杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「天女伝説「三保の松原」へ／佐久･駿河･箱根ツーリングNo.12」

清水港のふ頭は倉庫が連なり広大な敷地、そこに大型トラックが行き交い 活気を感じる港町でした。

そこから「しみずマリンロード」を行くと 清水の市街地、そこに清水漁港があります。

立ち寄ってみると、エスパルス ドリームプラザの観覧車が見える、そういえば エスパルスの本拠地でした。

目の前に 駿河湾ベイクルーズが楽しめる観光船が停泊している。

一番の売りは 三保の松原越しに見える富士山だという、これぞ日本の風景 一度体験してみたい。

更に 清水マリンロードを行くも、その先はかなりの渋滞、

風流な名前だが 気温も上がり辛抱のひとときです。

しばらくすると三叉路に、そこが三保の半島の入口です。

ここから三保駒越線(199号線)を行くと、御穂神社が見えてきました。

その前から500mの「神の道」、風格ある幹と枝 吹く風も神聖に感じられます。

その先は広場、係員が駐輪場へ案内してくれました。

だが以前より綺麗になり、真新しい観光施設も出来ている。

これは 三保の松原・文化創造センター「みほしるべ」、ユニークなネーミングだ。

館内では、天女のような女性SFが笑顔でお出迎え、

ここでは「三保の松原」の美しさ、そして羽衣伝説や浮世絵などの 芸術も紹介していました。

広場には茶店が数軒あります。

名物は「安倍川餅」、おじいさんが盛んに呼び込みをしていました。

そこの人の話によると、

家康さんが安倍川の茶店に立ち寄ったとき、

きな粉を 安部川で採れる砂金に見立てて 餅にまぶし献上、

すると、家康さんは大変喜び「安倍川餅」と 名付けたらしい。

餅は雑煮か磯部焼きで食べるのが多いが、安倍川餅も きな粉の風味がなかなか宜しい!

茶店から階段を登ると「羽衣の松」はありました。幹も太く枝ぶりも立派です。

観光客も多く集まってる、これは「天女伝説」があるからかも、

そこの案内板には「天女伝説」について紹介しています。

謡曲保存会では、天女の舞いは一幅の絵のようで 最も優れた曲として愛好されているという。

松林は約5kmの海岸に 3万本ほどあるというから驚きです。

ここ「羽衣の松」から遊歩道が整備され半島の先端まで歩いて行けます。

そこには灯台や博物館があるというが、バイクブーツでは難儀するので断念、

松林の隙間から海岸が見えます。

観光客も歩いているので行ってみると、 けっこう広く 砂丘かと思うほどでした。

目の前は青く美しい駿河湾、船が航行し のどかな秋の日和です。

対岸は伊豆半島、西伊豆まで約2kmほどかな 意外に近く見えました。

左手は三保のビューポイント、

富士山と松林の絶景、「天女伝説」に相応しい景色です。

だが砂浜はサラサラ、足がとられ歩くのが大変、

でも皆さん歩きまわったのか、広大な砂浜は足跡だらけ、それほど魅力ある三保の海岸でした。

それでは戻って清水で一泊することにします。

道中で給油、セルフかと思ったら珍しくフルサービス、

すると若い男性SFが話しかけてくる、「CB400SFのタンクは 何リッターですか?」と、

彼のは前期型、「SFの方が大きく見えるけど容量は一緒ですね・・・」と同じCBオーナー、

静岡の人は皆さんフレンドリー、旅が楽しくなります。

そして清水の宿に到着、バイクも立体駐車場なので 盗難の心配もなく安心です。

受付は女性SF、「お泊りですか? コロナワクチン接種証明お持ちですか? 絶対お得ですから」と、県民割にしてくれた。

これは有難い。

「お部屋は景色のいい海側をおとりしましたからね・・・」と 嬉しいお言葉、

ここでも心の優しい天女のような女性に出会えました。

1階は健康ランドになっている、天然温泉・駿河太古の湯でリフレッシュ、

そして食事処で一杯、

清水は港町、サバの塩焼きと マグロの刺身で駿河の地酒、静岡 最高です。

部屋の窓を開けると夕焼けが、駿河の夜も更けてゆきます(3日目 135km)

明日は由比宿の絶景スポット・さった峠に立ち寄り、箱根大涌谷の黒玉子を食べて 帰宅することにします。

つづく