ。
お盆にはな、それぞれの家のご先祖がな、倍駆に乗って帰ってくると、古くより言い伝えられておる。
そのためかの、仏教を信じる国々では今でも倍駆は仏に仕える神聖な乗り物じゃと考えられておるのじゃ。
わしもな、家の大掃除で忙しそうにしているばあさんを横目に、
「たいや交換でもしておかんと、ばちが当たるのう」
とのたもうてな、朝早くから納屋で作業に取りかかったのじゃ。

だいたいのう、倍駆の乗り方がどうしようもなく荒っぽい連中なんじゃ。
この間もな、きつね隊長が他の連中といっしょに山奥の、えらい場所をこざいてきたといっとる。

そんなじゃからな。替えたばっかりのたいやも、すぐにカドが落ちてしまうのじゃ。
あとな、このたいやはとてもじゃないがその辺をちょっと走ってくるようなシロモノではない。乗り心地は悪いし、すぴーども出せんしのう。
ここは、やはりちゃんとしたものに換えておかんと。

わしが用意したのはな。
暖炉っぷの「でー六〇五」というたいやじゃ。
とれーる倍駆の標準たいやとして、みなも馴染みがあるのでは、ないかのう。
このたいやはな、普通の道路を走るにもいいし、砂利道だってそこそこ行けてしまうからの、わしのお気に入りのたいやなんじゃよ。

たいやのよこっちょを見てみたらな。わしはめりけんの言葉はよくわからんのじゃが、「いんどねしあ」と書いてあるようじゃ。
ちょっと亜細亜の臭いがするが、性能には問題ないじゃろう。

鉄の棒を使って、たいやをはずしていくのじゃ。
ぐいぐいとやるのじゃが、力任せではいかん。
棒の反対側あたりを手で押してな、自然に外れていくような感じにしていくことが、大切なんじゃ。

はずした車輪へな、新しいたいやをはめ込んで、空気をしゅう、しゅう、といれてやるんじゃ。
わしも歳でな、腰がやられておるからのう。暑いときにこんな作業をしてると、くたびれるのじゃ。

おんなじ要領でな、前の車輪も取っ換えておいたぞ。
これで、安心してその辺を走ることが、できるのう。

どおれ。新しいたいやを馴染ませるために、ひとっ走り山まで行ってみるとしようかの。

というわけで、わしは7月にきつね隊長が騒いできたという、新潟県のひがしにある阿賀町まで、やってきたぞ。

阿賀町もなあ。高齢化が進みすぎておってな。わしのようなじいさん、ばあさんばかり目につくのじゃ。
昔の町並みが、少しずつ朽ちて失われていく様子を目の当たりにするのじゃよ。
ちょっと寂しい気がするのじゃがな。

それとな。
さるどもが、道いっぱいに出てきて、わしの行く手をうろうろするのじゃ。
畑を荒らす、悪い奴らめ。しっ!しっ!どっかへ行かぬか。

そして、やってきたところは「たきがしら湿原」という場所じゃ。
みな覚えておろうか。ここは昨年の秋に、nnmどんたちとつーりんぐで訪れたことがあったのじゃが。
夏に来たのは、初めてじゃのう。
今にも雨が降ってきそうな曇り空じゃ。しかし、それで暑さが和らいでおるからな、歩いていて辛くはないのう。

いちばん目立っておったのが、やまゆりじゃ。
甘いにおいが立ちこめてな。花は遠くからはっきりと見て取れる、山で一番の目立ちたがり屋なのじゃ。

同じゆりでも、橙色をした「こおにゆり」もな、この時期湿原のいたるところで咲き誇っておった。
提灯みたいに、くるんと巻きあがった形の花が、上へ向かってたーくさん咲きよる。
あざやかじゃのう。

こんな変わりだねのゆりもあった。
「おおうばゆり」という花でなあ。
緑がかった白っぽい花がな。こんなにたくさん咲かせてくるから、大迫力じゃよ。

黄色い細かな花を、たくさん咲かせているのは「おみなえし」という花じゃ。
万葉の時代から、秋の七草の一つとして名前が入っておる。
わしが不思議なのはな。
春の七草はみな食べられるものばかり。
秋の七草はすすきだのききょうだの、ほとんど食べられそうにないものばかりじゃ。
昔の人は、なんでこんなものを思いついたんじゃろうなあ。

すいれんの葉っぱに似たところへ、鮮やかな黄色の花を咲かせる水草「こうほね」じゃ。
へんてこな名前だがな、泥のなかに伸びる根っこが、川のなかの骨のようだ、ということでその名が付いたらしいのじゃ。
いろんな野草たちが、色とりどりに咲いていたこの湿原は、もともと昔田んぼをしていた場所だというのじゃよ。
それが、何十年もたって自然へ還って草原化したらしい。人が手を入れなくなれば、すぐに自然へ還っていくのが世の常。人が暮らす刹那において、諸行は無常、なのじゃ。

わしが遊歩道を歩いておったら、カモが首をもたげて大声で鳴いておる。
わしはその様子を遠巻きに見ておったのじゃが、そのカモから2めーとるくらい離れた草陰を、四羽くらいのめんこい雛たちがそそくさと駆けていくのに気づいたのじゃ。
ほっほっほ。
これは親ガモが雛たちを安全に逃がすために、自分が大声を出して、わしの気を引いておったのじゃな。
安心しなされ。わしは雛にちょっかい出したりはせんよ。親の愛情とは、かくも深いものなんじゃなあ。
一羽の鳥からも、教わることが、たーくさんあるのじゃ。

のんびりと湿原をさんぽして、わしは帰り道についたよ。
帰りの峠道ではな、新しく履いたたいやの性能を、よく確かめることができたよ。
まっすぐでの安定性も高いがの、曲がりくねった道でもぐいぐいと曲がっていけるのじゃ。
「でー六〇五」、総合力で優秀なたいやじゃな。

ではな。みなの衆。またそのうちにな。

とっぴんぱらりの、さんしょの実。
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コメント(全16件)

NINJA BAKAさん
合掌造りの家、古いものを維持していくことがどれ程難しいことなのかがよくわかります。費用と熱意と想いがないと自然に朽ちるか取り壊されるかになるでしょう。
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杉さん
こんばんは
インドネシア産暖炉っぷなんですね。きたきつみさんも唸るグリップ性能とは優秀ですね。
これは是非あの世のご先祖さんへ届けに行かねばなりませんね。
問題は三途の川、船の渡し賃はかなりお高いようです。1億くらい用意しましょう。
三途の川を渡ると冥途です。そこで閻魔様の裁かれます。冥途のみやげはコシヒカリでいいでしょう。
これでようやくあの世へ行かれますよ。ご先祖様は暖炉っぷでやってくるでしょうね。喜ぶ顔が見たいものです。
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キム(first penguin) ヨガの眠り中さん
きつね爺さん、どうも!
すっかり、杉さんにあの世に行かされちゃいましたね。(爆)
予定しているツーリングでは近くを通るので、花の名前が参考になるかも?です。
それにしても、いつも猿と戯れてますね。(笑)
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きたきつねさん
これはこれは、忍者どん。
わしも山奥ばっかりでかけに行っておるからの。こういった集落の衰勢をよく見かけるのじゃ。寂しいことじゃが、これも致し方のないことかもしれぬ。若い人たちの価値観と相容れぬところじゃからのう。
わしとしてはな。豊かな自然に囲まれて暮らせることは、一番幸せなことと思うのじゃが。
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きたきつねさん
おばんですな。杉どん。
「いんどねしあ」などと、わしは縁の無いところと思っておったよ。いや、正直に申しますとな。若い頃飲みに行った「きゃば」でな、いんどねしあのお嬢さんとカタコトの日本語でお話ししたことがあったんじゃ。彼女は宗教上の理由とかで、豚肉が食べられないと言っていたことを思いだしたよ。はて、なんのお話をしておりましたかの。そうそう、たいやじゃった。
あのたいやでなら、三途の川を楽々走破して、ご先祖様も満足していただけるものと思う。
船の渡し賃一億とはあの世もボリますな。これでは、当分わしも逝けそうにないですのう。泳いで三途の川を渡るなんて、死んでしまいますからな。
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Refさん
きたきつねさん、こんばんわ。
大掃除を手伝わなくて宜しいのですか?(笑)
爺さんレベルはまだ低いですね。 本物は熱くなくても疲れますし、掛け声と休息が多くなりますよ!!
ところで、夏休みに入りましたが、モモちゃんが出てきませんね!!
親離れの年頃ですかね?
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きたきつねさん
そろそろつーりんぐの話が固まりつつあるようじゃの、キムどん。
杉さんにあの世に行かされちゃいましたね:わしはいつだって地獄のような道を走ってきたからな。あの世の予行練習と言ったところか。誰だって、いつか死ぬのじゃ。ならばそれまでめいっぱい生きてみようではないか。
花の名前なら、ぜひわしに聞いてくだされよ。その辺のものだったらな、たいていわかると思うのじゃ。
猿:「犬猿の仲」と言いますがな、この場合「狐猿の仲」なんでしょうなあ。どうも好き勝手ばかりやっておるあやつらの所業、許しがたいものがあるんじゃ。どうしてくれよう。
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
我が家のスーパータクト君のタイヤ交換したら同じく印度根支亜製でした。(^o^)

ま、品質には問題ないようだけど、スクターターだけでなくタイヤよオマエモか...と感じました。
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きたきつねさん
おはようございますじゃ、れふぇりーどん。朝が涼しく感じられるようになったみたいじゃのう。盆が過ぎると、いくらか過ごしやすくなるかのう。
大掃除はばあさんがやっておったがな。わしはそれ以外の外回りとか力仕事を任されておるからおあいこなのじゃ。
そのあいさあいさでたいやの取っ換え作業をやっておったのじゃが、この暑さのなかじゃ、顔からしたたり落ちた汗がたいやにびちゃびちゃと降りかかるのじゃよ。この歳になって、そんな力仕事をするもんでないのう。
爺さんレベル:ほっっほっほ。これは痛いところを突かれましたな。れふぇりーどんご自身の体験談じゃろうか、りあるなご指摘じゃ。わしもまだ、じじいがこなれておりませんな。
ひ孫のももなあ。夏休みじゃからうちでお友達とよく遊んでおる。ほんとはな。昨日あたり一緒にキャンプへ連れて行こうと思っておったのじゃが、あいにく天気が思わしくなくってのう。そのかわりな。今日はリスがたくさん飼われていてふれあえる、遠くの町の公園まで連れて行ってやると、するかのう。
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きたきつねさん
今日も暑くなりそうですな、ちばあひるどん。
いんどねしあたいやでもな、造った会社は「暖炉っぷ」じゃから性能は折り紙付きじゃ。以前にも同じものを履いておったが、しばらく使ってみて、感心したものじゃ。
タイヤよオマエモかと言えば、わしのはーどあたっかーも中国から遣唐使が乗って持ち込んだ倍駆なのじゃ。最初についていたたいやも、中華製の物が付いておった。亜細亜のたいやでも、わしは気にせんよ。
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V-Striderさん
こんばんは!
きつ姉ェの次はきつね爺ですか!ウケる~。( ´艸`)
当て字、文章といい、やりますね。

タイヤはダンロップのヤツで、僕も次に狙ってるヤツです。
まぁ走りはきたきつねさんの足元にも及びませんが、、、。σ(^◇^;)

タイヤ交換後の花咲く山への走りは気持ち良かったことでしょうね。
カモとの遭遇も気付けたからこそのお話しですね。
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モンスタータートルさん
こんばんは。
タイヤの交換は正解だとおもいます。
ホイルが2セットあれば装着しておきたいタイヤではありますね!

きねね爺様のご先祖様は何のバイクで来るのか楽しみですね~w
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きたきつねさん
ストライダーどん、おはようさんですなあ。
わしはな、きつねじゃからどんなキャラでも「ぽん!」と化けられるのじゃ。
キャラの使い分け自由自在でな、その場の気分で好きなもんに変身しておる。
たいやじゃがな、これはわしもいろんな倍駆で使ってきた奴でな、たんまり荷物を載せたつーりんぐでも高速道路の走行でも、そしてとれっきんぐ、あらゆる場面でそつなくこなせる万能選手じゃった。そのうえお値段が安めじゃからな。わしは助かっておるのじゃ。おすすめじゃよ。
たいやの交換後はな、始めの10きろくらいまでか、「にーーーーー」という感じのかすかなろーどのいずが聞こえておるがの、じきに静かになる。一皮剥けたということかな。
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きたきつねさん
またまた倍駆いじりに励んでおるようですな、モンスターどん。
おまえさんの言うとおり車輪が2個ずつあれば、こんなに大変な思いをせずに使う場面で自由に使い分けがきくんじゃが。車輪も安くないでなあ。
「ご先祖様は何のバイクで来るのか」ほーっほほ。わしの家はな、代々おふ車と決まっておるのじゃ。昨夜帰ってこられたご先祖からな、あの世の話を聞かせてもらったんじゃよ。
なんでも、あの世にはな、かわいらしい格好をしたお嬢さん達が客をもてなしてくれる「冥途喫茶」というお店があるそうじゃ。それを聞いてな、まだ先のことじゃが旅立った後の楽しみも持てるというものじゃよ。
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国士越59さん
『こうほね』の名前の由来が、ちょっとオドロキ。 かわいい花なのに。
根を見てみたいですね。
  • (0)
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きたきつねさん
おばんですよ、国士越どん。
コウホネですなあ。わしの家の近所でも池に生えておったりする水草でな、川でながされてきた根っこを見たことがあったんじゃ。たしかに白くて棒状の根っこは、骨みたいに見えなくもないですなあ。
レンコンとかもな、池で自然に生えてるようなやつはやっぱり細くて、骨みたいじゃぞ。
本物の人骨が川の底かれ出てきたらな、それは大事件なのじゃ。
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