J.P.PさんのKAWASAKI ZX-6R 近況日記 「念願のブレーキ強化 (1)」

ここからは、予定外の購入です(笑)

毎日の日課でウェビックを徘徊していた所…何故か?何故か?ブレンボキャリパーが安くなっているのを見つけてしまい、数日悩みました。勢いも有り、ほぼ衝動買いです。因みに決意した翌日には、元の値段に戻っていたので、本当、ラッキーでした。

又、キャリパーを取付ける為に必要な部品も購入するのですが、ZX-6Rの情報量が少なくて…少なくて…

届いたキャリパーを元に自分なりに計測してから必要な部品を購入したのが

(1)プロトブレンボ オフセットカラー

(2)プロトブレンボ ステンレスキャリパーマウントボルト

(3)GOODRIDGE製バンジョーボルトbrembo対応(シングル1個 ダブル1個)

部品達も揃ったことなので、作業していきます。ZX-6RのABSユニットはタンク下にあります。先ず作業前に燃料タンクに残ったガソリンを抜いた方が、タンクを外す時には楽です。(ガソリンは危険なので保管方法と取り扱いには注意して下さい。)

燃料を抜きタンクを外したら、次はエアークリーナーボックスを外していきす。(ガソリンタンクやエアークリーナーに配管が接続されていますので目印をつけ、ゴミが入らないように養生します)
あとスロットルバルブは作業が終わるまでゴミや異物が入らないように養生しておき、エアークリーナーボックスも外したついでにフィルターを清掃します。

作業に夢中で所々の写真を撮り忘れていました。作業はマスター、ブレーキライン、キャリパー交換です。

先ずは、誤って電源入れるとABSに不具合を発生させてしまうバッテリー電源を遮断します。(燃料タンクを外す前にバッテリーは取外した方がいいです。そうしないとタンクが外しにくいです。)

純正のマスタータンク内のブレーキフルードを全て抜き取り、次にマスターから遠い右側キャリパーからもフルードを抜き取ります。これで作業できる準備が整いました。あと万が一のために、バケツに水を貯めフルードに触れたら洗う!フルードに触れたら洗う!を心がけて作業します。

今回、交換する19RCS ラジアルブレーキマスターシリンダーにはオイルタンクが付属されていません。

オイルタンク選択には、ブレンボ純正か!コーケン…もしくはプロトか!の三社になります。私は情報量が多かった「プロト オイルタンクステー S50タンク付き」を選択しました。

19RCSラジアルブレーキマスターシリンダーと同時に交換、準備したのが「ビルドアライン 車種別ボルトオンキット」と「GOODRIDGE製バンジョーボルトシングルbrembo対応」です。

ブレンボマスターシリンダー付属のバンジョーボルトはビルドアラインに使用できません。何故かと言うとバンジョーアダプターの厚みが違う為です。純正ブレーキホースを使用する場合はブレンボ付属のバンジョーボルトは使用可能かと思います。

19RCS ラジアルブレーキマスターの性能を引き出す為には、ブレーキラインも同時に交換がお勧めです。

ブレーキマスターシリンダーをハンドルバーに取付けていきます。取付け位置はハンドルバーに位置決めポンチがあります。それに合わせて固定すれば悩む事もありません。位置決めが完了しオイルタンクも固定、クランプ上側のボルトを規定トルク(11N.m)で締め付けたら、今度は下側を規定トルク(同じトルク)で締め付けたら完了です。

純正とブレンボではブレーキスイッチが異なります。ブレンボ付属のブレーキスイッチは丸型端子で配線が長いので6R純正に合わせる為、配線の長さと平形端子(187型スピーカー用)に変更、純正ブレーキスイッチカプラーに平形端子を差し込み、防水処理して完了です。私はシュリンクチューブを使いました。

※ブレーキスイッチは先に加工しておく方が楽です。

【オイルタンク取付けについて】

オイルタンクの位置を決める為、マスターシリンダークランプにオイルタンクとステーを仮に取付けします。特にSSバイクはカウル、スクリーンがありますので、ハンドルを切って干渉しない事を確認します。タンクの位置決めが終わったら、次にオイルホースの長さを確認してからカットします。この時、短目に切ってしまうと後戻りできないので、若干長目にカットして微調整しながら仕上げていきます。オイルホースが入りにくいです。私は差し込み口に少しだけシリコンスプレーを吹き付けて差し込みしました。尚、取付け部を破損させないように注意しましょう。

ビルドアライン キット付属の取付け説明書に記載されている、バンジョーボルトにモリブデングリスを塗布し施工ます。

またブレーキラインが純正ホースよりも細くなるせいで、ABSを固定するクランプが使えません。そこでH2やZX-10RR等に使われているカワサキ純正パーツ92171-0921のクランプが使えます。価格も安いので同時に購入するといいでしょう。6Rに必要なクランプはフロントもリアも3個です。

純正ホースを外すのが知恵の輪状態でしたが、そんなこんなしながらブレーキラインを綺麗に取り回し仮固定します。ハンドルを左右に動かし、ブレーキラインに引っ掛かりや負荷がかからないような作業を行い、GOODRIDGE規定トルクで締め付けます。尚、締め付け箇所が多いので完了時に白ペンでマーキングしておくと後々安心です。

全て完了したら、付属のホースクランプラバーとタイラップを使い、固定します。