チバアヒル(令和の馬笑)さんのツーリング日記 「奥のカブ道を往く♪...(5)白河~矢吹~須賀川~福島」

10月13日12:30矢吹駅

珍妙な駅舎です。町の鳥キジをイメージしたデザインだとか(@o@;

国鉄民営化後の平成7年に1日乗降客1000人以下の駅にこんなに駅舎を作るなんて、相当の政治力ですね(^^;

元禄2年4月21日芭蕉たちは矢吹の宿に泊まったとだけ記録があります。白河から須賀川への通過点だったようです。

13:00 須賀川市 芭蕉が泊った俳諧門下の相楽等躬の屋敷跡

今はNTTの施設となってます。

相楽等躬の屋敷跡の道路反対側に芭蕉が訪れたことを記念する「風流のはじめ館」が新たにオープンしてました。

元禄2年4月22‐28日まで芭蕉たちは相楽伊左右衛門(俳号等躬)に世話になり、地域の門弟を集めて句会を開いています。

風流の 初めや奥の 田植歌

翻訳:白河の関を越えて奥州路に入ると、折しも田植え時であり、田植え歌を歌う人々の情緒がみちのくで味わう初めの風情と感じる

世の人の 見付けぬ花や 軒の栗

翻訳:可伸という僧にあてた挨拶句とされており、世を離れてひっそりと暮す庵の軒の栗の花同様に奥ゆかしいと詠んだものと言われている。

須賀川市は、「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携わしていて、ウルトラマン関係のモニュメントがあちこちにあります。

今の須賀川はウルトラ怪獣ワールドです。

芭蕉たちが今の須賀川を訪れたらどんな句を詠んだのでしょうね。(^^)

10月13日14:00 JR郡山駅

元禄2年4月29日 芭蕉たちは郡山宿に泊まります。

郡山駅周辺は近代化していて往時の借場の名残りは全くありません。唯一駅近くに本陣跡の碑を見つけました。

翌5月1日(旧暦なので4月30日がない)郡山からその先の檜皮(日和田)の宿近くにある、あさか山(安積/浅香山)で、和歌の歌枕に聞こえた“かつみ草”を探したが、地元に人に聞いてもわからずがっかりしたことが記されています。

「かつみかつみ」と尋ね歩きて、日は山の端にかかりぬ。

さんざん探して日が暮れたとありますので、よほどかつみ草とやらを見たかったのでしょうね。

ちなみに、ヒメシャガのことを地元ではハナカツミと呼んでいたそうなので、かつみ草はヒメシャガというのが定説です。ヒメシャガはアヤメ科の多年草で5月頃開花するというので、芭蕉たちが来たのは少し時期が早すぎたようです。

15:30 JR福島駅前

ここにも芭蕉と曽良の像がありました。

元禄2年5月1日さんざん探した“かつみ草”が見つからず、芭蕉と曽良はガッカリして福島宿に泊まっています。