杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「駿河路・田子の浦／佐久･駿河･箱根ツーリングNo.14」

JR由比駅を過ぎると 間もなく富士由比バイパス、

ほぼ直線道路で 流れる景色を眺めながら快適なクルージングを続けます。

そして富士川を渡ると富士市、そこに道の駅が見えて来た。

では 宿でいただいた県民割のクーポンは ここで使います。

だが店員さん曰く、「うちは扱ってないです、この先のニトリとローソンで使えるかも知れませんが・・・」だと、

前回は道の駅で使えたのに、

そこで そのローソンへ行ってみると、

「対象店に申請したのですが まだ許可が下りてないので、すみません・・・」だと、

繁華街の飲食店で使えるかも というが、そこまで行くのも面倒だし 腹も減ってないし、クーポン券は破棄、

何んてこった! お国の段取りの悪さに呆れます。

県と商店は戸惑い 大慌てしているようです。

道の駅から4~5km行くと、「田子の浦」の看板を発見、

ここは東海道五十三次の浮世絵でも有名なところ、ではどんな景色なのか 立ち寄ってみます。

看板に従い市街地を進むと「田子の浦漁港」がありました。

そこの高台に「田子の浦 みなと公園」がある、ちょっと興味深いので行ってみます。

すると 花壇の先に 港と富士山の景色が見られました。

田子の浦は、もっとも富士山が見えるところとして有名らしい。

この公園にはアスレチック遊具や芝生広場・展望台などがあり、駐車場は満車状態でした。

これは「歴史学習施設ディアナ号」、

案内板によると、富士市沖で悪天候により沈没してしまったと、

そこで 地元の漁民たちの賢明な救助により、乗組員たちは無事 上陸することができたという。

「ディアナ号」は、ロシアと富士市の友好の「証」です。

この公園は、港の航路を整備したとき発生した土砂を利用して造られているという。

一見 小高い丘の上の公園といった感じです。

周囲の見晴らしもいい公園で、色とりどりの花も咲き まるで楽園、

富士山と千本松原をバックに 咲き乱れるコスモスの花、ここだけの風景です。

また、ビオラやアリッサムなど 季節の花が楽しめるという。

管理しているのは、NPO法人「みなと・まち育て田子浦」の皆さん、

新たな町の魅力創出に努めているらしい。

これは山部赤人(やまべの あかひと)の歌碑、

彼は 奈良時代のお役人様、特に「田子の浦と富士山」の歌が有名だとか、

伝説によると、

千葉県に赤人の墓といわれる「赤人塚」があったと、

そして江戸時代に 一体の木像が掘り出されました。

村の人たちは、これを閻魔様ではと思い 閻魔堂に安置したと、

それが「赤人」かは不明らしいが、西行法師は「赤人ゆかりの地」として千葉県を訪れているという(チバアヒルさん説が正しいようです)

赤人は、そこに住んでいた娘のことも歌っている、

それは美しい娘で、言い寄る男があまりに多いので、入り江に身を投げてしまった。

純情で可憐な乙女、赤人も好きだったようで自身の罪深さを 儚んで読んだとか、

その先にあるのは公園のシンボル「富士山ドラゴンタワー」、何んとも勇ましい名前だ。

高さは富士山の1/100、37.76mです。

このくらいなら自分でも楽勝、早速登ってみます。

ラセン階段を行くも やはりキツイ、息が切れます。

やっと展望デッキに、だが曇り空で白っぽくモノトーンの世界、これは残念!

そこにはパネルで眺望の解説をしています。

晴れた日には こんな景色が見られるらしい。

因みに 西の方角には20km以上続く松林と駿河湾、そしてさった峠も これは晴れた日に再訪したいものです。

それでは出発、坂道を下ると港、

平屋の建物にイス・テーブルがあり、多くの客が何やら食べている。

時刻は午前11時半、昼にはちょっと早いが立ち寄ってみます。

壁には「田子の浦 しらす」と書かれている。

ここは富士山と駿河湾の恵みで育った「しらす」は絶品、

しかも 港まで近いので鮮度も抜群という「しらす」の産地でした。

生しらすは透明感があり、ぷりぷりとした食感で美味、

釜上げしらすは ふっくらして最高だという、次回はこれにしよう。

また訪れたくなる静岡県でした。

それでは お腹も太ったのでエンジンスタート、

走るは東海道(163号線)、松林と駿河湾を眺めながら東へ走ります。

その先は三島、そこには頼朝さんが崇敬したという三嶋大社があるので 立ち寄ることにしました。

つづく